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【三寮祭】桜花寮、お宝探しにゃー!
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●三寮祭・桜花寮編、スタート! と同時に修羅場中な厨房も
「桜花寮へようこそ!」
橙白の猫耳尻尾を付けた
恵御納 夏朝
の第一声を合図に、ご案内役の寮生たちが来る人来る人へじゃんじゃん声をかけ、寮内に早速散らばっていく。
「いよいよ桜花寮の出番だね。僕も頑張ろう! あ、いらっしゃい、ようこそ桜花寮へ!」
女子寮食堂では、メインイベントであるお宝探しの受付(兼ゴール兼休憩所)が設置されており、そこから
佐藤 英二
も張り切った声を響かせた。
寮内マップや、希望者には猫耳などを手渡しながら、ルールを分かりやすく説明する。
―― 昨晩練習しておいてよかった……。
次々に訪れる来寮者さんへ、緊張しつつも噛まずに笑顔で受付対応出来ているのは英二の努力の賜物。
猫鳴館、星ヶ丘寮と続き、いざ自寮となるとどれくらい人が来てくれるかちょっぴり不安があったものの、まだ早いうちからどんどんとやって来てくれる人だかりを見れば、多忙になりつつも安堵をもらっていたり。
「お、佐藤が受付か」
「あ。新田君も来てくれたんだ、いらっしゃい!」
友人の姿を見つければお互いに表情緩めた。
新田 亮
は、英二からマップを受け取りながらきょろきょろと周囲を見渡す。
「ここが桜花寮、ごく一般的な佇まいだな」
「あはは……予想より普通過ぎてガッカリだったかな」
「いいやそうじゃない。うん、安心した。っていうか他の二つがインパクトありすぎで、な……」
「あー、そうだ、ね。確かに……」
つい先日の、他二寮での出来事が二人の脳裏を走馬灯のように駆け抜けたとか。
同時に哀愁に包まれ、また同時に我に返れば目が合って、自然と微笑み合う。
友情とはささやかな事で育まれるものである。
「魔境と楽園と……世界広しといえど、ここまで貧富の差を実感できる学校は無いだろうな。
最後が桜花寮で良かった気がする」
「そう言ってもらえると、うん、ありがたいよ。新田君、宝探し参加でいいんだよね?」
「勿論だ」
じゃ、はい☆ と至極ナチュラルに手渡された猫耳を、思わず条件反射で受け取った亮。
手元のキジトラ模様と英二の顔を、数度往復する。そして周りも観察してみる。
結果、『これを付けてゲーム参加するのがルール、っぽいか?』と判断した亮、特に文句も言わずおずおず頭に装着した後、英二の仕事を労って男子寮へと進んでいった。
ちなみに当然ながら、猫耳装着は至って任意である。
―― ほら、折角ならめいっぱい楽しんでもらいたいし?
気心知れてきた証拠だろうか。そんなお茶目な対応を友人にしつつ、英二はまた笑顔で受付業務をこなすのだった。
◇ ◇ ◇
食堂の方では、前日に出来る事をほぼやっておいたおかげで、無駄なくスムーズに鰹節料理の準備が進んでいた。
が、来訪者を予想し揃えられた食材たちの量は、なにせ多い。
葉利沢 倫理子
は仕込んでおいた食材などをチェックし、すぐにでも調理にかかれるよう動線を考えた配置へと並べていく。寮母のトシコさんが感心する程に。
―― 来てくれる人の為、というより……自分の為、でもあるけれど。
抱える闇はあまりに長く、深く、倫理子の心を蝕んでは体調を崩すことも頻繁で。
特に最近も、調子がすぐれない事を思えば、人の多く集まるこの日に万が一でも倒れて周囲に迷惑をかけるなど、絶対にしたくは無かった。
色々な役割を兼任しているものも少なく無い中、
水上 桜
もまた本日行動範囲を食堂中心と自らに課していた。
お宝探しがメインなら、そのスタートとゴールにおける鰹節料理のおもてなしもまたメインであり。
そう考えた桜は、寮母のトシコさんが当日の料理手伝いを募集し始めた際に、真っ先に挙手をしていたのであった。
「さぁ! おもてなししますわよ! ぐえっ……」
いよいよ来寮者たちの姿が見え始めれば、
上下 左右
も腕まくりして張り切ろうとした矢先。
首根っこを突如掴まれ、小柄な体が半ば宙に浮くが如くずるずると引っ張られていった。さながら猫のように。
「え? 食堂スタッフが猫の手も借りたい程? そういうことでしたらお任せくださいな!」
拉致られ先、食堂にて犯人ならぬ寮生から理由を聞けば、左右は快く返事をする。
見れば、倫理子の働きによりかなり作業しやすい状態がつくられているものの、なにせ量が量。
ざっと各担当人数を見つめてから、左右はお味噌汁の具材切りのグループへと加わった。
―― ネギと鰹節とピザって合うのかな?
