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【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー!
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奇想天外ユーモラス(と噂)の初日、絢爛豪華煌びやか(と噂)の中日。
そして最終日たるここ桜花寮も、現在寮生たちにて最後のお出迎え準備が成されていた。
いつもならば、門限近づいてくれば人もまばらな食堂やオープンスペースにも、未だ多くの生徒が行ったり来たり。
ここ数日に限り、寮生たちの気持ちを汲んで夜更かし作業も大目にみられていたりするようだ。
「オープンスペースや受付に、大きめのホワイトボードとコルクボード置いて、宝探しのヒントを貼り付けられるようにしてもいいですかねぇ……」
「……僕は、良いと思うよ。宝探しの地図……みたいな感じで、楽しそう」
壁の飾りつけを手伝いながらポツリと提案を口にした
日々野 結衣香
に気付けば、
恵御納 夏朝
は少し考えてみた後ニコッと微笑んで告げた。
同じクラスになってから一か月以上、それ以前からも図書室でよく顔を合わせていた2人の、打ち解けた雰囲気と肯定のお返事に結衣香は嬉しそうに笑顔を返す。
「そう言ってもらえて良かったです。もう一度まとめて見直す場にもなって、助かるかなとも思いますしね」
「あ、なら、運ぶ時は声かけてねぇ。重かったら手伝うし~」
「ありがとうございますっ」
呉井 陽太
からもひょこっと声がかかれば、ぺこりとお辞儀して。
上級生の顔を見て、再び何かを思いついた結衣香が『あ』と言葉を発した。
「そういえば当日の役割分担って、決まってたりするんでしょうか。各階に案内する人とか」
「その場の勢いとノリで!☆」
にっこにこの笑顔でそう言い切ったのは
響 タルト
。
タルトと一緒に壁にクッキーを貼っていた
夢宮 瑠奈
が、くすりと笑いながら振り返る。
「あたしは、来た人を楽しませる絡み役してみるつもりだよー。
寮生もいっぱいいるし、自分のやりたい事でも大丈夫かなって」
勿論人手足りないところは、その時その時でお手伝いにいくよ、と付け足して。
瑠奈の言葉に、なるほどと結衣香も頷いた。
「楽しみながらが一番ですもんね。あ、夢宮さんのそのラッピング、可愛いです~♪」
「えへへーありがとう結衣香ちゃん。タルトちゃんが貼ってるのは……あ、『ハズレ』って書いてあるぅ」
「本当はカラシ入りクッキーとか仕込みたかったんだけど、自粛しておいた☆」
仲良くお話しながら、壁の装飾ももうじき完了である。
寮生主体とはいえ参加は基本有志であるため、準備も当日スタッフも人手は足りない。
どうしよっかなーと迷っているふうな一言を呟いたが最後、びかーっと瞳光らせて三寮祭を盛り上げようとしている寮生に取っ捕まる寸法となっているわけで。
「あー……やっぱりそうなるか」
羽生 碧南
も、ほぼ強制的に準備と当日スタッフに割り当てられていた一人である。
とはいえイベントは嫌いじゃない。否、むしろ好きな方だろう。
学生でしかも折角寮に住んでいるならば、乙女ゲーでは定番に発生する学園イベントをリアルに体験出来るチャンスを逃すテは無い。
準備の他に、どこか予期していた自身の高身長活かした案内係りまでも頼まれたとて、はあ……やれやれと心の中で肩をすくめたものの、笑顔をつくって快く引き受けた。
いざ準備が始まってしまえば、人一倍動き回るのも碧南の人の良さを窺えるところである。
服装は下はジャージ、上はTシャツと至ってやる気に。
テープや金づち、カッターナイフなど工具類の入った木箱片手に、あっちで飾りつけ手伝いをしていたかと思えば、呼ばれれば明るく返事して向こうへパタパタ駆けて行ったり。
中には居る、シャイな女子寮生にとっては、男子に頼みにくい高い所への作業は殊更碧南に頼みやすかったらしく、主に女子寮生から引っ張りだこであった。
―― あれ? 私のこの立ち位置って……『十六夜学園恋吹雪!』の文化祭イベントで登場する、あの頼もしいレアキャラと同じじゃ……。
思い出した瞬間に、そのイベントスチルが脳内に大きく映し出される。
「ごめんね羽生さん、なんだかいっぱいやらせちゃって……」
「気にしないで。お役に立てて嬉しいよ」
気遣った女子寮生から言葉をもらえば、脳内スチルに合わせて条件反射で台詞が飛び出たり。
妄想が表情に表れていたらしく、キリッと引き締めたハリのあるトーンで高身長な上から顔を覗くように紡がれれば、ノーマル女子寮生のまだ開いていない禁断の扉がドッキューンッと開かれそうになっていたとか。
なお、足場的に危ない箇所の飾りや、重たそうな物の移動などは、ちょこちょこと通りがかる
上下 左右
が碧南に気付かれないように杖をコンッとして、ろっこんによるささやかなお手伝いをしているのであった。
◇ ◇ ◇
―― 準備で、にぎやかになってきたな。何かできる事、あるかな?
