world wide civilize｜リアクション

world wide civilize

■満ち足りた世界
　ウサギたちの星々、惑星マシロと惑星リア。
　そこへ惑星ミトのカエルさんたちが接触したことで、文明は爆発的な発展を始めました。
　カエルさんはきわめて友好的な種族で、かれらはするするとウサギ獣人たちと打ち解けていきました。
　そんなカエルさんが語ったのが、惑星マシロのエネルギーを転用するというプランだったのです。

　惑星マシロには強すぎるエネルギーの風がありました。
　これは惑星が存在しているかぎり無尽蔵に生まれるエネルギーであり、それを消すことはできません。
　しかしこの星にカエルさんたちと共に降り立った機械植物生命体……新セリ・ミサキネットワーク端末によって、その解決法が提案されました。
　エネルギー問題を抱える惑星セリは、尽きないエネルギーの獲得を永遠の課題としていました。
　そこで惑星マシロに流れ続けるエネルギーをパイプを通して流れ込ませるかのように各惑星へと広める技術を作り出したのです。
　勿論、広い宇宙にパイプを通すことなんてできません。
　ですが時間と空間を超越した超次元転送であれば、それが可能だったのです。
　そう、惑星オサムのフォトンネットワークによる、超次元転送技術がもたらされていたのです。

　こうして惑星マシロに流れていた過酷なエネルギー風は緩和され、惑星セリのエネルギー問題は解決しました。
　有り余るエネルギーは惑星ツクヨミの商業ネットワークによって広い宇宙を巡るようになり、各星々の文明はセリ・ミサキネットワークを介した情報革命によって大きな発展を遂げました。
　まるで地球の裏側と一瞬でつながるかのように、超銀河通信が可能になったのです。

　しかし、ここで、まだ語っていない惑星があることにお気づきでしょうか。