大変ごもっともな素朴な疑問を浮かべながらも、桜は担当となった「ネギと鰹節のピザ」を少々のドキドキ感を伴いつつ真剣に作り始めている。
事前に準備してくれていたピザ生地の上に、チーズやソースを均等に塗っていく。
この段階が不格好であると、どんな具材を乗せたとて偏った焼き上がりになるわけだが、日頃アクセサリー作りで細かな作業に慣れている桜の手際はとても滑らかであった。
バランスよく整えたそれらの上に、次にはネギと鰹節を乗せ大きなオーブン前にいるトシコさんへ丁寧に渡して、また最初の作業へ戻っては繰り返し。
「ふわ~、お上手ですのね」
「あ、ありがとうございます」
左右から真っ直ぐな褒め言葉をもらえば、はにかんだ頬を隠すように一段とせかせかと動いたり。
用意されていたピザの材料を使い切ってしまうと、一応は自分の役目はまっとうしたわけだが。
桜、時計を見てから冷蔵庫の中を確認した。
他に何か作ってみようかな……。
小声でトシコさんに相談してみれば、余った材料でなら好きに調理してもらって構わないとのご許可。
よし、と気合を入れた。
「……これに、おかかを合わせて、ポン酢とごま油で作ったドレッシングをかけたら……うん、完成」
「わっ、綺麗な彩り! それにすごくヘルシーそう!」
「……思い付きで作ったけど、こういうのでよかったかしら?」
「バッチリ~♪」
桜がオリジナルで作った「カブとハムのおかかサラダ」を見た他の寮生から、太鼓判を押される。
ピザやおかかチーズ焼き等、脂っこいものの隣りに並べれば更にどちらも食べやすいんじゃないかな、なんて桜が案を口にすれば、すぐに賛同の声をもらえた。
―― 良かった。突発的に作ったから……量が間に合うかどうかはわからないけれど。
それでも、来た人たちが美味しいと食べてくれればそれだけで嬉しい。
時間いっぱいまで、サラダを作り足していく桜であった。
複雑な心中ではあったが、一心に料理に集中し出すと不思議と波立つ精神が落ち着いていくように感じて。
倫理子の中で、昔にもあった楽しむ感情が微かに顔をもたげかけた、……が。
心の奥で、自分では無い笑い声が聞こえた。
揶揄するように、どこか遊んでいるような、淀んだ笑い声が。
―― Malice……お願いだから……やめて。
身体が覚えているのか、酷く動揺した内心のせめぎ合いが起こっても、調理する手は止まらないのが幸いしたのか、倫理子の微かな変化に気付く者はいなかった。
ひとしきり倫理子の悲痛な呼びかけを無視した後、Maliceは自らの意思で深層の中へと引っ込んだ。
いっそ早くこの身体を奪いにくれば良いのに。
『私』の心を殺すなんて、きっと『貴女』にとっては容易いであろうはずなのに。
真綿で締め付けられていくかのような自分の心。
「葉莉沢先輩? どうかしまして?」
「……何でもないわ」
デジャヴのようなやり取りを、今回も同じように厨房でお手伝いする左右としてから。
まだ私のものなのね……とまるで哀惜の念を纏う瞳に映った、料理を続ける自身の手は澄んだ包丁の音を響かせていた。
左右の方では、慣れたふうに椅子に座って出来る事を一通りこなし中。
ふと、桜の花びらに型どられた人参や花びら模様刻まれた椎茸が目に映った。
きらりん☆
左右、果物ナイフを拝借すれば、まな板の上でちまちまと何かを切り始めた。
数分後。ふー♪ と満足そうに顔を上げた左右の手元には。
サンマの形になったワカメや、猫の形になった人参などがいくつか並んでいた。
「全ての方に出す分は厳しいですが。いっそ『当たり』感覚でよろしいかもしれませんわ」
横からひょこっと覗いてきた寮母さんから、あら素敵ね~と声をもらえれば、胸を張る左右。
きっとこれを食べてくれた人は、美味しそうな顔で言ってくれるはず。
『サンマ、ごちそうサンマ☆』
うっかり脳内で呟けば、左右、一人必死に噴き出しそうになるのを堪えしばし隅っこで悶えていたとか。
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担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
41人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月29日
参加申し込みの期限
2018年01月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年01月05日 11時00分
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