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大江戸大活劇 ネコジマ町の乱
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■動乱はひとつところに
闇夜をゆくひとりの剣士、
冬樹 闇
。
提灯をさげて立つひとりの剣士、
三峰 徹之進
。
なにも声をかけてはいないが、闇は大股五歩の距離をあけて止まった。
「……そこを、どいて……」
闇の言葉に、徹之進はゆっくりと首を振る。
「この先へ行ってはならぬ。おぬしは罠にかけられておる。ゆけば死が待つのみでござる」
などと言いながら、徹之進は刀に手をかけていた。
言い聞かせて下がるような相手でないことは、先刻承知。
闇は闇で刀に手をかけ、ずんと一歩踏み出した。
「真偽を問いもせぬか。よかろう」
徹之進、構える。
闇、消える。
常人であれば死ぬまで気づかぬことではあるが、徹之進の研ぎ澄まされた感覚と、達人と相対した際に引き出された極限状態によって闇の非常識な軌道を読むことが出来た。
死角に入り込み、剣を喉元へ放つ闇。
ぎりぎりで交わし、刀を抜いて反転する徹之進。
はらりと斬れた衣の一片を見て、闇は初めて大きく目を剥いた。
「……今のを、避けた……?」
「次はこちらから、行くでござる!」
徹之進はまるで鉄の戦馬が如く、闇へと斬りかかった。
ぎん、と刃がぶつかりあう。
鍔迫り合い、睨み合う。
「大老のもとへ行ってはだめだ。今行けば――」
と言った途端、近江屋の屋根が爆発によって吹き飛んだ。
はたと振り返る二人。
はてさて一方の近江屋では。
「異国かぶれの売国奴が!」
「天誅じゃー!」
戸を蹴り飛ばした
魚塚 源三
と
玖珂 新
が、刀を握って近江屋の中へと飛び込んでいった。
悲鳴をあげて倒れる男を見て、源三は一旦刀を振り上げた。
「てめえは……ん? てめえはなんだ? ねえアニキ、こいつはどうしやしょう!」
「ばっかやろう、ゲン! 関係ねえ奴は放っておけ、俺らは強盗じゃねえんだ。金と武器を頂きゃオシマイよ」
「へい、さっすがアニキ! 粋でいいや!」
二人は逃げ出す宿泊客たちをどかしながら、噂の商人がいるであろう部屋へと一直線。
襖を同時に切り払い、畳をわらじで踏んづけた。
噂の商人というのは誰あろう、リカルドである。
「やいやいこの悪徳商人めが、テメェの企みはお見通しだぜ!」
「えっ?」
勢いで言った源三へ一度振り向いてから、新はこほんと咳払いした。
「おうおうおう、天下御免の攘夷志士、玖珂組の新たぁ俺のことだ! 観念しやがれ!」
対してリカルドはじたじたと窓際まで貼っていくと、悲鳴のような声でこう叫んだ。
「な、な……なんでわかった!?」
「「えっ?」」
さあさあ、お察しのよい読者諸兄はもうお気づきであろう。
大老暗殺の罪を攘夷志士たちに押しつけ、あわよくば邪魔な大老も暗殺してしまおうという大計画。
これが闇どころか攘夷志士にバレて襲われたと勘違いした次第である。
「そりゃあお前、飯所で聞いたんだよ。みんな知ってるぜ」
「噂になってるのか!?」
「そんなこたあ、どうでもいい! さっさと例のブツを持って帰るぞ。おいゲン」
「へいアニキ!」
殺されるかなと思っていたリカルドだが、新も源三もどうやら彼の首に興味がないらしい。
逃げ出す彼を放って置いて、新たちは部屋を漁り始めた。
「アニキ、おかしいですぜ。なんかあったのは確かなんでしょうが……ぽっかり何処かに消えたみたいでさあ」
「あんだって?」
と、次の瞬間。
近江屋の屋根が爆発によって吹き飛んだ。
爆発は闇でもなく新たちでもなく、では一体誰の仕業なのかと申しますれば――。
「おい、そいつに触るなって言っただろう!」
「だっておもしろそうだったのよ!」
屋根に張り付いていた
新田 亮
と
神薙 焔
が、屋根にあいた大穴を指さして怒鳴り合っていた。
「あれはもしもの時に使う爆弾だ。腕が吹き飛んでもおかしくなかったんだぞ!」
「なら最初にそう言ってよ!」
「言う前にお前が火をつけたんだ!」
「とにかく……!」
焔が両手をぱっと翳すと、亮は怒りをすぐさま飲み込んだ。
今はそれどころではないと分かっているらしい。
でもって、焔は袖口からはらりと何かの鍵を取り出した。
「貸し倉庫の鍵は手に入れたわ。例の新兵器とやら、拝ませて貰おうじゃないの」
「爆発はいいのか?」
「後でちゃんと謝っておくわよ。ほら、急ぐ急ぐ」
焔にせかされるように、亮は屋根の上をたかたかと走った。
瓦屋根に足袋を噛ませるように、器用に闇夜を走り抜けていく。
亮は訓練を受けているから当然として、焔のそれは天性の才能としかいいようがない。
「まったくおかしなヤツに目をつけられたもんだ」
ため息をつきながらも、亮は手早く貸倉庫へとたどり着いた。
焔の鍵を使って扉を開き、提灯を掲げる。
暗がりから照らし出されたものは。
黒光りした連装筒。
手回しハンドルに差し込み式の弾倉。
それはまさしく文明開化の咆哮とも言われた新兵器。
「回転式機関銃!」
焔は、あろうことか手を叩いて喜んだ。
さて、大変なのは近江屋である。
討ち入りされるわ屋根は吹き飛ぶわで、炎のあがった宿の廊下を雨宮大老は這いつくばるようにして逃げ惑っていた。
「ひい、ひい……いったいどっちに逃げれば……あわわわわ……」
