this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
にゃんこのがっこう、はじまるよ~!
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
15
つぎへ >>
赤毛のにゃんこロベルト(
ロベルト・エメリヤノフ
)はしっぽをピンと立て、うきうきしながら昼下がりの街を歩いておりました。
(ようやく! 実習! 美少年と戯れることが出来る!)
ロベルトが選択したのは『ご飯にありつくためには』。美味しいご飯にありつくためにも、しっかり美少年と交流しなくてはと意気込んでいます。……いや、ご飯は美少年じゃなくてもくれると思いますが。
ロベルトは今の生活に大満足しておりました。特に猫好きが多い寝子島では、どこでも猫は優しくしてもらえます。ロベルトが弾むように歩いておりますと、早速男の子の声がしました。
「お、にゃんこだ。赤毛なんて珍しいな。……ほら、おいでおいで」
ロベルトが振り向くとなかなかの美少年がしゃがんで手を差し出しています。ロベルトはにゃーんと嬉しそうに鳴くと、彼の傍に近付いていきました。
「お前人懐っこいな。よしよし!」
少年は笑顔でロベルトを撫でてくれます。ロベルトは彼に思い切りナデナデモフモフさせてあげました。だって、自分もとっても気持ちいいですから。
この愛らしいにゃんこボディがあれば、どんな美少年もメロメロだ。ご飯をもらって、あわよくば美少年のおうちに上がり込んで。ああなんて素敵な猫ライフ。この生活はとっても気楽で素晴らしい!
ロベルトは少年に撫でられ喉をゴロゴロ鳴らしながらも、ふと心の隅で別の思いがよぎりました。……あれ? 僕以前も気楽な生活送ってた気がするけど……以前って、いつ?
ロベルトは小首を傾げそうになりましたが、少年が耳の付け根をとても上手に撫でてきたので、何だかどうでも良くなりました。美少年に可愛がられるなんて最高だ! ずっと猫でいたい!
しかし、至福の時間も長くは続きませんでした。少年はしばらくすると、「じゃあな!」と言って去ってしまったのです。
『ええ?! ちょっと待って! ご飯! 僕ご飯にありつかないといけないんだよ~』
ロベルトは必死ににゃんにゃん鳴きますが、少年は振り向かずに行ってしまいます。ロベルトはしゅんとヒゲをすぼめ、耳を伏せました。
(これ、案外うまくいかない……ナデナデモフモフはしてもらえるけど。どうしよう。合格もそうだけど……お腹空いたよ!)
ロベルトは切なくなってにゃーんと鳴きました。その時です。
ロベルトは、前から楽しそうに歩いてくる1人の少年を見つけました。その少年を見た瞬間、ロベルトは確信しました。
(彼は! きっと! ご飯をくれるはず!)
なぜかは分かりません。でもロベルトは彼に懐かしさや優しさみたいなものを感じました。それに彼はちょっとつり目の意志の強そうな顔をしておりましたが、グラデーションがかったピンクの瞳はきらきらととても綺麗で、美しい藍色の髪はつやつやと輝いております。……まあ要は美少年だったのです。
ロベルトはすぐに自身の体を確認しました。このモフモフのお腹……ぷにぷにの肉球……イケる!
そうと決まれば早速あの美少年をこのにゃんこボディで誘惑です。
ロベルトはやる気溢れる瞳でじっと少年を見つめました。
来島 アカリ
は買い物の帰りでした。手にしている買い物袋の中には高級猫缶。彼の飼い猫ウィルのための物です。
(最近忙しくてあんまウィルに構ってやれなかったし……ウィル、喜ぶかな?)
ウィルはサバトラのオス猫。アカリにはなかなか懐かず、その上なぜかうどんと呼ばないと振り向かないにゃんこですが……やっぱり自分の子は可愛いものです。たまにはと思って奮発したお高い猫缶。うちに帰ったらさっそくあげてみようと、アカリはうきうきしながら歩いておりました。
すると、ふと熱い視線を感じ、アカリは思わず立ち止まりました。しかし周囲を見回しても、自分に注意を払っている人なんかいません。
(おかしいな、気のせいかな……?)
