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本日の学校が終わり、その放課後。
九夜山の一画にスクーターの軽快な音が響いていた。
スクーターを運転しているのは
西野町 かなえ
。つい最近、免許を取ったばかりである。
そして、タンデムで乗っているのがかなえの彼氏である
雨崎 荒太郎
だ。
二人はスクーターに乗って少々距離のある九夜山の温泉に日帰りデートの最中であった。
「ふっふー、飛ばすでこーたん!しっかりつかまっときー!」
「山道には気をつけてよかなたん~」
自信満々に言いながら運転するかなえとは逆に、荒太郎は心配そうにしながらしがみ付いている。
第三者が見たらその真逆の様子に笑みを浮かべたかもしれないが、彼らの様子を見る人はいない。
終始そんな様子で、二人は温泉までの道のりを走って行った。
「ふう、ええ感じの旅館やねー」
ヘルメットを脱いだかなえが旅館を見て一言。
かなえと荒太郎の目の前にある旅館の建物は、歴史を感じさせるものの手入れが行き届いてるようでとても雰囲気が良いように感じられた。
「着いたー、おもむきがある旅館ってわけだねー。また座敷わらしが出そう、って、俺もそうだけどそうじゃないがんすー」
「いや、こーたん、何ゆうとんの?」
かなえ同様に旅館の感想を言ってから、一人ボケをする荒太郎にツッコミを入れるかなえ。
しかし、そんな荒太郎のボケた雰囲気も受付に貼られていたとある紙を見るまでの間だった。
貼られていた紙に描かれていたのは、申請をすれば小浴場を貸し切りにする事ができるというサービスがあるという事だった。
その時、荒太郎の脳裏に稲妻が迸った。それはもう有名なゲームで勇者が使える魔法の如き稲妻が!
「小浴場を申請すれば混浴できるってさ? これは貸し切りでいちゃいちゃできるっ! 小浴場をお願いしまーす!」
「……あ、さっそく混浴の申請しとる。まったくもー、スケベなんやからー」
その紙を見つけてから小浴場を借りる事を決めるのに果たして何秒かかったのか。
かなえは荒太郎の様子を見て、仕方ないなーという雰囲気を出しながらも特に拒否はしない。
荒太郎の思考そのものはかなえの言葉通りではあるのだが、同時に男としてはそれは仕方のない事なのかもしれない。
恋人とイチャイチャしながら温泉に入るというのは、ある種の夢であるのだから。
「いい湯やでー、湯豆腐になったきぶんやー」
肩まで温泉に浸かり、かなえは少し頬を赤くしている。脚も伸ばしてすっかり温泉で寛いでいるようだ。
しかし、貸し切りである筈なのに彼女の周囲には荒太郎はまだいない。どうやら先にかなえだけで入ったようだ。
「こーたん早くおいで―」
後から入るように頼んだとは言え、ちょっと遅いなぁと思ってかなえは荒太郎に声をかけた。
そして、自分を呼びかける声に応じるようにようやく荒太郎が入ってきたのだが。
「かなたんー? 入るよー、どれどれ裸のお付き合い……」
だが、しかし。入ってきてすぐ目にした光景は彼の予想とは全く違ったものだった!
つまりどういう事かと言うと――
「って水着着とるやないかーっい!」
そういう事である。
人生とはかくも無常なものであろうか。荒太郎の思惑では自らの恋人の裸を見れる筈だったと言うのに!
