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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第五階層 作れ！ 騎士団特製ドリンク！！
破：試作（カオス）は続くよ、どこまでも
――そして現在に至る。
「いったい、このミキサーは何が起こっているの？」
矢萩 咲が相変わらずぺちぺちとミキサーをかるく叩く姿を、七峯 亨は「かわいいな」なんて思いながら見ていた。因みにドリンクの所為で色々と変化していた面々の一部は元の姿に戻っている。
彼らの後ろでは元の姿に戻ったアリス・ミーティアが、未だ小さいままの旅鴉 月詠を掌に乗せて「かわいいなー♪」と愛でている。まぁ、月詠も「これはこれで楽しいね」と小人化した現状を楽しんでいるが。
「仕方ないよ。星の力の所為っぽいからね」
と、金髪を揺らしたマーヤ・フィールドが苦笑する。その傍らではマッスルなポーズを取るナイト・オブ・リブラスの姿が。彼（ないし彼女）はうんうん、と頷きながらミキサーを見た。
「理由はわからないが、ここにある数台のミキサーはこのような現象を起こすのだ。その時によって変わるから対策も打ちにくい」
「それはそれで困りますねぇ」
ポニーテール状になった部分を揺らし、オレンジ色のスライムになった椿 美咲紀がぷにゅん、と揺れた……かと思えばポニーテールが可愛い普段の姿に戻っていた。
「兎も角、次行ってみようか～！」
気を取り直し、楽しげに挙手した新田 樹が早速ミキサーに材料を入れる。今度はテルミツ唐辛子とホットカカオである。
「……な、なんだか辛そうですね」
美咲紀が怪訝そうな顔で見守る中、二種類を混ぜたドリンクは完成する。樹は「できたー！」と歓声を上げる。
「ふふ～！ かんせーい！ 飲むとあまりの辛さで体が火照り、服を脱がずにはいられなくなるジュース！ 私は飲みたくないから、誰かで実験したいなぁ……」
「自分で飲まないのかよ？！」
思わず亨がつっこむが樹はお構いなしである。「誰か飲む？」と意味深な笑みでグラスを見せる樹だが、だれも警戒して近寄らない。当たり前である。やっぱりか、とでもいうような顔になった樹は
「そうだ、酔っ払った人に飲ませてみよう。べろべろに酔った状態ならきっとわからないだろうし」
なんて呟いた。が、そうは問屋がおろさない。マーヤがいい笑顔で樹の肩を叩いた。
「飲みなさい」
「えぇ？！」
「作ったのはキミでしょう？ １口でも１０ｍｍでも飲んで感想を聞かせてよ。ねぇ？」
「うええぇえぇ？！」
笑顔で迫るマーヤも中々酷いのかもしれない。樹は「飲めないよコレー！」と言って逃げてしまった！ その後を「まちなさーい！」と追いかけるマーヤ。
「……前もって注意書きでも作っておくべきだったかな？」
リブラスがふむ、と兜の顎部分に手を置きながら呟き、遠い目をする。その間にも亨がミキサーに材料をかけていた。今度は核熱トマトに牛乳、オレンジという組み合わせである。
「あら、綺麗な色ね」
「美味しそうです～♪」
咲と美咲紀がその赤みのあるドリンクを見、わくわくとしている。亨はにっこり笑ってドリンクをグラスに注いだ。
「次は甘酸っぱいフレッシュ系だ。うん、赤い飲み物はいいね」
とごくごく飲む。程よい酸味と甘みが美味しくて何杯でも飲めそうだ……、と思いつつグラスを置くと、なんかまた胸元が重い。
「うん、美味しい。やっぱり、単純さがバスト……ってええええ？！ まただよ！ というかさっきも思ったけどこのボリューム、鎧を圧迫する感触！ 咲並みだな！」
鎧の上から胸元をチェックし、またもや女性になっている事を実感する亨。
「な、なんてこと言うのよ！！」
咲が真っ赤になって思わず亨をはたく。が、彼女はミキサーを見、ふぅ、と大きなため息をついた。
