this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
大江戸大活劇 ネコジマ町の乱
1
2
3
4
5
つぎへ >>
■椿屋で世はうごく
時は江戸。黒船来航より世は動乱のさなか。
港をもつネコジマ町には数々の商人が集まり、攘夷浪士や幕府の用心、時代の波にもまれた侍たちが今日も事件を起こしている。
そんな町の一角。
庶民に大人気の飯処、椿屋。
貿易のさかんなネコジマ町では、忙しく働く人々の胃袋を支える店として愛されていた。
そんな店の看板娘、
椿 美咲紀
。
「いらっしゃいませー。奥の席に座ってください! いつもありがとうなのですよー」
彼女は今日も元気に働いている。
そんな店に、常連客の
八神 修
が訪れた。
「やあ、今日もいつもので頼むよ」
普通の町人といった雰囲気だが、所作のひとつひとつに高い家柄が出ていた。
町の様子を噂話として語る人々のなかにあって、彼の話はいつも西洋の学問や雑学ばかり。
美咲紀は女性にしては珍しく、その手の話を楽しく聞いていた。
それゆえか、仲良くなるのも早かったようで。
「おや、シューくん。今日は一段と機嫌がよさそうじゃないですか」
「そう見えるかい? まあ、そうかな……」
もったいぶった口ぶりで、しかし聞いて欲しくてたまらないといった顔をした。修は懐に手を入れると、細長い箱と本を取り出した。
「見てくれ。これは西洋の医術道具。それと書だ。解体新書といって……おっと、飯処で開くものじゃあないな」
開き書けた本をぱたんと閉じて、修は得意げに笑った。
「楽しいお話が書いてある本なのです?」
「そんなんじゃない。いや、ある意味楽しいお話かもしれないな。美咲紀、きみは自分の胸に手を当てるとどくんどくんと何かが動いているのを感じるだろう? あれはなぜだと思う?」
「えっと……なぜでしょう? そういうものだと思ってましたけど、理由があるのですか?」
「あるとも。つい近年まで太いだけの管と三本の毛が生えた臓器がしまってあると思われていたが、本当は違う。心臓という、血を綺麗に流す器官があるんだ」
「ほえー……」
わからないなりに頷いてみせる美咲紀。彼女の反応に気分をよくしたのか、修は懐に箱をしまいなおした。
「俺は感動したよ。そして同時に、日本の狭さを痛感した。俺はこのまま日本にいては……いや」
話を遮って、運ばれてきた料理に手をつけた。
話が途中で途切れるのも慣れっこなのか、美咲紀はですですと言って仕事に戻っていった。
さてさて場面は変わること無く飯処椿屋の端。
日本人とは思えぬ巨漢が大盛りの白飯をかっくらっていた。
「んぐんぐ、やっぱり日本男児は魚と米だぜ!」
「ゲンゾーちゃん、今日もいい食いっぷりだねえ。どうだいおたくの調子は」
左右の客が楽しげに話しかけてくる。
ゲンゾーちゃんもとい
魚塚 源三
は頬の米粒を親指でぬぐうと、ぺろりと舐めた。
「アニキも俺も相変わらずだ。心配しねーでも、俺らがきっとここをイイ国にしてやるからよ!」
「へへ、期待してるぜ。ほらタクアン喰いな」
「おっ、かたじけねえ!」
大根の漬け物を一切れご飯にのせられて、源三は上機嫌に笑った。
「所で聞いたかい、雨宮ご大老がデカい取引をするらしいんだ」
「なんだって? あまみ……だれだって?」
「雨宮だよ幕府からやってきたお偉いさんさ」
「ふうむ……」
源三は硬い頭をぽかりと叩き、古い記憶を呼び出した。
雨宮大老。幕府からよこされたネコジマ町の監視役。貿易によって国を乗っ取られないように見張っているとの噂だが、時に部下が立てる過激な策にのって問題をおこすこともあるという。
「なんでも、南蛮渡来のすんげえ兵器を買い取って、それでもって港をぶっ壊そうってハラらしいぜ」
「なんだって? はは、まっさかあ。いくらジジイがぼんくらだからってそんなこたあ……うーむどうなんだ? ダメだ考えらんねえや。おい旦那、ここの代金払っといてくんな、俺はちょっくらアニキのところにいってくらあ!」
