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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー！
「なぜ猫耳をつけなければならないんだ！？ この学校の寮は全てこういったノリなのか？」
小学生の口からツッコミが鳴り響く。
あまりにシンプルな問いかけに、受付にいる寮生たちを始め来訪していてそばで聞こえた寝子高生たちが、『ごもっともだけどそのとおりとしか言えない！』などの心の声を呟いていたとかいないとか。
ともあれ、ツッコミ主ことタイラ・トラントゥールは渋々猫耳を装着した。
―― 今までのアロハや王子様な衣装に比べれば……。
恐らくマシ、きっとそのはずだ、とここ数日の三寮祭を思い返し、やや遠い目になったりも。
「はっ！？ まさかアイツもここに来てはいないだろうな……？」
三寮祭と付随して浮かんだのは、屈託なく笑いかけてくるツンツン跳ねたトリ頭。
思わず、ばばばっと周囲を見渡したタイラの、緑潤す朝露のような瞳の中には今のところその姿は捉えられなかった。
―― 気にしすぎか……ここ数日よく遭遇したからな。
アイツのあの騒がしい声がすれば、嫌でも気付くだろうし。
「寮内で桜の花びら型クッキーを探せばいいんだな」
気を取り直して、まずは入口付近にも貼ってあるヒントたちを読みに向かう。
一通り解読してみて、すぐに分かった場所や近い場所を探してみる算段である。
「『おうかりょうのいろんなばしょにいる かわいいぬいぐるみが
のんびりすやすやしながら おたからをあたためています』
……これは寮内に飾られているぬいぐるみを探れという事か」
ちらりと左右見渡してみると、なるほど色とりどりな装飾たちの中にぬいぐるみのシルエットがそこかしこ。
「『音と光が降り注ぐその下に』……これはテレビの下の事だろうか」
もらった寮内マップに視線を落とせば、何となくその在り処に目星をつけつつ。
「『尻尾が教えてくれる』というのが……良くわからないな。直接行って見てみるのが良さそうだな……」
そのヒント場所たる寮部屋番号も確認。
お宝探し、それは隠した者と探す者との戦いでもあるのだ（たぶん）。
一見クールsoキュートなタイラの、心の奥底に秘めている負けず嫌いな芯にじわじわ炎が燃え広がる。
しっかりと解読・確認を成した後、いざ勝負、とばかりに勇み足で踏み出すタイラであった。
さて。某タイラ少年に噂されていたトリ頭君こと、源 竜世が受付に現れたのはタイラがスタートした僅か数分後であったりする。
「わーい！ お祭りこれで全部せーはだぞー！」
元気いっぱい、意気揚々と突撃してきた来寮者にももれなく寮内マップ＆猫耳が、にこにこと手渡された。
「ふむふむ、ここは宝さがしなんだな！ ってねこ耳としっぽつけなきゃいけねーの！？」
強制では無いが敢えて黙っている受付係り一同（勿論嫌がる来訪者には、無しでＯＫなご案内も多々している）。
「おや、猫耳似合っとるやないですか。ふふ、可愛らしかですね」
「ほ、ほんとか？ 可愛いは、うー……ちょっとはずい、けど」
「尻尾は、腰にくるっと巻く紐付きタイプか、ズボンに直接留めるクリップタイプみたいですねー」
「どどどどうやって付けるんだ？」
「ああ、良かったら僕が付けましょうか？」
「おっ、お願いしまっす！」
ふらふらと巡回しながら、来寮者さんたちに声をかけて回っていた倉前 七瀬が、一周回って受付に戻って来ては悩むおヒトの背中はそっと一押し。
竜世の背後に回って、くるんと先っぽ巻いたこげ茶尻尾を付けてやる。
自分のでは無い耳と尻尾の感触に、『どうなってんだこれ』と確認しようと己の尻尾を見ようと後ろ振り返り……身体捻ったことで逃げる尻尾を更に見ようと追いかけて……。
結果、自らのしっぽを追いかけ、その場でくるくるしているこげ茶にゃんこ一匹状態。
目が回ってよろめけば、七瀬が手を差し伸べて転げそうになったのを受け止めたり。
―― ……くぅ……なんだろあの猫さんかわいいっ……撫でくり回し、たい……っ。
―― 純粋なショタにゃんこ、だと。この場合ほんわか側が受けなようで実は攻め、元気っ子がぐいぐい行くようで無邪気な受け、か………ってああいけないヨダレが。
猫大好きな恵御納 夏朝お姉さんを筆頭に、神出鬼没ないたずら猫・響 タルトもばっちりその姿を目撃。
結果、何人もの可愛い物好き（一部ジャンル畑違い）なお姉さんたちの視線を、しばし独り占めしていた事など露知らず。
「うーん……？ まあいっか！ これでお宝探しだ！」
よいともグッジョブです！！
竜世の独り言とお姉さんたちの心の声が、空虚に会話しつつ。
七瀬から『頑張ってください、にゃー♪』と応援もらえば、おー！ と張り切って駆け出していく竜世であった。
小学生の口からツッコミが鳴り響く。
