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【身体測定】ドキドキ♂♀反転戦線、再び!
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フツウ嫌いな普通の女の子、
水上 桜
は絶叫した。
「ま……まただ……またしても フ ツ ウ かぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!!!」
身体測定へ向かう途中の廊下で、いきなり後ろから壮絶な泣き声が聞こえたと思ったら、思いっきり背中からぶつかられて桜の身体は宙を舞ったのだ。廊下に転がった際の痛みに呻きつつ、
「なんなの! 人にぶつかっておいて謝りもしないで……」
と言いかけたところで体に強烈な違和感。
声が、少年のそれに変わっていたのだ。声だけじゃなく、身体も。
つまり、可愛らしい15歳の少女は、可愛らしい15歳の少年になっていたのである。
「普通じゃないのにフツウと書いてごまかすな!」
とは、昨年度受験生であったにも関わらず、非日常に駆り出されまくった桜の日々の鬱憤から生まれた名言。
今日もまた、この名言を呪いと共に零さなければならないようである。
「とはいえ、……」
桜は手鏡を取り出し、自分の姿を映してみた。
「自分が男ならこんな感じなのかな」
黒髪で優しい感じのわりと好みな少年が鏡の中には映っていて、自分だとわかっているのにドギマギする。
運動着だったのをいいことに、桜はあたりを散策してみることにした。
◇
気づけば時刻はお昼になっていた。
生徒数が多いので、午後も身体測定は続くが、ひとまずお昼休みである。
『今日の……放送は……
闇
が……お送りします……』
スピーカーから可憐な少女の声が聞こえて来る。
『みなさん……身体測定は……終わりましたか? ……まだの方は……早めに……保健室に……』
声が可愛い、と、あちこちからざわめきが聞こえる。
『それでは……今日の一曲……みんなよく知ってる……野球アニメの主題歌……お送りします……』
双子の野球少年が出てくる有名アニメの主題歌が流れる。
グラウンドでは、ポニーテールでたゆんな胸の女の子が、野球のユニフォームを着て屈伸運動をしている。
「あ、先輩、見てくださいよこれー。ぼん、きゅっ、ぼん、みたいな」
女の子は、適当な野球好きそうな先輩を捕まえて自分のスタイルを誇示してみせた。
誰だ、と先輩に聞かれて、女の子は答える。
「高杉っすよ。ナイスなピッチャー
高杉 かよう
」
再度、「誰?」と聞かれ、かようは「野球部1年の高杉っす。男子だけど今は女子」と言い直し、女子にぶつかった途端に生えた胸を、両手で寄せた。
「ほらほらー、胸に自前のエアバック。スライディングとかして大丈夫っすかね、コレ」
けらけら笑うかようを、先輩は呆れたように見ている。
「あんま驚かないんすね。こういうの日常茶飯事? へー」
相手も動じないが、かようもまったく動じていない。
「そうそう先輩、アンダースロー教えて下さいよーサブマリン」
アンダースロー、すなわち下手投げは、ボールが下から上に上がってくることから、サブマリン(潜水艦)とも呼ばれる。かようはまだその投げ方をマスターしていなかった。なぜアンダースローかと言えば。
「いや、折角女体したし。なんか女子ってアンダーなイメージでしょ。ソフトのせいかな?」
するとどうやらその先輩は、ソフト部の女子が男子化していたらしい。
教えてやってもいいが簡単ではない、と言う。
簡単じゃないって分かってますよーと、かようはまたけらけら笑う。
「1年だからこそでしょ。チャレンジ1年生。オーバーハンドとサブマリン両方使えるようになったら無敵っぽいでしょ?」
女性化してからユニフォームに着替えてグラウンドに出てくるまでの道すがら、かようは、スマホでアンダースローの理屈について下調べをしてきた。
「あとは先輩のコーチがあれば」
というわけである。
「ふふふ、終わったらデートしたげますよ。胸もんでもいいっすよ。これ、案外気持ちい……」
先輩は、ミットで軽くかようの頭を叩き、ホームベースの位置にしゃがむ。ちょっと照れた様だ。
そんなこんなで、かようは、某野球アニメの主題歌をバックに、ソフト部の先輩の指導を受けてアンダースローの特訓に勤しんだ。
「重心移動をスムーズに……」
「手首のスナップをきかせる……」
「美しく流れるフォームを意識して……」
投球。
ボールは、先輩が構えるミットの上方に逸れた。先輩は腕を伸ばしてそれをキャッチし、もっと腰を入れるよう指導する。
「はい」
返されたボールをキャッチし、改めてフォームを意識する。
重心移動、手首のスナップ、腰を入れて……投げる。
白いボールは今度はミットのど真ん中に吸い込まれる。
「ほんとだいい感じ。先輩流石」
◇
「お、ポニテの女子が野球してる」
響 タルト
は、かようの姿を写真に収めた。
そのポニテ女子が、おそらく男子だろうと分かっていて楽しんでいるのだ。
「あとで(ポニテ好きの友人に)写メしてあげようっと♪」
悪戯好きのタルトは、性転換した人たちの写真を撮りまくっていた。
見るからに知り合いが性転換したと分かることもあれば、見知らぬ人ながら雰囲気で察することもある。
雨寺 凛
はタルトにとって明らかに前者で。
「あ! ギターとちくわ笛と鼻笛で合奏した凛ちゃん!」
「わ! ギターとちくわ笛と鼻笛で合奏したタルトちゃん!」
なんかよくわからないが、そうらしい。
凛は制服ではなく、黒いレザージャケットと揃いのパンツという、ライブ衣装に着替えていた。
「うわぁ、カッコイイね、凛ちゃん」
「実はそうかなって自分でも思ってたんだ」
「写真撮らせてもらってもいい?」
「もちろん」
タルトはロックな青年凛さんを写真に収めた。
と、凛は、廊下の向こうで黒髪で柔和な面差しの少年(桜)が、金髪とゆるふわ髪の女生徒二人に囲まれているのに気づいた。雰囲気からすると、少年の方が、女生徒に絡まれて困っているようだ。壁に追い詰められ何か言い返しているものの、身動きが取れないようである。
「ちょっと! そこで何してる……うわ」
凛は少年を助けようと歩き出し、躓きかけた。男子化したせいで、靴が小さくて歩きづらかったのだ。
転ぶ!