当然と言われれば、全くその通りの話であり、予想もしていなかった荒太郎が悪いのではあるが。
「って、裸やと思ってたんかーい!」
「いてっ」
かなえは自らが裸だと思っていた恋人に桶で軽くツッコミを入れる。
その様子はまるで夫婦漫才の如くである。
「まったくー、ほら背中洗ってあげるからそっち座って」
「洗ってくれるのー? ではお言葉に甘えてっ」
背中を洗ってくれるというかなえの言葉に、先程までの事は忘れたかのように喜んで向かう荒太郎。
「おーし、洗うでー」
「ばっちこーい!」
石鹸をしっかりつけたタオルで背中を洗っていく。
「おぉー。こーたん、引き締まっとるっちゅうかがっしりしとるっちゅうか。流石伊達に水泳部やあらへんねぇ」
「んー? そうかなー?」
「そやで。背中もおっきいしなぁ」
「かなたん、ちょっとくすぐったい!?」
身長の割りに広い荒太郎の背中をかなえはベタベタと触っていく。身長こそ平均より少し高い程度ではあるが、胸囲などはかなり広い部類に入るだろう。
こうして裸の荒太郎の背中などを見る機会など早々あるわけもなく、物珍しさもあってかなえはその背中をしっかりと堪能する。
「……何かかなたんは俺の裸見てるのに、俺は見れないってずっこくない?」
「まだ言うとんの? んー。そないに見たいの?」
「そりゃ、凄い見たいよ!」
「じゃあ、ちょっとだけならええで」
「何だってー!?」
そんな事を言われば、凄い勢いでぐるんと荒太郎の首が回る。
しかし、そこに待ち受けていたのは。
「冗談や」
「目がああああ、目があああああ!?」
手による水鉄砲の狙撃だった。それは見事に目にクリーンヒットした。
「いつかは見せたるけど、今はあかん。ほら、洗い流すで!」
「いい湯やったねー、そやちょっと遊戯室行ってみよか」
「お、そうだね、行ってみようかっ」
「湯上りと言えば卓球やよねー」
そう。この温泉旅館「柳屋」には遊戯室があるのだ。遊戯室にはかなたが言った卓球もあるのだが、それ以外にもあったりする。例えば。
「到着っ、卓球の他にもいろいろあるみたいやね」
「おー、ビリヤードもあるんだね?オトナだー……」
ビリヤード。恐らく温泉旅館で置いているところは中々に珍しいと思われるが、この温泉旅館には置いてあったりする。
卓球などとは違い、初心者がついやるには少し難易度は高いものではあるが、だからこそ上手にプレイすれば恰好良く見えたりするかもしれない。
少なくとも、今の荒太郎の中ではそう思えた。
「よーし、かっこいい所みせてやるぜー」
「こーたん挑戦するん?かっこいいー! がんばって!」
ビリヤードの経験などないが、彼女に恰好良いところを見せようと奮起する。応援までされればそれはもうやる気に満ち溢れるというものだ。
しかし、いつの世もやる気が結果に繋がるとは限らない。より正確に言えば、やる気があっても技術がなければ意味はあまりない。
つまりどういう事かと言えば――荒太郎の撞く玉はあらぬ方向へと転がったり、時には飛んだりしていた。ラッシャには傷がつかないようには気を付けていたのは幸いではあるが。
ビリヤードに詳しい人間が見ていれば、彼のは突きになっていて、ビリヤードにおける正しい撞き方になっていないと気付いただろう。しかし、ここはただの温泉旅館であり、そのような人物は勿論いない。
「超むずいー!」
「ありゃりゃ……ふふ、よしこーたん! いっしょにやってみよー!」
あまりの難しさに荒太郎が叫ぶのを見て、かなえが苦笑しながら一緒にやろうと提案する。
上手くはいってないけれど、それでも荒太郎がやるのを見て、少し自分でもやりたくなったのかもしれない。
「こんな感じかな、それともこうかな?」
「むむ。かなたん! こうじゃないかな!」
「お、こーたん、今の真っすぐ転がったんちゃう?」
かなえとてやった経験があるわけではない。それどころかビリヤードなど存在は知っていても、実物を見たのはこれが始めてなのだ。荒太郎と同じように中々上手くはいかないし、それどころかルールさえ朧げだ。
しかし、二人は試行錯誤をしながら、上手くいかずとも楽しそうに彼らなりにビリヤードを続ける。
遊技場のビリヤード台では暫く、楽しそうな賑やかな声が響いていた。
思う存分に温泉とビリヤードを楽しんだ二人は温泉旅館を出て、帰路に就く。
行きと同じようにまたスクーターのタンデムで帰るのだ。
「あー、楽しかったねー」
「ほんまきもちよかったし、たのしかったでー」
伸びをしながらも楽しかったと語り合う二人。
「こんな近くにあるからまた学校帰り寄れたらいいよね」
「うん、また来ようね!」
「今度は宿泊しようよー?」
「……うちは泊りでもええよ? でも、おとんの説得は頼んだで!」
「おとんさんを説得すればいいんだね……って、いくらやさしいおとんさんでも、ハードル高い気がするなー……」
悪戯っぽくウインクするかなえに、荒太郎は少し自信なさげに呟く。
お父さんを説得するのはきっと大変だが、その先にある未来を考えれば頑張るだけの価値はあるだろう。
果たして荒太郎の説得は上手くいくのか。それはまた別の話である。
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担当ゲームマスター
昂祈
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月03日
参加申し込みの期限
2017年10月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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