宇宙にははじめ、なにもありませんでした。
なにもない世界を管理する神、
屋敷野 梢は考えます。
「何も無いとゆーことは、どんなものでも生み出せるということですよねえ」
指を一度鳴らした途端、この世界に無数の神が生まれました。
神々には一つずつの星が与えられ、星には神の名がつけられました。
星にはたっぷりの水と豊かな空気、そして土がありました。
「私ひとりで作る世界なんてつまらないじゃないですかー。だから神々ごとに世界を切り分けるんです。最初は、生態系から作りましょー!」
梢は神々にそう告げると、自分もまたひとつの星に生態系を作り始めました。
ようこそ、なにもない星へ。
あなたには幼き星と、生命を導く力を授けます。
いまだ海を泳ぐ術すら知らぬ彼ら原生生物を、知性ある種族へと導くのです。
星の主となりえる生命が、いかなる姿になるのか。
あなたの導きで生まれた生態系が、いかなる光景を生むのか。
それはまだ、あなたしか知らないことなのです。
さあ、イマジネーションの扉を開き、生態系を創るのです。
ようこそ、星の神様がた。
こちらは原始生物からの進化をたどり生態系を生み出すことで、自分だけの星を作り上げる神々のシナリオです。
キャラクターに与えられるのは原始の地球に似たとある星。星の名前は神の名前と同じです。
この生物たちを導くことで、生態系の進化を繰り返していきます。
できることは、生態系の進化を思い描くこと。
できないことは、星に直接干渉をすること。
神であるキャラクターは次元の壁の向こう側から進化の形を思い描くことで、生命はそれを超次元の導きとしてうけとってゆくのです。
この段階で爆発的に空想が膨らんだのなら、それをアクションに書きとめて、夢をいだきながらお布団にはいってもよいでしょう。
けれどまだあなたの星が進化を始めないなら、こちらのガイドを読んでみてくださいませ。
海洋生物の進化、はじめに上陸した生物、はじめて知恵をもった生物。
この三段階を経て、生態系の基礎はできあがります。
知恵をもった生物が一種類のみであったなら、リアルでいう人類のように原始文明を築き、やがては文明の発達を果たすでしょう。
このシナリオは生態系を作るところまでのシナリオですので、発達した文明のゆくすえには触れません。彼らがどんな生物で、どんな文明を築こうとしたのかを語ればおしまいです。
知恵をもった生物がたくさんいたなら、彼らによる対立が起こるでしょう。戦争によって語らうか、交流によって語らうか、それは生物によって違うはずです。
どんな歴史をへて、彼らはいかなる文明を生むでしょう。
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さて、このシナリオがなぜ生態系を作るところで止まっているのか、気になってきたころではありませんか?
そうです。このシナリオは星の覇者たちがそれぞれの文明を発展させ、星を出ることによって次のステージ……つまり次のシナリオへと進むのです。
次に待っているのはきっと、宇宙を舞台にした文明ゲーム。
それぞれの神の名を持つ星人たちが、おのれの文明を栄えさせるべく動くのです。
それがどんな宇宙の歴史を刻むのかは、まだ分かりません。
だって、その登場人物たちを今から、皆さんが創造するのですから。