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【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー!
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「30年の歴史ある寮かぁ。いいね、趣があって。回り甲斐がありそうだ」
「白露さんなら、趣以外にも何か見えたりするのかな」
隣りで控えめな笑みを含んだ声を発する金色子猫、もとい
花風 冴来
へ視線やれば『見えたら教えようか?』なんて笑い返す
薄羽 白露
。
受付で猫耳と尻尾を受け取った二人は、マップを見る事はせず足の向くままにのんびりと寮内を散策中である。
「この年で猫耳というのも、貴重な体験で楽しいね」
「私は、本当は尻尾まで借りる気は無かったんだけど……白露さんが受け取ってたから、ついつられちゃった」
「いやいやどうして。耳と尻尾が、髪とお揃いの金色でよく映えてるよ」
「……私よりも白露さんの方が耳と尻尾似合っているかも。可愛い」
「はっはっは、相変わらずお嬢さんは僕が今まであまり言われた事ない台詞を、さらっと言ってくるねぇ」
愉快そうに笑う白猫さんの横顔を冴来は見つめた。
青い瞳の白猫さん。陰陽師服の袴から自然に揺れる白い尻尾すら可愛いし、うん……綺麗。
視線に気付いた白露から、『どうかした?』と覗き込まれれば誤魔化すように『……にゃーん?』なんておどけて返す。
次にどう来るか読めないそんな冴来の反応はすこぶる楽しいらしく、白露はまた声を上げて笑った後『にゃーん♪』と返事して。
宝物真面目に探してもいいけれど、初めて入った建物の中をのんびりお散歩でもいいかな~なんて考えながら、冴来の意向も窺おうかと首を動かした白露の視界に、どこかに1点集中しているふうな冴来嬢の表情が映った。
宝探しというよりは、明らかに気になる物を見つめている。
ふむ、と思案した後白露は袂からごそごそ何かを取り出したり。
―― ……宝物は見つからなくても別に構わないけど。あの縫いぐるみ……いいなぁ……。
寮内装飾として、至る所に飾られた猫の縫いぐるみたちを、物欲しそうに眺めていた冴来である。
と、その青薔薇色の瞳の中に突然にょきっと入り込んだ猫のシルエット。
大きな瞳を更に丸くし1度ぱちくり。
視線をあげれば、青と蒼の瞳が交錯した。
「ふわふわさがないのが難点だけれど。どうかな?」
「ふふ。ありがとう。ぬいぐるみじゃなくても白露さんから貰えるものなら、私はなんだって嬉しいわ」
「光栄なお言葉ですにゃ」
持っていた折り紙の猫をペコリと一礼させてから、冗談まじりな言葉とは裏腹に、華奢で透き通る色した冴来の掌の中へと丁寧に手渡して。
大事そうにそれを優しく両手で包み込むと、薄桃色の口元が幸せそうに綻んだ。
◇ ◇ ◇
「紗月―! こっちこっち」
「理緒ちゃん」
玄関口にて、女性ながらもスラリと高身長である
初瀬川 理緒
が手を振ってくれているのを、
佐和崎 紗月
はすぐに気付いて足早に寄って行く。
高校生にしてグラビアアイドルとして仕事をする理緒は、ただでさえ学校を休みがち。
更にそこに、トラウマとなるほどの勉強嫌いが重なれば、どうしたって試験前には助力が必要となって。
進学するつもりである紗月の方は、学力優秀であるゆえに自然と試験前にはこの寮に何度か訪れることとなっていた。
しかして、三寮祭最終日ということで本日はとかく人が多い。
人見知りの激しい紗月は、理緒の下にたどり着くと縋るようにその腕へと自身の細い腕を絡めれば、安堵の表情を浮かべた。
「平気? 先にどこかに座って休む?」
「ううん、大丈夫。理緒ちゃん、それこの間理緒ちゃんが出てた雑誌の、新作?」
「そう。よく分かったね」
「理緒ちゃんが出てる物は何だってチェックしてるもの」
パンツスタイルに白のブラウス、ハイウエスト位置にサッシュベルトでより細く引き締まって見える。
シンプルながらもお洒落な理緒のスタイルを、紗月は眩しそうに目を細めて見つめた。
「紗月も黒のキャスケットよく似合ってるよ。淡い色のヒダスカートも可愛い」
「理緒ちゃんの好み?」
「もちろん」
ウィンクして見せた理緒の腕を、より抱き締めるようにぎゅっとくっついては嬉しそうに微笑む紗月。
前の二日間も、恋人同士として二人は猫鳴館と星ヶ丘寮を巡ってきたわけだけれど。
最終日の今日は理緒の住む桜花寮。
勉強を見るために訪れていた紗月に、ちゃんと寮を案内してあげたいという気持ちもあって、理緒は紗月に声をかけたのだ。
本来相部屋である寮室だが、現在理緒はその部屋を一人で使っている。理緒にしてみれば、少しありがたかった。
こういう日に、開放するかどうか相談する相手がいない。自分で決めていいのだ。
ならばと、掃除はしているものの理緒は部屋の扉を固く閉じて来た。彼女以外の人を呼ぶつもりは無いのだから。
「ここは猫鳴館じゃないんだから、急に変なもの飛び出してきたりしないわよ?」
心細げに、いつも以上に自分にひっついたままな紗月へと視線落とせば、和ませるように軽く伝えてみる。
しかし紗月はぶんぶんと首を振っただけで、じっと何かを言いたげに見つめ返してくる。
愛しいその瞳の奥に、理緒は何かを感じ取った。
―― ……不安……それは多分私も……。
理緒と紗月の間では、ここ最近で度々心に影を落とす問題が上がっている。
片や卒業するのがやっとの理緒、片や来年進学するつもりの紗月。
このまま時の流れに身を委ねれば、二人は離れ離れになる未来が顔を覗かせる。
それでも、理緒は先日猫鳴館の裏寝子温泉を一緒に訪れた際に、少しでもお互いの暗雲が晴れるようにと込めながら、紗月に告げた。
『大学へは行くことにした』と。
決め手となったのは、仕事として所属している事務所からの言葉。
大学へは行った方がいい、と。行かないならば契約解除だと。
この仕事が好きであり誇りも持っている理緒にしてみれば、もはや選択肢は無いも同然であったが。
でもこれで、少しは彼女を安心してあげられるだろうかと思った事とて本当で。
―― とはいえ……あたしの学力が底辺すれすれなのは変わらないし、ね……。
まだ離れ離れにならない保証はどこにもないのだ。
その不確かな将来を、紗月は敏感に感じ取っているのかもしれない。
理緒はつとめて明るく、笑顔で声をかけた。
「桜の花びらクッキーの在り処、一緒に探してみよっか」
「でも理緒ちゃん、寮生だから正解知ってるんじゃ?」
「あははー……それが全っ然。仕事忙しくて準備手伝えなくってさ。だから紗月と同じ目線で楽しめるってことで!」
「うん、嬉しい」
少しだけ口元緩んだ様子を見てから、二人は腕を組んだまま寮内へと探索に出るのだった。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月29日
参加申し込みの期限
2018年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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