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【いつか。きっと】
「わ……いい風」
ひょう、と吹いた気持ちの良い春風に、
環 的子
はかぶった帽子を押さえて、目を細めます。
「それじゃいこっか、ネオム」
猫たちのおさんぽブームを眺めにいこうと、家を出た的子。
声をかけたのは、カバンからちょこんと飛び出している、つるりとした小さな頭……カプセルギアの
ネオム
です。このところはずっといっしょで、的子はなにかと声をかけたりしているのでした。
「へへー。ネオムは今日も、きれいだね」
人から見れば、まるでほかの星から来たエイリアンなんかを思わせて、ネオムは不気味かもしれません。
けれど的子にとって、こんなに美しい造形はほかにありません。うっとり見つめて、ほおずりしてしまうくらいです。
「さあ、猫たちを見に行こう」
引っ越してきて間もない、新鮮で真新しい風景のなかを、的子はかけがえのない相棒といっしょに歩きます。
そうして程なく、
「あ……猫!」
探すまでもなく、にゃんこたちは町中のそこかしこをたったかたったか、なんとも気持ち良さそうに行き交っておりました。
「猫ってかわいいんだなぁ。前に住んでたところじゃ、私と目が合うと、みんなすぐに逃げちゃってたからなぁ……」
ちょっぴり三白眼気味な瞳は的子のコンプレックスで、以前は避けられることも多かったのですけれど。大らかな寝子島の猫たちには、それも関係ナシ! ててて、と寄って来たどこかのイエネコらしいラグドールがなおうと鳴いて、かがみこんだ的子にあっさりと撫でるのを許してくれました。
「ふわぁぁぁ、もふもふだぁ……! 気持ちいいよ、すごいねネオム!」
ふにふにと心地よさそうに目を細めるラグドールの毛並みを、しばし堪能したところで。
「……あれ? あの人、なにしてるんだろう」
「おヌコぉ~! 待っておくれよおヌコぉ~!」
しゅたたたた! 風のように駆けるメインクーンを追いかけるのは、
黒兎 都
であります。
メインクーンは的子の目の前までやってくると、ひょいっと身軽に飛び上がり、塀を伝って民家の上まで駆け上がります。都はぜいぜい、切れ切れの息をつきながら、
「ぬ、ヌコたちの警戒心が薄くなってて、今日こそ触れるかもと……思ったのに、はあはあ」
「ヌコ? あっ」
こくりと首を傾げた的子の隣へ都が立つと、撫でていたラグドールがびくっと弾かれるように跳ねて、どこかへ行ってしまいました。
都もまた、猫には逃げられがち……と言いますか、徹底して避けられる運命にあるのでした。まあ、
こんな顔
して近づくからでしょうけれども……的子もそのへんについては、なんとなーく察したりしました。
「ふ、ふふふ……分かったよ、おぬこ」
「おぬこ?」
なんだかバトルマンガの主人公みたいな顔をしながら、都は屋根の上のメインクーンを見上げます。
「あのおヌコはこう言ってるに違いない……『おれっちに触りたきゃ、ここまでついてくるんだな。嬢ちゃん』的な!」
「えっ、あ、危ないですよ……!?」
都は決意しました。止める的子には振り返らず、塀をよじ登り、自らも屋根へと登ります……ぷるぷると震える足で。 ※都さんは高いところが苦手です
「今、うちのヌコ愛が試されている……! ならば屋根の上までも、ついていってやるともさー!」
もはや引き下がることはできません。ひと撫で! ひと撫ででいい、今日という日にそれすらも逃せば、これからの人生、愛らしいにゃんこへ触れる機会など訪れようものか……!?
「あ……あの!」
なんて青い顔で気合を入れる都へ、的子は控え目ながら声をかけました。なんとなーく、シンパシーを感じずにはいられなかったので。
「ええと。触れるといいですねー?」
び! 都は笑顔でサムズアップ。少々おぼつかない足取りながら、人んちの屋根をがっしゃがっしゃと駆けていきました。
都が去るなりててて、と戻って来たラグドール。どこかほっとしたように、ふみゃあと鳴きました。
「こう言ってるに違いない……! だって。猫とおしゃべりできるみたい。面白いね、ネオム」
ふわふわ毛並みを撫でてやりながら、的子はカバンから顔を出しているネオムへ、にっこり。
こうしている間にも、猫はふに、ふにゃ、と甘えたような声を漏らしながら、的子の撫でる手に身を任せています。
「あなたは、なんて言ってるのかな」
こんな時、言葉が分かればいいのに。的子は思います。
「ネオムには……私の言葉。届いてるのかな」
もちろん、ネオムはただそこに佇むのみで、的子の問いかけに答えてはくれません。
けれど、こうも思います。
「ここって、不思議な島だもんね。ねえネオム、私この島に来てね、自由に髪が伸ばせるようになったんだよ。不思議だよね」
なんの変哲もない女の子だった的子が、今ではお嬢さまと呼ばれるようになり、もれいびになりろっこんを得て、思いもよらなかった体験をして。
我らが寝子島では、なにが起こるか分からないのです。あるいはカプセルギアと言葉をかわすことだって、いつかはできるかもしれません。
「いつかは、きっと……ね」
しっぽをピンと立て、ご機嫌で歩いていくラグドールへ手を振って、的子はネオムに微笑みました。
今日ほどのチャンスが、この先に再び訪れるものかどうか。分かりはしないのです。逃すわけにはいかないのです!
「そうっ、ヌコに近づいて、あわよくば撫でて、抱っこして、砂浜でカップルのごとく追いかけっこしたりして……ああ!」
気合が入りすぎるあまりやっぱり
こんな顔
になりつつも、都の胸には希望が満ちています。
なにしろこれは、愛すべき気まぐれにゃんこからの挑戦状。あのメインクーンについていくことができたなら、きっと最高のご褒美が待っているに違いありません。
というのはあくまで都の思うところでして、猫ちゃんの本音まではちょっと分かりませんけれども。
少なくとも今日は、いつになく近づくことができているという実感がありました。これもありがたい神魂の影響でしょうか。
「そんなタイミングで動かなきゃウソでしょ、今でしょ! さあ、今からそっちにいってってぬっこぬこにされまくってやるから、っておヌコぉぉぉ!?」
ぴょーい! ああ無情。メインクーンは屋根から大ジャンプして、お隣のお家の屋根へと飛び移ってしまいました。
「ちょ、ちょっと待って!? 高い怖い割りときつい! 難易度高いよおヌコぉ! うちそんな身体能力高くないから、もうちょっとだけ余裕をこう……」
けれどやっぱり、今日はどこか、なにかが違うのです。
メインクーンはじぃ~と都を見つめて、
「『もうへこたれたのかい? いいや、おれっちにゃ分かってる。嬢ちゃんならやれるさ。お前さんなら、おれっちについてくることができるさ』……って?」
そんなふうに言われちゃあ、猫を愛するにゃんこスキーとして、引き下がるわけにゃあいかないのです。もちろんのこと、セリフは都の想像ですけれど!
「や……やってやるとも! 今日こそおヌコと触れ合って、抱っこして思う存分もふもふしてハスハスしてやるー!」
その後、都がついにおヌコさまへ触れることができたのかどうかは……また別の機会に。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月16日
参加申し込みの期限
2017年11月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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