（どうせ味が変わる、というならもういっそうの事……敢えてカオスな組み合わせも良いわよね）
「咲は悪くない」と半ば混乱状態になっている咲。そんな彼女に「……自棄になってないか？」と心配する亨に咲はどうみてもハイライトが消えた目で、
「そんな事はないわ、亨君。数々の謎ドリンクの所為でもうどうにでもなーれ♪ なんて思ってないわ！」
と説得力のない状態で白菜、ブルーベリー、レモンをまともに見ないでミキサーに投入！
「ちょっ！？ それはちょっと危険すぎますっ！！」
美咲紀が静止しようとするが既に遅い！ 咲はミキサーのスイッチに手をかけようとしている！
という訳で咲、逝きまーす！
――ぽちっ。
ものすっごい音を立てて動くミキサー。そして、完成したのはなんともいいがたい、本当にうっすらと紫がかった、微妙な色のドリンクである。
「な、なんか禍々しいオーラが……」
何故だろう、アリスの背筋に冷たい汗が流れる。もし、咲のろっこん『メガエラ・フォース』を体感した者がいるならば、それですらここまで禍々しくないだろう、と感じただろうか。
そして咲は一口飲んだだけで噴出し、卒倒からの悶絶。ものすっごく美味しくないドリンクが出来上がり、和菓子屋の娘としてのプライドから屈辱を感じ「くっ、殺せ！！」なんて口走っている。収拾がつかなくなりそうな雰囲気に、耐え切れなくなり、思わず服部 剛が叫ぶ。
「まさにカオス！」
「えぇ、カオスよ！ ここはカオスのど真ん中なのよってこれなによ～！」
咲がうんうん頷いていると、なぜか全長３０ｃｍほどの竜になっていた。瞳の赤がぷりちーな、黒い鱗の竜である。
「おー、これはこれでカッコかわいいな……」
と、慌てる仔竜をこれでもか！ というぐらいじゃれさせる亨。そんな２人の様子に、他の参加者達は「幸せそうだな」とほのぼのしたのだった。
――そして現在に至る。
「いったい、このミキサーは何が起こっているの？」
矢萩 咲が相変わらずぺちぺちとミキサーをかるく叩く姿を、七峯 亨は「かわいいな」なんて思いながら見ていた。因みにドリンクの所為で色々と変化していた面々の一部は元の姿に戻っている。
彼らの後ろでは元の姿に戻ったアリス・ミーティアが、未だ小さいままの旅鴉 月詠を掌に乗せて「かわいいなー♪」と愛でている。まぁ、月詠も「これはこれで楽しいね」と小人化した現状を楽しんでいるが。
「仕方ないよ。星の力の所為っぽいからね」
と、金髪を揺らしたマーヤ・フィールドが苦笑する。その傍らではマッスルなポーズを取るナイト・オブ・リブラスの姿が。彼（ないし彼女）はうんうん、と頷きながらミキサーを見た。
「理由はわからないが、ここにある数台のミキサーはこのような現象を起こすのだ。その時によって変わるから対策も打ちにくい」
「それはそれで困りますねぇ」
ポニーテール状になった部分を揺らし、オレンジ色のスライムになった椿 美咲紀がぷにゅん、と揺れた……かと思えばポニーテールが可愛い普段の姿に戻っていた。
「兎も角、次行ってみようか～！」
気を取り直し、楽しげに挙手した新田 樹が早速ミキサーに材料を入れる。今度はテルミツ唐辛子とホットカカオである。
「……な、なんだか辛そうですね」
美咲紀が怪訝そうな顔で見守る中、二種類を混ぜたドリンクは完成する。樹は「できたー！」と歓声を上げる。
「ふふ～！ かんせーい！ 飲むとあまりの辛さで体が火照り、服を脱がずにはいられなくなるジュース！ 私は飲みたくないから、誰かで実験したいなぁ……」
「自分で飲まないのかよ？！」
思わず亨がつっこむが樹はお構いなしである。「誰か飲む？」と意味深な笑みでグラスを見せる樹だが、だれも警戒して近寄らない。当たり前である。やっぱりか、とでもいうような顔になった樹は
「そうだ、酔っ払った人に飲ませてみよう。べろべろに酔った状態ならきっとわからないだろうし」
