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『ねこねこ団』参上!
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■再び、体育館にて
機は熟しつつあった。
たくさんの生徒が集まり、体育館内はなかなかの賑わいを見せていた。
食堂からは
八神 修
と
御剣 刀
がやってきていた。
修は新聞部として注目の現場を押さえるため、刀は憎き『ねこねこ団』を打ち倒すため。
自転車置き場から『ねこねこ団』を追って来た
新田 樹
は、標的を見失い、仕方なく体育館へとやってきて、兄の亮と合流していた。
新田兄妹は、ねこねこ団の肯定派を装って団内部から情報を引き出し、壊滅させることを目論んでいた。
元々体育館にいたのは、
桜 月
と
水上 桜
の二人、そして
志波 武道
だ。
月は「次はどんなアートを見せてくれるのだろう」と、ノートとペンを準備して待ち構えている。できることなら『ねこねこ団』を手伝ってみたいと思っていた。
桜もまた、ハラハラドキドキしつつも、その現場に居合わせたら何が起こるのだろうという期待感を抱いていた。
武道は『ねこねこ団』の掲げる「日常を刺激的にする」というコンセプトへの疑義と、コンセプトと手法の不一致を問うてみたいと考えていた。つまりは否定派だ。
肯定派、否定派、中立など、様々な立場はあれど、誰もが『ねこねこ団』の登場を待っていた。
「では、武運を祈る」
「はいっ!」
——そして、機は熟す。
「にゃ〜ん」
という声が体育館に響いた。もちろん、猫の鳴き声だ。
「来たか!」刀は瞠目した。
「来ちゃったねー?」武道はほくそ笑んだ。
「……いよいよか」月はペンを強く握った。
にわかに生徒たちがざわめく。誰もが目を凝らす。誰もが耳を澄ます。誰もが息を飲む。
「スクリーンだ! スクリーンを見ろ」
緊張の糸を切った叫び声によって、一斉にステージの壁のスクリーンに衆目が集まる。
スクリーンに『ねこねこ団』の文字とともに猫のイラストが映し出された。
そして、次に映し出されたのは——群衆の後ろ姿だった。
「なにこれ?」修はカメラでその様子を記録しつつ、間の抜けた声を漏らした。
「何が言いたいんだ、これ?」亮が呟く。
「さあ……?」樹が首を傾げる。
映像の下の方に『プラナリア』という文字が表示される。
「プラナリア……この作品のタイトル?」桜は手に持ったメモと見比べて、考え込む。
そもそもこの映像はなんだ? どんな意味がある? とその場にいた生徒たち誰もが考えた。
答えが出たのは、同時だったかもしれない。
——「あっ」。
そうか。そういうことか!
その場にいた生徒全員が、同時に振り返った。
背後——体育館の出入り口のあたり——そこに、猫のお面をかぶった人物が一人、立っていた。
「あっ。バレた。てへっ」
などと嘯くその人物の手には——ビデオカメラ。
そうだ。
スクリーンに映し出されたのは、体育館に集まった生徒たち自身だったのだ。
ねこねこ団は、「ねこねこ団の作品を見るべく集まった生徒たちの後ろ姿」をスクリーンに投影し、作品としたのだ。
「じゃ、退散っ!」
猫のお面の人物は、素早く踵を返し、体育館を出て逃走した。
ポカーン……と呆気にとられた生徒たちの中で、いち早く動きだしたのは刀だった。
「俺たちの後ろ姿が作品だと? コケにしやがって……!」
刀は腰を落とし、軽く膝を曲げ、足の指で床を掴むように意識しながら踏みしめ——思いっきり地面を蹴って駆けだした。全力疾走。
「このチャンスは逃せない!」
修もそれに続いて走りだす。今日一番、記者魂が燃え上がるのが自分でもわかった。
「チッ、先を越されたか!」
少し遅れて、亮も体育館を出て後を追う。
もしも自分が最初に猫のお面の人物を発見できたら、保護して安心させて、『ねこねこ団』に取り入る算段だ。
しかし、二人に先を越されたのは痛恨の極み。(これ以上は追っ手が来たら面倒だな……)と、振り返るが——