小銭を台に置くと、源三は食べかけの茶碗を置いて店を飛び出していった。
さてさてようやく場面は変わりましてサンマ長屋。
箪笥の上に伏せた書をとって、
玖珂 新
はじっと一点を見つめていた。
彼が見るのは長屋の狭っ苦しい部屋の壁なんかじゃあなく、どこか遠く、遠い遠い過去の風景だった。
あれは今より数年前。
ネコジマ町の宿、近江屋。
つよい雨の降る夜であった。
木戸をうつ雨音をかき消すがごとく、新の放った刀が襖を斬る。
吹き上がった血が天井と畳をぬらし、うめき声をあげて倒れる男。ろうそくの炎に照らし出されたその影に、新は苦々しく顔をしかめた。
『おい、何をやってる。引き上げるぞ』
手下の護衛を片付けた仲間が、新の肩を掴んだ。
頷く新。
だがそんな二人の耳に、物音が聞こえた。
押し入れの中。何かが倒れる音。
そして着物の布がこすれるおと。
僅かだが、確かに聞こえた二人は、刀を手にそっと押し入れの襖を開いた。
そこにあったのは、なんと。
『お、おじ、さん……』
年若い。否、言葉を理解するかどうかも怪しい幼い娘であった。
押し入れの隙間から様子を見ていたのか、手は震え声もかすれている。
新の顔に苦みが増した。
だがそれ以上に、仲間の顔が歪んでいた。
『なあ、見た者はみな抹殺せよとの命令だ』
『ああ。その通りだ。だがお前は殺せるか。こんな娘を、刀で斬れるか』
仲間は刀を鞘に収め、おびえる娘を無理矢理に抱き上げた。
『俺は藩を抜ける。お前はどうする』
新は彼を止めるべきだった。
不覚悟がゆえに斬り殺すべきであった。
しかし、新は刀の柄を握りしめたまま、何も言うことはできなかった。
仲間は娘を抱え、『許せ』とだけ言って窓から逃げたのだった。
「庚……お前は、あれからどうしてる」
新が昔のことを一通り思い返していた頃、丁度戸口に男が立った。
シルエットでわかるほどの巨漢。源三である。
「アニキ、アニキー! 聞いてくだせえ雨宮の野郎がですねえ……!」
「ああ!? 馬鹿野郎、外でそんな話を叫ぶんじゃあねえよ! ほら、入ってこい、中へ!」
源三を引っ張り込んで、新は彼の話を聞いた。
雨宮大老が南蛮渡来のすごい兵器を買い付けるという話だ。
「武器の引き渡しは近江屋らしいですぜ。あそこの宿屋にゃでかい貸倉庫がありやすからね、きっとそこに武器を置くんでさあ」
「近江屋だって?」
「へい。近江屋の場所はご存じですよねアニキ」
新は古傷が痛んだような思いをしたが、自分の頬を叩くことで顔に出すのをこらえた。
「当たり前だ。で、この話をどうするんだ、ゲン」
「俺ぁ頭がつかえねえんで、どうするもこうするも……ねえアニキ」
「ったーく、しょうがねえな。考えてみろ、取引があるってことは武器があるよな」
「ありやすね」
「勿論それを買うための銭もある」
「ありやすね」
「さらにはご大老もいるときた」
「いやすねえ」
「そこへ俺らが討ち入って、武器と金をいただきつつご大老に攘夷の魂ってやつを教えてやればどうなる?」
「一石二鳥、いや一石三鳥だ! さっすがアニキ!」
「なあに褒めるな褒めるな。で、時間は」
「なんでも明日の夜だそうでさぁ」
膝をパンと叩くと、源三と新は立ち上がった。
「よっしゃゲン、準備しろ! 玖珂組の討ち入りだ!」
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
大江戸大活劇 ネコジマ町の乱
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
バトル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年11月12日
参加申し込みの期限
2017年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!