なんて呟いた。が、そうは問屋がおろさない。マーヤがいい笑顔で樹の肩を叩いた。
「飲みなさい」
「えぇ？！」
「作ったのはキミでしょう？ １口でも１０ｍｍでも飲んで感想を聞かせてよ。ねぇ？」
「うええぇえぇ？！」
笑顔で迫るマーヤも中々酷いのかもしれない。樹は「飲めないよコレー！」と言って逃げてしまった！ その後を「まちなさーい！」と追いかけるマーヤ。
「……前もって注意書きでも作っておくべきだったかな？」
リブラスがふむ、と兜の顎部分に手を置きながら呟き、遠い目をする。その間にも亨がミキサーに材料をかけていた。今度は核熱トマトに牛乳、オレンジという組み合わせである。
「あら、綺麗な色ね」
「美味しそうです～♪」
咲と美咲紀がその赤みのあるドリンクを見、わくわくとしている。亨はにっこり笑ってドリンクをグラスに注いだ。
「次は甘酸っぱいフレッシュ系だ。うん、赤い飲み物はいいね」
とごくごく飲む。程よい酸味と甘みが美味しくて何杯でも飲めそうだ……、と思いつつグラスを置くと、なんかまた胸元が重い。
「うん、美味しい。やっぱり、単純さがバスト……ってええええ？！ まただよ！ というかさっきも思ったけどこのボリューム、鎧を圧迫する感触！ 咲並みだな！」
鎧の上から胸元をチェックし、またもや女性になっている事を実感する亨。
「な、なんてこと言うのよ！！」
咲が真っ赤になって思わず亨をはたく。が、彼女はミキサーを見、ふぅ、と大きなため息をついた。
（どうせ味が変わる、というならもういっそうの事……敢えてカオスな組み合わせも良いわよね）
「咲は悪くない」と半ば混乱状態になっている咲。そんな彼女に「……自棄になってないか？」と心配する亨に咲はどうみてもハイライトが消えた目で、
「そんな事はないわ、亨君。数々の謎ドリンクの所為でもうどうにでもなーれ♪ なんて思ってないわ！」
と説得力のない状態で白菜、ブルーベリー、レモンをまともに見ないでミキサーに投入！
「ちょっ！？ それはちょっと危険すぎますっ！！」
美咲紀が静止しようとするが既に遅い！ 咲はミキサーのスイッチに手をかけようとしている！
――ぽちっ。
ものすっごい音を立てて動くミキサー。そして、完成したのはなんともいいがたい、本当にうっすらと紫がかった、微妙な色のドリンクである。
「な、なんか禍々しいオーラが……」
何故だろう、アリスの背筋に冷たい汗が流れる。もし、咲のろっこん『メガエラ・フォース』を体感した者がいるならば、それですらここまで禍々しくないだろう、と感じただろうか。
そして咲は一口飲んだだけで噴出し、卒倒からの悶絶。ものすっごく美味しくないドリンクが出来上がり、和菓子屋の娘としてのプライドから屈辱を感じ「くっ、殺せ！！」なんて口走っている。収拾がつかなくなりそうな雰囲気に、耐え切れなくなり、思わず服部 剛が叫ぶ。
「まさにカオス！」
「えぇ、カオスよ！ ここはカオスのど真ん中なのよってこれなによ～！」
咲がうんうん頷いていると、なぜか全長３０ｃｍほどの竜になっていた。瞳の赤がぷりちーな、黒い鱗の竜である。
「おー、これはこれでカッコかわいいな……」
と、慌てる仔竜をこれでもか！ というぐらいじゃれさせる亨。そんな２人の様子に、他の参加者達は「幸せそうだな」とほのぼのしたのだった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2018年03月28日
- 参加申し込みの期限
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- 2018年04月04日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年04月04日 11時00分