そう思って目を瞑ったが、いつまでたっても衝撃がない。
「え……転んでない? ってか体が動かない!? え、ちょ、すっごい変な姿勢なんだけど!」
中途半端に体を傾け、片足を後ろに跳ね上げたポーズのまま、凛の身体は止まっていた。
見ていたタルトは、「あ!」と口元に手を当てる。
「もしかして、ジュンネネ……すなわちジュネ先輩の仕業!?」
タルトはここに来る道すがら、ふたりの噂をきき、親近感を持っていた。(同人作家? そんな先輩が転校してきたんだ。ぜひ話してみたいな、趣味が合いそう!)と思っていたのだ。自分も、固まった人たちをデッサンしたいとすら思った。
タルトは大慌てでスケッチブックに『同人誌のお話を聞きたいです! 響タルト』と書いて前に突き出した。
間一髪。顔の前に突き出した瞬間に、タルトの身体も動かなくなった。
「何やってるの、タルトちゃん!」
「えー、会うと固められるって聞いてたから、これなら僕の気持ちが伝わるかなーって」
「伝わったわよ」
ネネはタルトが翳したスケッチブックを読み、にこっとする。
「今描きたいと思っている同人誌はね……こんな感じよ」
ジュンは、少年・桜に流し目を送った。その途端、桜の身体が勝手に動き、凛の傍でイナバウアーのようなポーズを取らされる。転びかけた凛のポーズも、見ようによっては、バレエのアラベスク……いや、片足で氷上を滑るアラベスクスパイラルのようだ。
「もしかして……アイススケートもの?」
「そんなところかしら。ほかにもいろいろあるけれど」
ネネは、桜や凛を手早くスケッチすると、ジュンと連れ立って、あっという間に立ち去ってしまった。
「ちょっ……このポーズ、解いてからどこか行きなさいよ!」
桜が喚くが、声が聞き届けられることはない。
「これだからフツウは……!」
思わず毒づく。
「まぁ転ばずにすんでるからラッキーといえばラッキー……?」
凛は前向きに捉えることにした。が。
「……ん? あそこのあるのは消化器……? 転んでたら多分あの辺りに行きそうで……」
あ、これそのまま転んだらあの消化器でお股を強打する位置だ……と悟り、みるみる顔が青ざめる。
「このまま解除されたら噂に聞く男の人しか知り得ない強烈な痛みを味わう事になるんじゃ……」
そこに現れたのが、爆乳を揺らしながら走ってきたロリっ娘、
五代 拓哉
である。
「あーっ。ここにも氷鬼してる人がいたーっ!」
胸が重いのはたんこぶのせい、播磨愛李子が爆走しているのは鬼ごっこしているせい、高校生たちが変なポーズで固まっているのは氷鬼をして遊んでいるせい、と信じている拓哉は、固まっていた凛と桜とタルトに次々タッチし、
「俺は五代ってんだ! また後で遊ぼうなー!」
と風のように去って行った。
「あ、解除された? でも今はああああ!!」
凛の身体は重力に従って、転ぶべき場所へ傾いてゆく。
「あっ」
桜が手を伸ばしたが間に合わなかった。赤い凶器は凛の男性的大事な部分を待ち構えていて――、
「◎※◇%✳︎ー!?!?」
凛は言葉にならない叫びをあげた。
「ああ……これが……噂に聞く……痛み……」
悶絶、のち、気絶する。
桜とタルトは凛の悲劇に瞼を閉じ、静かに合掌したのであった。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
81人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月23日
参加申し込みの期限
2017年09月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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