慌てる大老に、ゆっくりと近づく影。
それは貿易商リカルド。そしてその黒幕にいた男である。
「お、おまえは……」
「ご大老、あなたはこの火事で死んでいただきたい」
「貴様は我が覇道に邪魔なのでな」
「そんなぁ、ひどい」
およよと言いながら両手で顔を覆う。
刀を抜く音、振り切る音。
吹き出る血と断末魔。
がしかし、大老はおよよと泣いているだけだった。
はっとして顔を上げると、そこに居たのは……。
「ご大老、ご無事でござるか」
「おお……徹之進! きてくれたか!」
足下には黒幕の男が倒れている。リカルドは悪運強く逃げ切ったらしい。
「少々遅くなり申した。さ、ここから逃げますぞ」
徹之進の出した手を、大老はぎゅっと掴んだ。
血を流してふらふらと歩くリカルド。
そこへ顔に黒い覆面をした者たちが駆け寄ってきた。
「リカルド殿、ご無事で」
「貴様ら、遅いですよ! 全員そろっているんでしょうね!」
「はっ」
燃えさかる宿の中だというのに、拳を床につけ膝をつく。
次の瞬間、どこからともなく現われた無数の覆面男たちがリカルドの前に跪いていた。
「黒鴉忍衆、密命にてただいま参上仕った」
「フン、よし……お前らさえいれば逆転できます。さあ、大老と攘夷志士どもを皆殺しにするので――」
「チェェエエストォッ!」
壁ごと男たちが吹き飛んだ。
蹴散らされた男たちは気を失い、残る男たちも何が起こったのかと振り返る。
壁の向こうからずんずんと現われたのは、刀をもった巨漢、源三。そして新である。
「ぐぬぬ、配下を集めることまで知って、奇襲をかけるとはなんという策士……!」
「え……ゲン、お前なんかしたのか」
「さあ、道がわからねえんで壁を壊しただけなんでやすが」
首をかしげあう二人。
そんな二人を取り囲む男たち。
「ええい、だが奇襲は奇襲。二の太刀は受けません。やってしまいなさい」
「ヘッ、なんだか分からねえが面白ぇ。俺たちとやりあおうってんなら――」
刀を握って構える新。
だがその瞬間、男たちが後ろから現われた何者かに次々と殴り倒されていった。
雷でも浴びたかのごとく一瞬の出来事である。
だがその太刀筋……否、拳筋に新は見覚えがあった。
「こいつは……庚か!」
「おう。なんだか面倒に巻き込まれてるみてえだな」
男たちを蹴り飛ばし、
如月 庚
が新のそばで身構えた。
三人外向きに構える。
そして庚は、あちこちに倒れた男たちや外へ逃げ延びる商人たちに目をやった。
「なんだ、討ち入りかと思ったら商人たちは逃がすのか?」
「誰だかしらねえが当たり前ぇだぜ! アニキは人殺しなんかしねえんだ!」
大見得をきる源三。それを見て、庚は苦笑した。
「お前は相変わらずみたいだな、新」
「お前のほうは随分様変わりしたな、庚。なんだそのケッタイな服は」
「話はあとだ、先にこいつらを片付けるぞ」
庚は流れるようなフットワークで男たちの攻撃をかわすと、次々に拳だけでノックアウトしていく。
「な、なんでだ。なんでそんなに強い……!」
後じさりするリカルドに、庚は拳を突きつけた。
「テメェには分からねえよ。邪魔者は抹殺すれば済むなんて浅はかな考えをしてるお前らにはな!」
「ひいっ……!」
リカルドは悲鳴をあげ、逃げ出していく。
庚たちは追いかけることなく、刀を納めた。
一方こちらは焔と亮は……。
「なんか、思ったよりヤバい状況になってきたわね。誰よこの人たち」
「強いて言うなら、俺の古巣だ」
覆面の男たちに囲まれていた。
「亮、神童とうたわれた貴様が里を抜けるとはな。我々の前に姿を現わしたが最後、命はないと言ったはずだ」
「いや、そういうアレじゃないんだ」
「問答無用!」
男たちが飛びかかってくる。
亮は無数の手裏剣を一度に放ち、忍者刀を抜くと男たちに応戦しはじめた。
「ちょっと、こいつら敵!?」
「見たとおりだ!」
「わかったわ、じゃあ使っていいわよね!」
嬉しそうに言う焔のテンションに、亮は本能的に背筋が凍った。
がしょんという音。
レバーに手をかける気配。
亮は――。
「全員ふせろォ!」
直後。
焔は回転式機関銃で右から左に風景を薙ぎ払った。
燃えさかる近江屋は、もはや木片となって転がるのみ。
その有様を見た覆面の男たちは、高速でハンドジェスチャーをしたあと『覚えておけよ!』と言って急いで退散していった。
一方の焔はといえば。
「ふぅ、カイカン」
楽しい乱射タイムを心から楽しんだ様子であった。
夜道をふらふらと歩くリカルド。
「ふう、ふう……奴らめ、覚えていろ……必ず死より恐ろしい悪夢を見せて……」
ヒュン、という音と共にリカルドの首が飛んだ。
倒れる肉体。
その後ろに立っていたのは、刀を納める闇だった。
「…………」
倒れ伏した相手に、闇は何を思ったのか、それは当人にしか分からぬことである。
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3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月12日
参加申し込みの期限
2017年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月19日 11時00分
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