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●4月29日 ―
椿 美咲紀
のBirthday―
椿 美咲紀
はティーテーブルに着いて、向かいで紅茶を淹れる
八神 修
を見つめていた。
(シュー君、ありがとうなのです)
アミューズがわりに供されたクッキーの味に、美咲紀の頬が思わず綻んだ。
薄く抑えた味付けは、午後の茶会への期待を、大いに膨らませてくれる。
象牙色のテーブルの上には、修が用意した軽食が、名前も分からない食器の上で優雅に並んでいた。
「皆さん、お味はどうですか?」
テーブルの下で猫用クッキーをかじる4匹の猫に、美咲紀はそっと語り掛けた。
美咲紀の飼い猫、スノウとくろまめ。修の飼い猫、ミルクとブラック。
皆争うことなくクッキーを黙々と食べている。
「今日は素敵な誕生日になりそうです」
美咲紀は、白磁の瓶に添えた花を愛おしそうに見つめた。
修が選んで贈ってくれた花を、美咲紀が活けたものだった。
誕生日のお祝いにセッティングされた、ふたりきりのホームパーティー。
ふだん通り過ぎるだけの寮のテラスに、まるで魔法がかかったようだ。
「さあ、出来た」
修がカップに紅茶を注いでくれた。
微かに立ち上る湯気が、ほんのりと芳しい。
「ほえ~。美味しそうなのです」
「ははは。自慢じゃないけど、味は保証するよ」
修はニッコリと微笑むと、美咲紀の向かいに着席した。
「誕生日おめでとう、美咲紀」
「ありがとうなのです、シュー君」
こうして、二人の茶会が始まった。
「シュー君。これ、ありがとうです」
美咲紀は、首にぶらさげたネックレスをそっと掲げて見せた。
「気に入ってくれたかな」
「もちろんです。凄く嬉しいです」
手鏡に映る自分の姿に、美咲紀は思わず頬を緩ませた。
ネックレスは、修の特注品だった。
銀のスノウと黒曜石のくろまめが、小粒のダイヤモンドを誇らしげに掲げている。
永遠の輝きを放つ4月の誕生石を、美咲紀はそっと見つめた。
(本当に嬉しいです。ありがとうです、シュー君)
それから2人は、いろいろな話に花を咲かせた。
出会った頃の思い出話、夏の旅行や神通力の話、これからのこと……
「今だから言うけどさ。美咲紀のこと、最初は小学生かと思ったんだよね」
「し、小学生……女の子は小さい方が可愛いのです!」
頬を膨らませながら、紅茶を口に含む美咲紀。
紅茶は、美咲紀の知るどの紅茶とも違っていた。
おそらく修がブレンドしたオリジナルの茶葉なのだろう。
サンドイッチとの相性が抜群に良かった。
「夏旅行も楽しかったな。夜の道で、美咲紀がいきなり闇に向かって話しかけてさ」
「気配がしたから、すぐに分かったのです。木に登った猫ちゃんだって」
美咲紀の空いたカップに、修が紅茶を注いだ。
「そうそう。あのオチには本当にたまげたよ……ミルクは?」
「お願いなのです。ブラックちゃん、よしよしですよ」
美咲紀は、膝の上で丸くなった修の黒猫を優しく撫でた。
春の日差しと人肌の温かさに、すっかり寝入っているようだ。
小さく上下するブラックの腹は、ふわふわと柔らかい。
「そういえば美咲紀。あれから、神通力の方はどうだ?」
「感性は常に磨いてますです。何事にもお勉強は必要なのです」
「家が神道関係だと、色々と大変だろうな」
美咲紀を見て、修は微笑を浮かべた。
言葉や振舞いの端々から、彼女はずいぶん大人っぽくなったと感じる。
もっとも、スコーンのカケラを時折こぼすところは相変わらずのようだが。
(高校3年生、か)
ふと修は、ふたりの将来に想像を巡らせた。
来年の今頃、自分と美咲紀はどこで何をしているのだろうと。
高校を卒業して、大学に入って、自分の道を歩んで――
「あっ、テオ!」
美咲紀の弾む声が、修の思考を中断させた。
見ると、灰色の猫が悠然とこちらにやって来るのが見えた。
チッ。面倒な奴と関わっちまった――
そんな表情を張りつかせ、
テオドロス・バルツァ
はのそのそと二人の席へ向かってくる。
「いらっしゃい、テオ。君も一服どうだい?」
修の誘いに、不機嫌そうに顔をしかめるテオ。
俺には関係ない――そんな態度で空になったクッキー皿の前に立ち、ぷいと背を向けた。
「やれやれ、相変わらずだな」
修は思わず苦笑して、猫用クッキーを取り出した。
興味がなければ、とうにテオは去っている。彼らしい催促だと笑うしかない。
(また、こうして茶会が開ければいいな)
春は猫にとって恋の季節だ。
今日がテオにとって良い日になるよう、修はクッキーを少し多くよそった。
「テオ、気に入ったみたいですね?」
ふてぶてしくクッキーを食べるテオに、美咲紀はくすりと笑う。
「楽しい席をありがとうです、シュー君」
「どういたしまして。せっかくだ、もう一杯いかがかな?」
ポットを掲げる修に、美咲紀はそっとカップを差し出す。
ささやかな宴は、もう少し続くようだ。
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担当ゲームマスター
坂本ピエロギ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月02日
参加申し込みの期限
2017年10月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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