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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【三寮祭】星ヶ丘、マスカレード☆
■サバイバルゲーム 途中経過
『あぁ、また一匹、オオカミが銃の餌食となりましたねぇ』
加瀬 礼二の声が寮内へ響き渡る。
オオカミイベント用に星ヶ丘寮内に設置されたカメラや、撮影班として動いている檜扇 舞華の映像を見ながら、礼二は芝居がかった口調で参加者や観戦者を盛り上げる。
『二人の勇敢な少年ハンターに、盛大なる拍手を！』
礼二の声に、大型モニターでサバイバルゲームを観戦する人々から拍手や歓声が沸き起こった。
『……さて、オオカミの数はあと何匹でしょう。ああ、大分暗くなってきましたねぇ。それでは、残りのオオカミの数を発表いたしましょう。残るは……』
（……まだ、意外と残ってるものなのね）
シオ・レイゼルオークはアナウンスを聞きながら、星ヶ丘寮をくまなく移動していた。
己が銃を撃つ、というよりはどちらかと言えば見つけたオオカミを他のハンターに知らせる、情報屋のような立ち位置でゲームを楽しむシオ。
星ヶ丘寮のインテリアなどは素直に楽しみつつ、すれ違う人物の仮面を注意深く見る際のシオの眼力は鋭い。
（本当なら、こういったゲームはあの人の方が上手そうだけれど）
熱中してゲームの範囲すれすれの行為しちゃいそう、と笑みが浮かぶ。
（……！ あれ、仮面が二重ね。ハンターに知らせないと）
こっそりとオオカミの後を追いながら、気付いたハンターに目配せをするシオだった。
（なかなかすばしっこいオオカミだ）
恵御納 夏朝の別人格である夏夜は歯を食いしばった。
薄羽 白露がオオカミであることを見抜き追いかけるも、白露は軽々とした身のこなしとアクロバティックな動きで夏夜を翻弄し、「鬼さんこちら」といった風情で逃げ回る。
無関係な参加者を巻き込まないよう気を配りつつ。夏夜は目の前のオオカミを見失わないよう、無表情ながらも後を追い続ける。
そんな二人の緊迫感溢れる追いかけっこを目にしたのはサキリ・デイジーカッター。
（おや……あれは）
星ヶ丘寮の地形を叩き込み、独自に分析したポイントで身を潜めていたサキリ。
遠くから二人の影が見えてきた。
夜空のような藍色のドレス姿の少女は手には銃を構え、そして追われる男には尻尾が見て取れる。
笑みさえ浮かべる白露、そして口を横一文字に閉じた少女の真剣な気配。
（しかし、あのまま行けば行き止まりのはず、だが……）
サキリが頭に叩き込んだ地図を思い浮かべる。このままオオカミが進んで行けば、少女の銃によってオオカミは捕えられるかもしれない。
だが、サキリの勘が警告音を鳴らす。
（念には念を入れておこう）
サキリは別方向へと歩き出した。
夏夜が白露を追いかけると、小高い丘の上に辿り着いた。
丘には柵が並び、どうやら行き止まりのようだ。
「行き止まりみたいだね」
やれやれ、と白露が肩を竦める。
「観念したのかな」
白露に銃を向ける夏夜。そんな夏夜に両手を挙げ、降参のポーズを取る白露。だが、その表情は余裕で溢れているようにも見える。
夏夜が迷いなく引き金を引いた瞬間。
白露が、ひらりと飛んだ。
軽やかに柵を飛び越え、そのまま急斜面ともいえる丘をピョンピョンとステップを踏むように降りて行く。
（こんな急な斜面を！？）
慌てて柵の上から下の様子を覗き込む夏夜。
オオカミというよりか、兎か狐か。人間技とは思えぬ動きに夏夜は唇を噛み。
……しかし。一人の人物が丘の下へと近付くのも夏夜は発見していた。
（これなら……！）
夏夜はもう一度、銃を向け、白露へと発砲する。
しかし左右へ飛びながら降りる白露の動きは変則的で、その身に当てることは敵わない。
「ははは、惜しいね」
夏夜は丘の上から白露へと再度銃を向ける。
白露が丘の下の道に降り立った瞬間、
「もう一発残っている。勝負だ」
「これだけ距離が離れていて、当たると思うかい？」
腕を広げ、「さぁ、撃ってご覧」とばりに余裕の笑みを見せる白露。
そこに
「僕は刃物が得意だけど、銃は苦手でね」
白露の背中に、そっと銃口が押し付けられた。
「……え？」
暗殺者の如く、白露の後ろにいつの間にか忍び寄っていたサキリ。
いつもの白露だったならば、その気配に気づいていたかもしれない。
しかし意識が夏夜へと向いていたために、またあまり人が通らぬ道であったことからか後方への気が多少逸れていたようで。
「逃げ切れると思ったんだけどね」
口角を上げた白露に
「隠密行動は得意とするところでね。君の逃走の様子は素晴らしかったよ」
「お褒めいただけるなんてね。ありがとう」
白露の言葉に「どういたしまして」と返事をするように。サキリは引き金を引くのだった。
『あぁ、また一匹、オオカミが銃の餌食となりましたねぇ』
