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風邪ひきの唄
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目を覚ましたタイラは、その視線の先にある物が見慣れた天井であることに驚く。どうしてここに居るのかと記憶を手繰っても、竜世に声をかけられてからの記憶がすっぽりと抜け落ちていて、タイラは困惑した。
「どうして……?」
その声に答える者は居なかった。それにタイラも慣れていた。物心つくころにはこの部屋で一人眠っていて、最低限のことはシッターが代わりに請け負う。それが彼の当たり前だった……が、タイラはそのことが今はどこか寂しく、心細かった。心に差し込んだ不安を、タイラは内心で否定する。そうしていると、ガチャリと音がして明るい声が入ってきた。
「よかったー! 目覚ましたんだな!」
声の主はほっと息を吐いて肩の力を抜き、タイラの前に立っている。タイラはその能天気な顔を見て、叫んだ。
「な、なんでお前がボクの家に居るんだ!?」
掠れ声のまま無理に叫んだせいか、タイラは咳き込み蹲る。その背を竜世が摩った。
「無理すんなよ!」
「……してない」
タイラの呼吸が落ち着いたころ、竜世は首を傾げて、きょとんとタイラを見る。訝し気なタイラに竜世はこう言った。
「覚えてない? オレが保健室まで連れてっただろー」
「そうだったか……?」
未だ疑う様子のタイラに、竜世は頷いて続ける。
「そうだよ! そんで心配だからついてきた!」
タイラは竜世の言葉を反芻し、半信半疑のまま黙り込んだ。しかし、弱っている所を見られたという事実はここにあって、タイラは恥ずかしい気持ちと情けない気持ちがない交ぜになる。シーツをぐっと握り締めて、タイラは竜世を睨んだ。口から出るのは感謝ではなかった。
「勝手に人の家に上がりこむなんて失礼な奴だな」
憎まれ口を叩くタイラにも竜世は全く気にしないで笑いかける。
「まあまあ。今ちょうどシッターさんがおかゆ作ってくれたんだぜ。食べれるか?」
「……食べる」
掠れ声で呟いたタイラだったが、はっと何かに気付いて慌てて取り繕った。
「勘違いするな、体力の回復には栄養が不可欠だからな!」
そんなこんなでタイラの前に湯気の立つおかゆが置かれたが、熱でぼうっとしているのか、タイラの手の匙はなかなか動かない。数分に一度動くものの、これでは冷めてしまうだろう。竜世はタイラの手元を見つつ言う。
「手伝おうか?」
「や、やめろ! これくらい一人で食べられる!」
タイラは先程までとは打って変わって、ぱくぱくと食べ始めた。皿を空にしたタイラは、きっと竜世を睨みつける。
「それに、ボクは助けて欲しいだなんて言った覚えはない!」
に始まり、延々と文句を言うタイラの声を竜世は言われるままに聞いていたが、タイラの罵倒も尽きかけてきたところで徐にこう言った。
「でも、その後も手離さなかったくせにぃ」
「はっ!?」
竜世の言葉にタイラは気が遠くなり、目を見開いて固まる。それを見て、竜世は笑った。
「はは、タイラ変な顔」
「そんなバカな……ありえない」
タイラは咳き込みながら顔を伏せ、竜世の視線から顔を隠した。彼の手を握ったまま離さなかったという話の真偽を測りかねて、頭も痛くて。思考はかき乱されて、タイラは冷静さを失っていた。竜世は一頻り笑った後こう言う。
「ライバルが元気ねえとつまんないじゃん」
「ボクはお前をライバルと認めた覚えはないぞ!」
「友だちでもいいよ」
「友達でもない!」
言い合ってから、竜世は随分と進んだ時計の針を見て、
「そろそろ帰ろうかな」
と言い、荷物をまとめた。帰る前に、竜世はベッドの端に座り、タイラに笑いかける。
「オレはお前とバトルすんのも遊ぶのもケンカすんのも好きなんだ」
タイラはそれに咳で答えた。
「だから早く元気になれよ!」
そう言って去っていく竜世。タイラはいつの間にか消えていた寂しさと、竜世が帰ると聞いてからまたふつふつと湧いてきた寂しさに、なんだかこそばゆい感じがしてきた。気の迷いだと思いつつ、迷惑をかけたことに対して、せめてもと、小さな声で言った。
「……メルシー」
「ん? 何?」
布団の中でくぐもったそれに、竜世は首を傾げる。タイラは竜世の反応に恥ずかしくなってきて、がばりと布団を上げて怒鳴った。
「何でもない! 早く帰れ!」
「はいはい」
竜世が帰った後、タイラは布団を頭まで被る。その顔は、林檎のように紅かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月16日
参加申し込みの期限
2017年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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