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■右の部屋
ずらりと並んだ木製の書架。窓際に並べられた読書机。
足元には擦り切れた絨毯と、壁に掛かった色褪せた静物画。
時を刻まぬ柱時計が見守る右の部屋の調査に向かったのは、
綾花、天吏、紫、静、モニカの五人だった。
図書館の調査は勿論だが、探索が趣味と実益を兼ねている五人は、
意気揚々、とまではいかないまでも、若干の期待を含んだ足取りで
それぞれに自分の得意分野で調査を開始した。
綾花が目を止めたのは、壁に掛かった柱時計だった。
ゼンマイ式なら、再度ゼンマイさえ巻けば動くかもしれないと思ったのだが
あいにくと、壁の時計は振り子式のようだ。
振り子が動かせないかどうか調べてみたが、何かが引っかかっているようにも思える。
一瞬、手を入れてみようとも思ったが、
中身がよく見えない以上迂闊に手を出すのは危険だと判断し、
後で皆に報告することにして、本の調査に移った。
書架に並ぶのは、ありとあらゆる年代の学術書だった。
難易度も、初歩的なものから難解なものまで、幅広く取り揃えてあるらしい。
時折面白そうな本の内容に吸い込まれそうになりつつも、ふと手を伸ばした棚の上。
綾花は、敢えて書架には並べられていない一冊の本を発見した。
背表紙には、何も書かれていない。
軽く埃を払って中を見れば、どうやらそれは誰かの日記のようだ。
蚯蚓ののたくったような字で記入されていて解読は難しく思える。
……綾花が、もれいびでなければ、の話だが。
手にした日記帳の解読不能な文字群に、綾花はそっと触れてみた。
途端、まるで本が語り掛けるように日記帳の内容が綾花に伝わってくる。
日記帳には、この図書館がさる資産家の私設図書館であること。
古今東西あらゆる本を集めた結果、名のある研究家も一目置くような
膨大な量の本が集まったことなどが記されていた。
「後で皆さんにお話ししてみましょう」
天吏は、部屋をぐるりと見まわして全体の印象を掴むことから始めた。
図書館内の本の分類方法に着目したのだ。
日本十進分類法に基づいた分類方法で管理されていれば、
ここが公的な図書館だと分かると考えた。
しかし、壁を見ても書架を見てもそれらしき分類で管理されている様子はなく、
本の並べ方から察するに、この図書館独自のルールで分類されているようだ。
所有者が自分の使いやすいように並べ替えただけにも見える。
ついでに、本の中から興味を引いた鳥の図鑑を手に取って発行年を確認した。
随分古いもののようだ。ところどころ変色したページは湿気で波打っている。
他に図鑑は、とさらに探そうとして天吏は気が付いた。図鑑はこれ一冊しかない。
後は全部学術書だ。よく見れば、管理タグもこの図鑑だけは他の本とは明らかに違っていた。
おそらく、他の部屋から持ってこられたのだろう。
「……元あった書架がわかったら取りにもどればいいわね」
天吏はそう考えて、手にした図鑑を書架に戻した。
紫は、部屋に入って一度、大きく深呼吸をした。
人々に忘れ去られた図書館は、
古くとも愛され慈しまれた本たちが収まる図書館とはすこし違う、虚ろな雰囲気を放つ。
それでもその中に、かつてここに収められていた
古今東西の知識の息吹を感じられるような気がして
紫は本を愛する者としての半ば義務感のような執着に駆られながら、
書架の調査を開始した。
手近な一冊を適当に抜き取ってぱらりとページを捲ってみる。
英語、ドイツ語、フランス語とも違う、異国の言葉が何かを説明している。
「学術書だということはわかるのだけれど……」
書いてある図形や式のような記号の並びから、
おそらく何らかの論文の類ではあるとは思うのだが、いまの紫にそれを翻訳する術は無い。
カメラに収めようにも、故障したのか起動してくれない。
諦めて手にした本を書架に戻す。続いて、隣にあった本を一冊。
難解な言語には理解が及ばないが、中に描かれている図形や挿絵の端々から察するに
この本は、読む人が読めば宝石のように輝く叡智の結晶であることは疑いようもなかった。
そこに眠る知識の厚さ、深さに思いを馳せながら、紫は書架を後にした。
静は、図書館の内部に思いを巡らせながら調査を開始した。
古く打ち捨てられた建物に特有の、埃と黴と、古い水の匂い。
その中に図書館特有の古い本の匂いが混じって、さらに独特の香気を漂わせている。
書架に納まった本の背表紙を、逆手に持った懐中電灯で照らしながら
ひとつひとつゆっくりと読みあげていく。
「日本語以外の本も多そうだな……さて、面白そうな美術書は、と」
ついつい普段の癖で、真っ先に美術書の類を探してしまう。
写真や図を取り扱うため大判なものが多くなりがちな美術書は、
書架の一番下の棚にまとめて置いてあった。
廃墟に長くあった物だけあってどれも風化してはいるが、
読めそうなものもいくつかあったのは幸いだ。
中でも保存状態がマシなものを数冊選んで持ち出し、
窓辺の読書スペースの、古びた椅子の埃を払って読み始める。
静はいつのまにか、カメラを使うことも、時の経つのも忘れて
各種美術書の解読に没頭していった。
モニカもまた右の部屋へと足を踏み入れ、並ぶ本の数々に胸を高鳴らせていた。
「学術書のコーナーかしら……」
押し潰されるかと錯覚を起こしそうなほどの威圧感を放つ分厚い本。
気後れしてしまいそうなほどの圧迫感をものともせずに、モニカは奥へ奥へと足を進めた。
初めのうちは、大学の図書館やゼミの資料室で見た本も多く見受けられた。
しかし見知った顔は次第にその数を減らし、時代はより遠く、古くなっていく。
これはなにかしら、あら、あれは、と心踊らせ手にとっては眺め、
時に慣れ親しんだ友とも言うべき本の祖父か曾祖父を思わせる姿に出会う。
そうして近しい者同士、あるいは関連する内容同士を拾い上げ並び替え
本を動かしまわっているうちに、本と本の隙間から一枚の紙片が落ちたことに気が付いた。
拾い上げてみると、どうやら古い写真のようだ。
白髪の老人と、小さな子供が、この図書館の正面玄関を背景にして映っている。
裏返してみても、特に但し書きのようなものはない。
「みんなに話してみたほうがよさそうね」
そう考えて、モニカは写真を手に右の部屋を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
白丸 あこ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年12月12日
参加申し込みの期限
2017年12月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年12月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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