普段ならば自室でウトウトしているであろう
志波 拓郎
も、いよいよ明日が三寮祭自寮の番だと分かっていれば、自然と皆に混ざって身体が動き出す。
地域の人たちと交流……ご年配者も来るかな、といそいそとパイプイスを両脇に抱えて運んだりしていた所へ、聞き馴染んだ声がかけられた。
「ねぇねぇ拓郎君ー、……あ、ごめんっ、作業中だった?」
「……呉井先輩。いえ……そこに置くだけ、なんで……大丈夫、です」
何やらハサミや糊、折り紙や糸に針金などが入った道具箱を抱え、陽太が笑顔ながらも少々眉下げて拓郎に寄ってくる。
兄の親友である陽太へ、イスを広げてすぐに並べ終えれば体を起こし向き直り、改めて拓郎はぺこりとお辞儀。
そんな拓郎の律儀な様を笑顔で受け止めてから、陽太は口を開いた。
「今ね、オープンスペースの飾りを一工夫したいなぁって、あれこれ考えてるんだけどねぃ。
あんま奇抜なのはどうかなぁとも思うしー……やっぱり桜花寮だから、桜の飾りがいいかなぁ?」
「……うん。桜の飾り、いいと思います。桜の花の寮、ですし……」
「やっぱそうだよねん!」
案が膨らみ過ぎていたところへ、拓郎から素直な言葉をもらえた事で陽太の表情がニパッと明るくなった。
早速とばかりに、手近な長机の上で工作を開始し出す陽太の様子を、拓郎は暫し横から眺めてみる。
「……すごく、器用、ですよね……呉井先輩、って」
「そーぉ? こういうモノ作りって、昔からなんか好きだからかなぁ」
「自分には……無い、ので、少し羨ましい……です」
「……、………拓郎君ってさぁ、」
桃色と白色の紙を組み合わせ、動きが出るよう細い針金を芯に入れた桜のモビールを作成しながら、拓郎からぽつぽつ紡がれる言葉へ陽太は返そうとして、ふと一旦つぐんだ。
「? 自分が、何か……、ぁ、すいません……邪魔、してました、か」
「んーにゃ、違うの。ごめんよーそうじゃなくて、ね」
モビール作る手を一度止め、後頭部掻いては陽太は拓郎を振り返って。
「素直でかわいいよね、って。おにーちゃんの気持ちが分かるわぁって。でも男が『かわいい』言われても嬉しくないよなぁと思ったら、変なとこで区切っちゃった」
「……あのアホ兄貴、の気持ち、は……知りません、が。
呉井先輩は、茶化して……言ったわけ、じゃ、ないと……分かるので……気に、なりません」
「あ、良かったぁ」
一瞬、眉間にシワを作って述べる棘のある台詞には、心の中でクスリと微笑む陽太。
多分彼の兄も、茶化してるわけじゃなく心底そう思って口にしてそうだけれど、そこは野暮だよねぃ。
兄に容赦が無いのは、どこの弟も同じなのかなぁ、なんて。
陽太の脳裏に、長くすれ違ってようやくわだかまりが解けた自身の弟の姿が横切った。
もうその姿を浮かべても、悲しい、寂しい気持ちは湧いてこない。
温かな安堵に満たされながら、再び作業を進めた。
手際の良い指先を尊敬の色で見つめる拓郎の視界に桜と、1つだけそれとは異なった形のモビールが映り込む。
「あ、れ……これ、って……」
「当日は猫耳つけて回るイベントだし、ふと見上げてこういうの混ざってたら面白いかなーって☆」
立体的な、桜と花びらを摸したモビールたちの中に、さり気なく猫のシルエットがちょこん。
花びらにジャレてるふうに揺れるそれに、拓郎は僅かに表情緩めた。
「拓郎君は当日に案内したりするんだっけ」
「そのつも、り……です」
「お互い頑張ろうねぃ☆」
作業一段落させた陽太のちょうど正面、オープンスペースに大きめのホワイトボードを早速抱えて入って来た結衣香を捉えれば、『持とっかー?』と駆け出して行く背中を見送って。
まだ散らばったままな、使わない紙や糊たちをそっと箱へ片付けてあげながら、そういえばと拓郎も一つ思いつく。
思いついて僅か躊躇ったものの、すぐに決心の瞳をつくってはコスプレ衣装準備をしているタルトの方へ、勇気纏った声をかけている姿があった。
◇ ◇ ◇
寮母である
座間 トシコ
さんから、暗黙の微笑みを向けられれば
葉利沢 倫理子
はどこかホッとしたように息をつく。
三寮祭前の準備段階的な交流として、三寮で取り行われた交換お泊まり会において駆り出された事を思えば、それなりにもう心の準備は出来ていた。
そして当然の如く、やはり厨房における裏方仕事が舞い込んできたそんな現在は、明日に向けたラストスパート調理真っ只中。
このような雰囲気を苦手とし人と距離を置く倫理子の、事情を詳しく知らなくとももはやどこか理解してくれているトシコさんが、また助け舟として厨房へと推薦してくれたのかもしれない。
一瞬だけ、そんな寮母さんへ会釈と同時に笑みを返して。
すぐにその表情を憂いの影の中へと隠してから、倫理子は桜の花びらの型抜きをしたり、焼いたクッキーたちを隠す寮生たちへ手渡す作業へと、黙々と専念した。
── あの忌まわしい夜がなく、あの時のままでいられたら……きっと自分も楽しめたかもしれない。
何度となくそう思っては今更だと自嘲してきたのに、どうしてもやはり浮かんでしまう。
クッキーの作り方をあらかた他の厨房係りのコたちへ伝授し終えれば、すでに翌日の鰹節料理の仕込みをし始めている寮母の隣りへと倫理子は控えめに歩み寄った。
「手伝います……」
ぽそりと、そう告げた倫理子に嬉しそうな笑みが返されるのだった。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月29日
参加申し込みの期限
2018年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月05日 11時00分
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