時は幕末、江戸の町。
富士の景色に帯刀侍が闊歩するこの時代。
江戸のネコジマ町は今日も活気に満ちていた。
盛んに行なわれる海外貿易。
乱れて混じる情緒と文化。そして乱れる治安と世情。
貿易商たちは言う。
『これからは世界を見る時代だ。大陸を相手に商いをして、日本をもっと大きくしよう』
尊王攘夷派の志士たちは言う。
『異国文化など必要ない。金に目のくらんだ貿易商たちに天誅を下すのだ!』
遠くより訪れた海外大使たちは言う。
『日本と我が国の国交を通じてお互いを高め合うのです』
幕府の大老や仕官たちは言う。
『国外文化のせいで治安が乱れきっておる。幕府の威信を回復せねばのう。そのためには大使館の者を血祭りにあげることも……』
そんな世の中でも、侍たちは己の道を突き進む。
『この世で我らが成すべきことは……』
あちこちでトラブルの起きるこの町で、
三峰 徹之進は馬の足を止めた。
「この動乱の世、行く末の分からぬ今でこそ……できることもあろう。さて、いかなる猛者に出会えることやら」
さあ、大江戸大活劇のはじまりはじまり――。
ごきげんよう! 大江戸大活劇の世界へようこそ!
こちらは黒船到来以降の世情乱れる幕末風時代を舞台としたIFシナリオとなっております。
そしてガイドにご出演頂いた三峰 徹之進さんには感謝を。時代劇をやるに当たってこれ以上ピッタリなビジュアルは無うございます。
●時代背景
ガイドでも書きましたとおり、海外貿易の始まった幕末のお話でございます。
江戸幕府、海外大使、攘夷志士とそれぞれの勢力が別々の理由でぶつかっております。
そんな中で、大いに金の動くことで町の人々は活気づき、侍たちは己の居場所や行く末を定めねばなりません。
キャラクターはそんな時代の登場人物となり、こんな時代だからこその華やかでどこか刹那的な風情にどっぷりひたりましょう。
これもまた王道の世界観ですから、できることも沢山ありそうですね。
●お話の流れ
実のところお話の流れは定まっておりません。
一旦のところは幕府大老を悪役とした勧善懲悪ルートが存在しているのですが、ここに集まるメインキャラクター(要するに皆さんのPCです)がどの配置につきどう動くかで物語は大きく変動するでしょう。
もし想定していた流れと違ってアクションのズレあってもご心配なく! キッチリいい具合にアドリブを入れますので、ぜひぜひ『俺のキャラクターはこういう奴だ! こういうことをするのだ!』とお書きになってくださいまし。
それでは、大江戸大活劇をお楽しみあれ――。