アカリは首を捻り視線を落とします。すると……前方にいる赤毛の猫とバッチリ目が合いました。
「あれ、猫だ。どこの子かな」
へえとアカリが見ていると、猫はとてとてと近付いてにゃーんと足元にまとわりつきました。
「なんだなんだ。ずいぶん人懐っこい子だなー?」
そう言いながらも自分の飼い猫に無視されがちなアカリは笑顔です。しゃがんでよしよしと撫でてあげると、猫はゴロンとお腹を見せて寝っ転がりました。
「お、お腹も撫でて欲しいのか? よーし!」
アカリが腕によりをかけてお腹をモフモフしてやると、赤毛の猫は気持ちよさそうに目を細めています。その可愛らしさにアカリは手を伸ばし、猫を抱っこしてやりました。猫は嬉しそうににゃーんと鳴くと、たしたしとアカリの手を触ってきます。そのぷにぷにした肉球の気持ちよいこと! アカリは思わず猫にすりすりと頬を寄せました。
「いい子だなー、よしよし!」
(うちのウィルとは大違いの人懐っこさだー。可愛いな)
すると、されるがままだった猫が、かしかしと手を伸ばしてきました。
「ん、どうした?」
アカリがそちらに目を向けると、猫は買い物袋に手を伸ばしています。中には高級猫缶のパッケージが覗いています。毛が艶々してでっぷり太った猫が舌なめずりしているその写真を見て、アカリは嫌な予感がして腕の中の猫に訊きました。
「……おなかすいたのか?」
アカリの言葉に、赤毛の猫は声高らかににゃーんと鳴きました。
「……これはダメ、だぞ。これはうちの猫の、なの。お前は自分のおうちで食べなさい」
メッと眉を寄せ言うアカリに、猫は「にゃあ?」と小首を傾げます。まるで自分の言葉が分かっているかのようなあざといその可愛さに、アカリの心は思い切り揺さぶられました。すると畳みかけるようにその猫はにゃおーんと切なく鳴くと、焦げ茶色の綺麗な瞳でうるうるとアカリを見つめてきました。
「むー……そんな目で見てもダメ、だぞ……」
アカリは少し怯みながらも首を振ります。それでも赤毛の猫の視線は揺らぎません。じっとアカリを見ながら、その柔らかいしっぽでアカリの手をぱたぱた、可愛らしく肉球を合わせてみたりなんかして、とんでもないあざとさです。
(む、むー……かわいい、けど……これはウィルのご飯だし……あげるわけにはいかねーし……)
困りながらもアカリは苦しげに訊きました。
「……お前、ごはん、ないの」
すると猫は悲しそうににゃーん……と答えたのです。その鳴き声にアカリの表情がくっと歪み……彼は小さく溜息をついて言いました。
「……今回だけ、だからな」
「にゃーん!」
赤毛の猫の瞳が輝きました。
(ウィルにはまた今度、だなー……)
ガツガツと高級猫缶を食べる猫の背中を、アカリはぼんやりと眺めていました。
「……おいしい?」
そう小さく訊くと、赤毛の猫は口の周りを汚しながら顔を上げ、元気ににゃあと答えました。アカリはふふと微笑みながら猫の口を拭いてやり、言いました。
「なら、よかった……たくさんお食べ」
人見知りするアカリですが、こういう風に屈託なく甘えられると弱いようです。相手が猫なこともあり、素直に可愛いと思えます。
するとあっという間に猫缶を空にしたにゃんこ、お行儀良く空の容器の前に座るとペロリと口を一舐め、またじーっとアカリを上目遣いに見つめてきたのです。
「……もーなんも出ないからな」
アカリは今度は怯まず猫を見つめ返します。だってないものはないのです。ない袖は振れません。……家に帰れば買い置きくらいはありますが。
しかし猫も負けてはいません。路上で1人と1匹はじっと熱い視線を絡ませ合わせます。思わず道行く人が何事かと息を呑んで見てしまうほどです。
ジーーーーッ。この熱いバトルに本当に終わりが来るのかと思ったその時。ピンクの瞳が不意に閉じられ、アカリの肩が落ちました。アカリはちょいちょいと空き缶をかいもの袋の中に片付けると、苦笑しながら猫に手を差し伸べました。
「……うち、くる?」
その言葉が分かったのでしょうか、猫はにゃーん! と元気に鳴くと、アカリの腕の中に飛び込んできました。
「ご飯たべるだけ、だからな」
アカリは優しく猫を抱き上げると、愛しそうに顔を寄せ、言いました。猫はわかったわかったと言わんばかりににゃーんと軽く鳴きます。その適当さにアカリはまた苦笑しながらも思っていました。
(むー……俺、何かこういうタイプに弱いよ、な……なんでだろ?)
『じっと待つ、ひたすら待つ、相手が根負けするまでうるうるした瞳で待つ』
ロベルトはスカイ先生の講義を思い出し、実践していました。そしてそれは見事成功したばかりか……どうやらおうちにも連れて行ってもらえそうです。だってこの美少年、自分を抱っこして歩き出したんですもの。
(あー、良かった! 美少年のおうちに上がれるー!)
実はこの時アカリは(ウィルと喧嘩したらどうしよう……)なんて思ってましたが、そんな事知ったこっちゃありません。そんなのは人間が心配すればいいこと。猫は関係ないのです。ロベルトは何の憂いもなくご機嫌で人間の肩からの景色を楽しんでいました。
人間に抱っこされたロベルトの姿が小さくなっていくのを見ながら、にゃんこ学校の卒業生は彼の評価票に『合格』のハンコを押します。そして注意事項の欄にこう書き加えました。
『彼はこの後数日欠席する恐れあり』
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
にゃんこのがっこう、はじまるよ~!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
16人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月25日
参加申し込みの期限
2017年11月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!