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○京都への帰郷
「帰省するんか。何や憂鬱そうやな」
寝子高三年の
服部 剛
は、同郷の友人
弥逢 遊琳
に言いました。
「急な呼びつけなんて絶対碌な事じゃない」
遊琳の大きな目には憂いがありました。
長期休みにも帰らずにいたら、実家に呼び出されてしまい。
結局京都へ1泊の里帰りをすることになったのです。
「……ほな、俺と帰らんか。1人やと気ぃ重いやろ? 用事終わったらデートしたって♪」
屈託なく言う剛に、遊琳は目を見開きました。
「いくら同郷だからって……お人好し」
「いや、俺も帰りたいと思ってたんや」
爽やかに言う剛に遊琳は言います。
「……お礼代わりに新幹線指定席2人分は僕が取るよ」
「ええよ、そんなん。もっと頼ってや」
そんなこんなで、二人は京都へ帰ってきたのでした。
一日目は一旦別れて、遊琳は実家へ、剛は実家と親友の見舞いへ。
それぞれ家族や、未だ目覚めない親友との時間を過ごした後。
今日は新幹線の時間まで一緒に遊ぶことになりました。
「京都の景色は変わらんなぁ」
遊琳と共に、剛はゆっくりと歩きます。
「合わせてくれなくたっていいんだよ?」
今日は寝子島に戻るから洋装ですが、日頃和服を着ている遊琳の立ち居振る舞いは上品でゆっくりです。
「無理はしとらんで? だって、ゆーちゃんと並んで歩きたかってんもん」
軽いノリでそんなことを言う剛の笑顔が眩しくて。
「……」
返していい言葉が出て来なくて。
遊琳は代わりにそっと手を伸ばしました。
(今はこれで許して)
剛の大きな手を、ぎゅっと握って繋ぎました。
遊琳の頭の中に、この年の男子同士は普通そんなことはしないものだ、という知識はあります。
けれど自然に手を繋ぎたくなる。
(少し幼いのかもしれないけど、服部が嫌でなかったら)
「……」
剛もその手を軽く握り返しました。
(別に恥ずかしいことなんてないで。嬉しゅうて堪らんくて、手ぇ離されたないから)
美しい銀粘土細工や造花を生み出す遊琳の手は、剛の手の中に暖かく包まれていました。
桜の花びらが風に舞う京都御苑へ、二人はやってきました。
舞い散った枝垂桜の花びらが池を桜色に染めていました。
「京都にゃ色んな記憶が散らばっとる。嫌でもその記憶を思い出してまうけど……やっぱ俺はこの美しゅうて変わらん京都の景色が好きやなぁ」
ゆっくりと景色を眺めながら剛は言います。
「実家はともかく京都の街並みや自然は心癒される。昔から好きだな……」
子供達がじゅうたんのように地面を覆った桜の花びらを手に取り遊んでいるのを見て、遊琳がつぶやきました。
「ああこの辺りは幼い頃よく来ていたな」
「あれ? ゆーちゃんもここら辺よう来とったん?」
剛が黒と白のオッドアイを輝かせます。
「奇遇やな。俺もよう遊びに来てたんよ。そういや……昔な、鞠遊びしとる綺麗な着物の女の子を見かけてなぁ。いや、単に綺麗なだけやない、なんと言うか……不思議な感じの子やったんや、神さまみたいな感じっていうかな。ちと目ぇ離しとる間におらんくなったから、余計そう思うんやろか」
聞いていた遊琳は、黄色の瞳を瞬かせました。
「それでも、また会えたら、今度は話せたらって……それきり会えなかったのに、ここら辺通る度少し探してまう。ははっ、不思議やろ?」
「……鞠の色は?」
「えっ? 確か藍色とピンクやったな……けどなんで……ゆーちゃん? 急に止まってどないしてん」
(琴花姉様じゃない……その鞠は)
遊琳は立ち止まってじっと剛の目を見つめてみました。
普段はろっこん発動を抑える為人の目を見ない遊琳ですが、剛なら別です。
(ねぇ)
「それきり会えなかった? 気づいてくれないの」
(その鞠は、よく女装させられた当時の僕が気に入ってた鞠。……今なら)
「気づく? 気づくって何に……」
わけがわからず問いながら遊琳の瞳を見つめ返せば。
(……っ!)
突然に、剛の中にあの時の記憶が蘇りました。
白い肌、黒い髪、そして……
「……思い出した。話した事ないあの子の記憶が鮮明な訳を。あの時、目が合うてたんや」
瞳の色が、今目の前にいる遊琳のそれと重なって。
(あの日見せなかった笑顔、今なら君にあげられるんだよ)
10年の時が、一気に縮まって。
(金木犀色の瞳と……何や、)
ぽかんとしていた剛は、すべて腑に落ちた笑顔になりました。
「もうとっくに叶っとったんやな。……遊琳」
遊琳は花のように微笑みました。
(憂鬱は晴れた。……ねぇ服部、君は太陽だね)
「偶には帰ってみるもんやな」
思いがけない再会、いや、友人としてとっくに叶っていたと知りましたが。
何と言っていいかわからない思いで、剛は胸を熱くしていました。
そして遊琳は思うのです。
(君なら……昔の僕を覚えていたように、今の僕のことも覚えていてくれるかい)
他の人には伝えられないであろう共通の思い出。
そんな思い出に胸を暖めて、桜に彩られた懐かしい街を歩いたひと時を。
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担当ゲームマスター
茄子りんこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月24日
参加申し込みの期限
2017年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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