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風邪ひきの唄
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◆優しい手
シーサイドタウンのマンションの一室で、
青山 絢
はのろのろとベッドから身を起こした。頭の芯から、鈍い痛みと熱さが皮膚へ滲みだすように伝わってくる。気持ちの悪い汗が肌に薄く纏わりついている感覚も疎ましい。
そんな身体を引きずりながら、絢はどうにか自室を出て救急箱から風邪薬を取り出した。その足で冷蔵庫に向かい、ペットボトルのミネラルウォーターを出す。腫れている喉では薬を飲むのもつらかった。なんとか薬を飲み、そのままペットボトルの三分の二ほど飲む。水が喉を通るたび痛んだ。
水分を採って冷えた身体からまた悪寒が走って、絢はベッドに戻った。頭から掛布団をかける。詰まっている鼻の所為で随分と呼吸がしづらかった。
「……けほっ」
――……ひどくけだるい。
咳き込み、風邪の苦しみをその身に受けながらも、絢はせめて、今日は休みでよかった、連絡しなくてすんだと考える。絢はもぞもぞと布団の中で身動ぎして、同居人である従姉が夜勤で不在なことをなんとなく寂しく思った。
一人きりで寝込んでいると、その思考はマイナスの方向へ走り出す。特に、過去彼女の身に起こったことが、鮮明に思い出されてその胸が締め付けられた。
12歳のあの日、東京に住んでいた時の事、突然の母の死――あれから絢はカメラをたまにしか取らなくなった。もう帰ってこない、写真の中の母の笑顔を思うと、辛さがいっそう押し寄せてくる。
そうした思い出に浸っていると、絢はいつの間にか夢の中に居た。脈絡のない思考がそのまま表れている夢の景色の中で、ふいに、幼い時分に風邪をひいた時の事が映る。寝込んでいる絢の隣に、今は亡き母が寄り添って看病していた。
「お母さん……」
譫言のように絢は呟き、目を開く。そこには微笑んでいる女性――母だろうか? 絢の視界がはっきりとしてくる。そこには母ではなく、従姉の微笑みがあった。起き上がると、眠る前のけだるさはどこかに消えていて、頭痛も治まっている。
「……今、何時?」
「もう朝よ」
従姉の答えに、絢は随分と眠っていたと思った。従姉は絢の額に自らの手を重ねて言う。
「……熱は下がったみたいね」
安堵を滲ませた声に、絢は何を聞けばいいかと言葉を探したが、思考より先に口から出るものに任せた。
「ずっとそばにいてくれてたの?」
「そうだよ。感謝しなさい」
優しい手に撫でられて、絢は戸惑いながらもどこか暖かい感覚に安心する。
春の陽が、二人を明るく照らしていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月16日
参加申し込みの期限
2017年12月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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