ヒットマンズカーニバル｜リアクション

ヒットマンズカーニバル

　後日談、ではない。
「今日は転校生を紹介する」
　ある学校のホームルーム。扉をあけて入ってきた美女の姿に、生徒たちは色めきだった。
　美女は黒板にさらりと名前を書き付けると、涼しい顔でこう言った。
「椎井莉鳥。殺し屋よ」
　大荒れに荒れた授業のおわり。昼休み、無人の屋上。
　一人風にあたる莉鳥の脇で、誰も居ないのに誰かが語った。
「あの腐ったゲームを主催した連中のリストが手に入った。ははっ、これがまた業界の大物揃いなんよ。ウケる」
「急に話しかけないで、ウィスプ」
　『誰か』はもういいよと呟くと、その場に姿を現わした。全身やけどだらけの霧谷朧である。
「八神財閥がこっそり調べてたんよ。依頼人だけが敵じゃない。こいつら全員……」
　彼の翳したリストをもぎ取って、莉鳥は冷たく言った。
「分かってる。全員殺すわ」

　これは殺し屋たちの饗宴。
　ヒットマンズカーニバル。
　関わる者は、皆殺し。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：青空綿飴
ファンレターはマスターページから！

お疲れ様でした。皆さんあの手この手で知恵を巡らせていて、誰が生き残ってもおかしくない勝負になりましたね。
キャラクターたちが本当にルール無用の戦いをするようになったらここまで冷酷になるかもしれない……という、ちょっとしたＩＦの側面をご覧頂けたかと思います。

とっても素敵な夜でした。
次のカーニバルで、お会いしましょう！

↑ページトップに戻る