体育館に集った生徒たちの間には、すでにお開きムードが漂っていた。スクリーンの映像も消えていた。
明らかに、作品は見終わったし教室に戻るか——という雰囲気だった。
「よかった……」
追っ手を来させないために少々手荒な方法も考慮に入れていたが、それをせずに済む。亮は走りながら、ほっと胸をなでおろした。
武道は一連の流れに、ずっと違和感があった。
何かを見落としているという予感から、胸騒ぎがする。
——これまでの事実を反芻してみよう。
猫のお面の奴は俺たちの後ろ姿を撮影していて、その映像がプロジェクターを通してスクリーンに映し出されていた。
それから、意味は不明だが『プラナリア』という文字が表示された。
これだけだ。
たったこれだけだが、何かが引っかかる。
何かを見落としている気がする。
武道が考え込んでいると、隣の女子二人組——月と桜が話している声が耳に入った。
「やっぱり、プラナリアに深い意味があるみたいだ」
月は一連の流れを克明にノートに記しながら言う。
一方で、熱心に携帯を弄っていた桜が怪訝な表情で答える。
「今更だけどプラナリアの意味を調べてみたの」
「ほう。どういう意味だ?」
「えーと。扁形動物門ウズムシ綱ウズムシ目ウズムシ亜目に属する動物の総称」
「Nyakipedeiaをそのまま読むな。噛み砕いて言ってくれ」
月は苦笑した。桜はしばらく「う〜ん、う〜ん」と唸って、考えがまとまったのか、ぽつりと呟いた。
「プラナリアは再生能力を持つ動物で、二つに切ったら、その二つがそれぞれ一体のプラナリアに分身? するみたい」
「なんだそのバカみたいな生き物は」
「ふふっ、バカみたいって」
月の鋭いツッコミに、今度は桜が笑った。
——分身? 一つの個体が、二つに——?
「……そうか!」
刀は思わず叫んだ。それと同時に走り出す。
どうして気づかなかったのだろう。
映像を撮る人物がいたのなら、その映像をスクリーンに映し出す操作をしている人間がいるはずだ。あの映像は文字が表示されるなどの加工も施されていたのだからなおさらだ。撮影しながらそのようなことをしていたとは考えにくい。であるならば——
武道は体育館のステージに上がり、舞台袖からその奥にある小部屋・音響室に飛び込んだ。
「————!」
しかし、そこは無人だった。
「わーっ! 遅かったかー!」
ただ、ついさっきまで誰かがいた気配が濃厚に残っていた。
*
ビデオカメラを持っていた猫のお面の人物の顛末はと言えば——瞬殺だった。すぐに刀が追いつき、捕えたのだ。
修がカメラを構えて見守る中、刀はその人物のお面を外した。
——
響 タルト
だった。
「……またお前かよ!」
刀は思わず叫んだ。食堂で鼻眼鏡を配っていたのを捕らえた時と今とで、今日二度目の接触だった。
「ふぇ〜ん。だって……ねこねこ団に協力してみないかって言われたんだもん……!」
刀は呆れてため息をついた。修は苦笑している。
「そいつの顔を見たか?」
「猫のお面かぶってたから見てないよっ」
「どんな奴だったかはわからない?」
「よくわかんないなぁ〜」
「…………はい、解散」
刀はひとつ手を叩いた。たしかに、これ以上ここにいても仕方ないなと修も思った。
「そいつが『ねこねこ団』か?」
そこに、亮が遅れてやってきた。息を切らしながら三人に問うが……
「残念、ハズレだ。お疲れさん」
労いの言葉とともに肩を叩かれた。
「ハズレ……?」
亮はキョトンとしてしばらくその場に立ち尽くすしかなかった……。
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担当ゲームマスター
リルカ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月22日
参加申し込みの期限
2017年11月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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