あまりにシンプルな問いかけに、受付にいる寮生たちを始め来訪していてそばで聞こえた寝子高生たちが、『ごもっともだけどそのとおりとしか言えない！』などの心の声を呟いていたとかいないとか。
ともあれ、ツッコミ主ことタイラ・トラントゥールは渋々猫耳を装着した。
―― 今までのアロハや王子様な衣装に比べれば……。
恐らくマシ、きっとそのはずだ、とここ数日の三寮祭を思い返し、やや遠い目になったりも。
「はっ！？ まさかアイツもここに来てはいないだろうな……？」
三寮祭と付随して浮かんだのは、屈託なく笑いかけてくるツンツン跳ねたトリ頭。
思わず、ばばばっと周囲を見渡したタイラの、緑潤す朝露のような瞳の中には今のところその姿は捉えられなかった。
―― 気にしすぎか……ここ数日よく遭遇したからな。
アイツのあの騒がしい声がすれば、嫌でも気付くだろうし。
「寮内で桜の花びら型クッキーを探せばいいんだな」
気を取り直して、まずは入口付近にも貼ってあるヒントたちを読みに向かう。
一通り解読してみて、すぐに分かった場所や近い場所を探してみる算段である。
「『おうかりょうのいろんなばしょにいる かわいいぬいぐるみが
のんびりすやすやしながら おたからをあたためています』
……これは寮内に飾られているぬいぐるみを探れという事か」
ちらりと左右見渡してみると、なるほど色とりどりな装飾たちの中にぬいぐるみのシルエットがそこかしこ。
「『音と光が降り注ぐその下に』……これはテレビの下の事だろうか」
もらった寮内マップに視線を落とせば、何となくその在り処に目星をつけつつ。
「『尻尾が教えてくれる』というのが……良くわからないな。直接行って見てみるのが良さそうだな……」
そのヒント場所たる寮部屋番号も確認。
お宝探し、それは隠した者と探す者との戦いでもあるのだ（たぶん）。
一見クールsoキュートなタイラの、心の奥底に秘めている負けず嫌いな芯にじわじわ炎が燃え広がる。
しっかりと解読・確認を成した後、いざ勝負、とばかりに勇み足で踏み出すタイラであった。
さて。某タイラ少年に噂されていたトリ頭君こと、源 竜世が受付に現れたのはタイラがスタートした僅か数分後であったりする。
「わーい！ お祭りこれで全部せーはだぞー！」
元気いっぱい、意気揚々と突撃してきた来寮者にももれなく寮内マップ＆猫耳が、にこにこと手渡された。
「ふむふむ、ここは宝さがしなんだな！ ってねこ耳としっぽつけなきゃいけねーの！？」
強制では無いが敢えて黙っている受付係り一同（勿論嫌がる来訪者には、無しでＯＫなご案内も多々している）。
「おや、猫耳似合っとるやないですか。ふふ、可愛らしかですね」
「ほ、ほんとか？ 可愛いは、うー……ちょっとはずい、けど」
「尻尾は、腰にくるっと巻く紐付きタイプか、ズボンに直接留めるクリップタイプみたいですねー」
「どどどどうやって付けるんだ？」
「ああ、良かったら僕が付けましょうか？」
「おっ、お願いしまっす！」
ふらふらと巡回しながら、来寮者さんたちに声をかけて回っていた倉前 七瀬が、一周回って受付に戻って来ては悩むおヒトの背中はそっと一押し。
竜世の背後に回って、くるんと先っぽ巻いたこげ茶尻尾を付けてやる。
自分のでは無い耳と尻尾の感触に、『どうなってんだこれ』と確認しようと己の尻尾を見ようと後ろ振り返り……身体捻ったことで逃げる尻尾を更に見ようと追いかけて……。
結果、自らのしっぽを追いかけ、その場でくるくるしているこげ茶にゃんこ一匹状態。
目が回ってよろめけば、七瀬が手を差し伸べて転げそうになったのを受け止めたり。
―― ……くぅ……なんだろあの猫さんかわいいっ……撫でくり回し、たい……っ。
―― 純粋なショタにゃんこ、だと。この場合ほんわか側が受けなようで実は攻め、元気っ子がぐいぐい行くようで無邪気な受け、か………ってああいけないヨダレが。
猫大好きな恵御納 夏朝お姉さんを筆頭に、神出鬼没ないたずら猫・響 タルトもばっちりその姿を目撃。
結果、何人もの可愛い物好き（一部ジャンル畑違い）なお姉さんたちの視線を、しばし独り占めしていた事など露知らず。
「うーん……？ まあいっか！ これでお宝探しだ！」
よいともグッジョブです！！
竜世の独り言とお姉さんたちの心の声が、空虚に会話しつつ。
七瀬から『頑張ってください、にゃー♪』と応援もらえば、おー！ と張り切って駆け出していく竜世であった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年12月29日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年01月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2018年01月05日 11時00分