加瀬 礼二の声が寮内へ響き渡る。
オオカミイベント用に星ヶ丘寮内に設置されたカメラや、撮影班として動いている檜扇 舞華の映像を見ながら、礼二は芝居がかった口調で参加者や観戦者を盛り上げる。
『二人の勇敢な少年ハンターに、盛大なる拍手を！』
礼二の声に、大型モニターでサバイバルゲームを観戦する人々から拍手や歓声が沸き起こった。
『……さて、オオカミの数はあと何匹でしょう。ああ、大分暗くなってきましたねぇ。それでは、残りのオオカミの数を発表いたしましょう。残るは……』
（……まだ、意外と残ってるものなのね）
シオ・レイゼルオークはアナウンスを聞きながら、星ヶ丘寮をくまなく移動していた。
己が銃を撃つ、というよりはどちらかと言えば見つけたオオカミを他のハンターに知らせる、情報屋のような立ち位置でゲームを楽しむシオ。
星ヶ丘寮のインテリアなどは素直に楽しみつつ、すれ違う人物の仮面を注意深く見る際のシオの眼力は鋭い。
（本当なら、こういったゲームはあの人の方が上手そうだけれど）
熱中してゲームの範囲すれすれの行為しちゃいそう、と笑みが浮かぶ。
（……！ あれ、仮面が二重ね。ハンターに知らせないと）
こっそりとオオカミの後を追いながら、気付いたハンターに目配せをするシオだった。
（なかなかすばしっこいオオカミだ）
恵御納 夏朝の別人格である夏夜は歯を食いしばった。
薄羽 白露がオオカミであることを見抜き追いかけるも、白露は軽々とした身のこなしとアクロバティックな動きで夏夜を翻弄し、「鬼さんこちら」といった風情で逃げ回る。
無関係な参加者を巻き込まないよう気を配りつつ。夏夜は目の前のオオカミを見失わないよう、無表情ながらも後を追い続ける。
そんな二人の緊迫感溢れる追いかけっこを目にしたのはサキリ・デイジーカッター。
（おや……あれは）
星ヶ丘寮の地形を叩き込み、独自に分析したポイントで身を潜めていたサキリ。
遠くから二人の影が見えてきた。
夜空のような藍色のドレス姿の少女は手には銃を構え、そして追われる男には尻尾が見て取れる。
笑みさえ浮かべる白露、そして口を横一文字に閉じた少女の真剣な気配。
（しかし、あのまま行けば行き止まりのはず、だが……）
サキリが頭に叩き込んだ地図を思い浮かべる。このままオオカミが進んで行けば、少女の銃によってオオカミは捕えられるかもしれない。
だが、サキリの勘が警告音を鳴らす。
（念には念を入れておこう）
サキリは別方向へと歩き出した。
夏夜が白露を追いかけると、小高い丘の上に辿り着いた。
丘には柵が並び、どうやら行き止まりのようだ。
「行き止まりみたいだね」
やれやれ、と白露が肩を竦める。
「観念したのかな」
白露に銃を向ける夏夜。そんな夏夜に両手を挙げ、降参のポーズを取る白露。だが、その表情は余裕で溢れているようにも見える。
夏夜が迷いなく引き金を引いた瞬間。
白露が、ひらりと飛んだ。
軽やかに柵を飛び越え、そのまま急斜面ともいえる丘をピョンピョンとステップを踏むように降りて行く。
（こんな急な斜面を！？）
慌てて柵の上から下の様子を覗き込む夏夜。
オオカミというよりか、兎か狐か。人間技とは思えぬ動きに夏夜は唇を噛み。
……しかし。一人の人物が丘の下へと近付くのも夏夜は発見していた。
（これなら……！）
夏夜はもう一度、銃を向け、白露へと発砲する。
しかし左右へ飛びながら降りる白露の動きは変則的で、その身に当てることは敵わない。
「ははは、惜しいね」
夏夜は丘の上から白露へと再度銃を向ける。
白露が丘の下の道に降り立った瞬間、
「もう一発残っている。勝負だ」
「これだけ距離が離れていて、当たると思うかい？」
腕を広げ、「さぁ、撃ってご覧」とばりに余裕の笑みを見せる白露。
そこに
「僕は刃物が得意だけど、銃は苦手でね」
白露の背中に、そっと銃口が押し付けられた。
「……え？」
暗殺者の如く、白露の後ろにいつの間にか忍び寄っていたサキリ。
いつもの白露だったならば、その気配に気づいていたかもしれない。
しかし意識が夏夜へと向いていたために、またあまり人が通らぬ道であったことからか後方への気が多少逸れていたようで。
「逃げ切れると思ったんだけどね」
口角を上げた白露に
「隠密行動は得意とするところでね。君の逃走の様子は素晴らしかったよ」
「お褒めいただけるなんてね。ありがとう」
白露の言葉に「どういたしまして」と返事をするように。サキリは引き金を引くのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年12月24日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年12月31日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年12月31日 11時00分
