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千歳、海と一緒にお風呂入りたい。
ある時、
御剣 刀
はそんな事を思った。千歳、海とは友達以上恋人未満な関係を築いている
橘 千歳
と
小山内 海
の事である。
二人の女の子とそんな関係を築いているだけでも他男子からすれば羨ましいというのに、その二人と一緒にお風呂に入りたいなど爆発しろ! と言われる事間違いなしである。
だが、刀からすれば切実な思いであったので、その欲望に気付かれないように二人を温泉へと誘ってみた。当たり前ではあるが、理由は言わない。
『いいね~。わたし、温泉好きだし大歓迎だよ。三人でのお泊まり楽しみだな』
「私も良いわよ。温泉か……。うん、楽しみね」
そう言う千歳と言葉代わりのスケッチブックを掲げる海。二人からOKの返事が貰えて刀は安堵した。
OKを貰えたのは刀に対して気を許しているのか、それとも過去にあったトラブルから仕方ないと思っているからなのかは解らないが。
「あぁ、それでさ。折角だから、泊まりはどうかな? 何でも食事も凄く美味しいって話だし」
「泊まり? あー、でも、柳屋はまだ行った事がないし、料理は楽しみかも」
『じゃあ、泊まりにする?』
「ええ。そうしましょうか」
そうして、刀、海、千歳の三人は九夜山にある温泉旅館「柳屋」に泊まる事にした。
どんな温泉で、どんな料理が出てくるか。今から楽しみだと三人は会話を続ける。
そして、温泉旅館に泊まる日になって。三人の姿は柳屋のカウンター前にあった。
カウンターにて受付をする刀の後ろから、その内容を海と千歳は確認するように覗く。
『部屋は二つとってるんだね』
「それはそうよ」
『まぁ、しょうがないか。一緒の部屋で泊まったのがばれちゃったら大変なことになっちゃいそうだしね』
「さすがに刀君と同室なんて学校に通報されちゃうもの」
保護者の同意があれば泊まる事自体は出来るだろうが、万が一の事を考えれば別室にしておくのは確かに安全の為には良いだろう。
一方の刀は、カウンターにいるスタッフに頼んで食事は片方の部屋に運んで貰うように頼んでいた。寝る時は別室にしても、流石に食事は一緒に取りたいと思うのは何もおかしい事ではない。
「よし、終わったよ。部屋に行ってから、食事の前に軽く風呂に入ろうか」
『あ、そうだね~』
「じゃあ、まずは荷物を置きに行きましょうか」
どうやら事前に話し合いをしているようで、軽く汚れを落としてから食事。そして、その後に温泉をゆっくりと楽しむようだ。
この温泉旅館には身内で貸し切る事が出来る小温泉がある。後で、三人でそこに入るつもりなのである。
荷物を抱えて、三人はそのまま部屋へと向かって行った。
大浴場の方でそれぞれ軽く入ってきた後、刀の方の部屋でまったりしていると食事が運ばれてきた。
テーブルに並べられていく料理を見て、思わず三人は感動の事を上げる。
料理自体は手頃な値段で人気の和食会席だ。値段の割に美味しいと評判のものである。
綺麗に盛り付けられ配膳された料理というのは見ているだけで良いな、と千歳は思った。旅行に来たという気分になれるからと。
「ご飯が美味いな?」
『うん。どの料理もおいしいね』
「本当ね。泊まりにして良かったね」
刺身、煮物、天ぷら。どれもが美味しいと箸が進む。
すると、不意に海があーんと書いたスケッチブックを掲げてから、刀の方に箸を持って行く。箸が掴んでいるのは白ご飯だ。
「食べさせてくれる? じゃあ遠慮なくあーん」
それを刀は躊躇する事もなくあーんと口に頬張る。男として、女の子にあーんをして貰えるならば戸惑う事などないと言わんばかりである。
「はいお返し、あーん」
そして、お返しをするまでが一連の流れと先程の海のように箸で食べ物を掴み、海の方へと運ぶ。その流れに一片の淀みすらない。
その流れに全くついていけていないのが千歳であった。二人がまるで流れるように行うものだからそれは余計に。
しかし、その様子を気にせず海は畳み掛けるかのように行動を起こす。
つまりは千歳にもあーんをしようと言うのである。
『ちとせもあーん』
「って、小山、いや、海ちゃん……さすがにちょっとあーんは恥ずかしいわよ」
そこでハッとなる千歳。刀と違い、余人がいない空間であろうと羞恥心が出てしまうようだ。
だが、そこで刀の援護射撃が入った。
「自分の食べろって言われそうだが、こうやって食べさせてもらうのが嬉しいんだって。普通の人にはやらないだろう?」
「う。……ま、まぁ、一回だけ、一回だけね……」
食べないの? というような純真な海の瞳と刀による説得。それに負けて千歳もまた箸が持っている食べ物を口に頬張る。
ちゃんと海へお返しのあーんをしようとするところは、真面目な千歳らしいと言えるかもしれない。
「はい、海ちゃん、あーん」
「おいしい?そう、よかった」
やはり恥ずかしいものは恥ずかしいようだが、海が嬉しそうに笑うのを見て頑張った甲斐があったかと思えたようだ。
しかし、そこで刀が何か言いた気な視線を自分に向けている事に、千歳は気付いた。
「何、刀君?どうかしたの?」
「いや、えーっと、千歳に食べさせて欲しいな~って、いえなんでもないです、はい」
そう。刀だけはまだ千歳にして貰っておらず、自分もして貰いたいと思っているのだ。だが、千歳が恥ずかしがっているのも理解しているので、あまり強く言えないようだ。
その視線はまるで何かを千歳に想起させた。そう。これはまるで。
「もう。そんな捨てられた子犬みたい目で見ないでよ」
そう。まるで捨てられた子犬のようであった。そんな視線で見詰められたら、仕方ないと思うのも当然かもしれない。
