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【三寮祭】猫鳴館、アロハ・オエ♪
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●少年たちの湯船
更衣室では、
鴻上 彰尋
と
卯木 衛
が着替えをしていた。
「なんだよ彰尋くん。まだ着替えてないのか? オラオラぬげー!」
水着になった衛が、急かすように彰尋の背中を蹴っ飛ばす。
玄関先で借りたアロハを着ていた彰尋は、笑顔の衛にシャツを引っ張られて脱がされそうになって、
「自分で脱げるって」
と慌ててボタンを外す。
準備してきた水着に着替え終えると、笑みの中に真剣な色の潜んだ琥珀色の瞳とぶつかった。
「んで、星幽塔で色々怪我してたけど、アレもう治ったのか?」
問われて彰尋は自らの胸元に視線を落とす。
なめらかな肌に残る傷痕は、この世界で受けたものではない。
星幽塔、その第六階層でした無茶――あのときは無茶とは思わなかった――で受けた傷だ。
同じ騒動に関わっていた衛は、慎重なくせに思い切ったことをするこの黒髪の友人のことを、ときどき危うく思い、気にかけていたのである。
「そうだね……」
彰尋はゆっくりと指先で傷をなぞる。痛みはもうない。当時の手当も良かったのだろう。
「傷は薬でとても良くなったけど、もうすこし時間がかかるんじゃないかな……?」
「おう。彰尋くん誘った理由の3割くらいはそれだ! 心配かけやがってこのやろー!」
そういうことだったのか。彰尋はふっと肩の力を抜いて微笑む。
「さすがにもうそんなに無茶は、……しないかな」
そんな二人の脇を、
源 竜世
と
タイラ・トラントゥール
、そして竜世のカプセルギアが擬人化した青年、スターライトナイトが駆け抜けてゆく。
「すげーハワイってこんななんだなー! 秘密基地温泉ってカンジでカッコイイ」
はしゃぐ竜世とは対照的に、アロハシャツなタイラは拍子抜けした表情だ。
(お化け屋敷って聞いていたが、大したことないじゃないか)
と作り物のヤシの葉を指ではじく。
「プールでもあるまいに他人と一緒に風呂へ入るなど……」
じゃっぱんっ!
水着に着替えた竜世が、急いで洗って湯船にドボンしたものだから、タイラの顔に湯しぶきがかかる。
「おい、少しは周りの迷惑も考えろっ!」
「気持ちイイー!」
竜世は手で水鉄砲をつくり、不機嫌なタイラの顔に発射する。
「わっぷ、お前は大人しく風呂に入れないのか? お前も保護者ならばそいつをちゃんと見ておけ!」
『保護者じゃなくて相棒だし』
矛先を向けられたスターライトナイトも文句を気にせず、笑いながら水鉄砲をタイラに向け始めたものだから、たまったものではない。
「やめろって!」
『マスター以外の命令は聞けねえな』
「揃いも揃ってお前達は……」
大人びているように見えても小学生。
頭に血が上ったタイラは、湯の中に飛び込むと、竜世と同じように手で水鉄砲を作って反撃を始めた。
「うわっタイラの反撃だ。迎え撃てスターライトナイト!」
『御意!』
「2:1とは卑怯だぞ!」
小学生よりは落ち着いた所作で湯船につかった彰尋と衛は、水鉄砲ではしゃぐ子らを微笑ましく見ていた。
「元気な子たちだなぁ」
「彰尋くんって弟いるんだよな?」
「弟と妹とね」
「あんな感じ?」
「ははは、どうかなあ。うちも元気だけど、男の子同士の友だちってまた特別じゃないか?」
そう言って、湯で顔を洗う。温くて気持ちがいい。
「いやーいい湯だなー」
衛はタオルを頭に乗せ、湯船のふちに両腕をかけた。
「そういやさー彰尋くん進展はなんかあったのか?」
「進展って、なんの?」
「ほらー……アレさ」
衛は両手をグーにして、ツインテール風に頭の両脇につけた。それだけで彰尋は、想い人のことを聞かれているのだと察し、顔を赤らめる。
衛はニヤニヤ顔だ。
「告白しねえのー?」
「い、いやその! 今はまだそういうのは早いかなって……!」
彰尋はしどろもどろになった。まったく、この友人は何てこと聞くんだ。男同士裸の付き合い、気も緩んで思いもかけないところに突っ込んでくる。
恋バナ。恋バナだなんて!
苦し紛れに衛に水先を向ける。
「そういう卯木君はどうなんだよ!」
「俺か?」
衛はふふんと鼻を鳴らす。衛には年上の彼女がいる。衛にとっては、最高の、かわいい彼女だ。
「俺んとこは最高に幸せだぞ!
ちゅーもしたし!
」
「ちゅーって、キス? ほんとに?」
「嘘ついてどうすんだ」
声を潜めた彰尋に合わせて衛もひそひそ声になったが、その声色は自慢したくてたまらないという感じだ。
「なんかもう、夢の中みたいっていうかさ、こう……やわらかくて……」
反芻しているのか、衛はうっとりと唇を突き出す。
「好きな人の一番近くにいれるのっていいよなー」
「爆発しろっ!」
彰尋は思わず言ってしまった。
仕返しのつもりが惚気られるとは。
(いやまあ、そういうこともあるかな、とは思ってなくもなかったけど、実際に本人の口から聞くと破壊力があるというか……このぅ、卯木君め!)
向こうではしゃぐ小学生たちみたいに、手で作った水鉄砲でぴゅーぴゅー衛の顔を狙う。
水がかかっても衛は涼しい顔。
「はっはっは、彰尋くんもがんばれよオラオラ」
そう言うと、水鉄砲で彰尋の顔を狙ってきた。
彰尋はさっとそれを避ける。
すると、衛が発射した水は、彰尋の背後にいた竜世の顔に見事に命中してしまった。
「あ、ごめんっ!」
「気にすんな。それよりお兄さんも一緒に遊ぼうぜ! いけ、スターライトナイト!」
『任せろ』
「こらお前たち。迷惑になるからやめ……うわ!」
間に入ったタイラが、竜世と衛、両方から水をかけられる。
「ははは。波もあるし、水着で入るし、温泉っていうか、プールみたいなものだよな。よし! 年上の実力見せてやる!」
「おいおい、大人げないぞ卯木君……わっぷ」
「彰尋くんだけ蚊帳の外にはしないからな!」
「そうくるか。よし、負けないぞ」
この時間、ほかの利用者がいなかったのもあり、タガが緩む。
竜世とタイラとスターライトナイトの水鉄砲大会に衛と彰尋も加わると本気度はいや増しに増した。
少年たちは賑やかに笑い合う。
衛は彰尋と共闘するように背中合わせになって水鉄砲を構え、ついでのように聞いた。
「でさ、告白。実のところどうなんだ、彰尋くん」
彰尋は決闘前のガンマンのような気楽さと真剣さで答える。
「俺も遠いいつか、自分に自信が持てる頃に言えたらとは思っていたんだけど……最近あった出来事でいつ自分がどうなるかわからないって感じたから、多分そんなに遠くもなく、いうと思うよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
40人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月19日
参加申し込みの期限
2017年12月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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