そもそもの話をすれば、千歳は刀と海には甘いところがあったりするので、この結果はある意味自明の理とも言える。
「でも一回だけだからね。あーん」
「あーん」
先程とは打って変わって嬉しそうな様子を見せる刀。あーんをされる姿はとても満足そうであった。
「これ……やっぱり恥ずかしいわね」
『私は三人で食べさせあうの好きだな』
恥ずかしそうにする千歳と、ニコニコとする海。その様子はまるで陰陽の如く。
だけど、恥ずかしいだけで千歳も案外悪くは思っていないのではないだろうか。
夕食を仲良く食べ終わった三人は、いよいよ温泉タイムである。
小温泉を予約しておいたので、三人でゆっくりと楽しむ事が出来るのだ。
入る前にしっかりとそれぞれで身体を洗う。
髪の長い千歳と海は少し時間がかかりそうだが。
『あ、ちとせ、髪洗ってあげる』
お風呂に入る時用に加工したスケッチブックを掲げて、海が千歳の方へと移る。
「海ちゃんが髪洗ってくれるの? それじゃお礼に後で海ちゃんの髪は私が洗ってあげるね」
まずはブラシを手に取って、千歳の髪を梳いてから、温めのお湯をゆっくりとかけていく。
それからシャンプーを手に取って少し泡立ててから、その綺麗な髪を洗っていった。
『ちとせの髪ってつやつやしててきれいだよね』
その言葉を表すかのように、海は丁寧に千歳の髪を洗う。この綺麗な髪がもし痛んだら大変だと言うかのように。
そして、立場は変わって、今度は千歳が海の髪を洗う番。
千歳の髪もかなり長いのだが、海のもまた千歳のに匹敵する程の長さがある。千歳にはまるでそれが黒真珠のように輝いているかのように見えた。
「海ちゃんの髪奇麗ね。さらさらしてて」
海の髪を指で梳くと本当にさらさらだと千歳は感じた。こんなに綺麗な髪なんてそうはないと思う。
ちゃんとブラシで梳いてから、丁寧に丁寧に洗っていく。
地肌を軽く揉み込むようにして髪を洗う。前に千歳が雑誌か何かで見た洗い方で、見様見真似のようなものであったがそれでも適当にやるよりかはかなりマシな筈だ。
その手つきはまるで宝物を扱うかのようであった。
そうして、二人が髪を洗いっこしている間に、刀は既に洗い終わって先に温泉に肩まで浸かっていた。
「あ~、気持ちいい」
「刀君、すっかり気持ちよさそうにしてるわね」
「あ、二人とも。いや、この温泉って本当にいいよ」
刀が気持ち良さげにしていると、洗い終わった海と千歳の二人が湯へと浸かりに来た。
ちゃんと二人はタオルを巻いているのだが、先程まで背中だけとは言えしっかりと見えていたし、何だったらどこがとは言わないがチラリと見えていたような気がするのだが、刀は黙っておこうと思った。
「こういう時ってだいたい刀君がいきなり入ってきたりするけど、今回はもうそこにいるのよね。トラブルが起きそうにないという意味は安心かな。」
『確かに刀ってこういうときにちょくちょくトラブルを起こすよね。意図的かどうかは知らないけど』
千歳の言葉に海が同意する。二人からこう言われるとは、刀は果たして今までどれだけのトラブルを起こしてきたのだろうか。
少なくともこう言えるだけの出来事は起こっているというのだけは、確かだ。
「待つんだ、そのトラブルは意図的ではないんです事故なんです」
それに待ったをかけるのは言われている本人である刀だ。本人からすればそのつもりは全くないのだ。
しかし、刀は気付いているだろうか。そもそもそういう問題ではないという事に。意図的か事故かは関係がないのだ。
大体、二人の貴重な姿は脳内メモリーにキッチリと残しているというのに、どの口が言うのだろうか。
刀に取って幸運であるのはその事が二人には解らない事だろうか。但し、女性の勘というのはとても鋭い。本当に気付かれてないかどうかは解らないが。
『やっぱり温泉はいいよねぇ。でも、三人で入るとちょっと狭いかな?』
海がそういって檜で出来た湯船等を見る。三人でも入れない事はない広さではあるが、少し狭さを感じてしまうかもしれない。
「んん、これ、確かに三人はちょっと狭いかも」
それに千歳が同意する。すると、ちょうど動くタイミングが被ったのか、千歳の肩と刀の肩が触れ合う。
「ちょっと、刀君、変なところ触らないでね」
「うん触らないよ。……多分」
お互いの距離が近く、少し動けば腕とかが触れたりしそうだ。その距離感に、刀と海と千歳の三人それぞれがドキドキしていた。
そんな距離感には、男には少し毒かもしれない。刀が多分と付けてしまうのも無理の無い事だった。
しかし、こんな距離感だからこそ刀は思う事があった。
何となくこのまま三人でちょっとずつ関係を進めていくんだろうな、と。
刀と海と千歳。
彼らはお互いの関係を焦る事はない。だって、いつだって三人はこの温泉での距離感のように隣り合っているのだから。
そうして、ゆっくりと未来へと進んで行くのだろう。
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15人
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15人
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シナリオガイド公開日
2017年10月03日
参加申し込みの期限
2017年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月10日 11時00分
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