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ネコジマ館殺人事件
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■探偵と嘘つき
「シューくん先輩シューくん先輩! 犯人を見つけ出しましょう!」
ガッツポーズで身を乗り出す美咲紀を、修はなんともいえない目で見返した。
それまで読んでいた釣りの本で顔を隠す。
隠した本をつまんでめくり、更に顔を近づける美咲紀。
「犯人はこの中にいるんですよね。警察が来る前に証拠を隠滅してしまうかも……!」
「清掃業者でも入れない限り証拠は隠滅できない。そして俺たち一般市民に捜査権なんてない。あるのは――」
「逮捕権だけはありますよね!」
ついに本をひったくられ、修はため息をついた。
「どうしてそこまでして犯人を捜したいんだ?」
「好奇心を人は押さえられないものなのです」
言ってみればシンプルな応えに、修は思わず笑ってしまった。
「大体変だと思いませんか。殺すならすぐに逃げられる時に殺せばいいですし、分散されたとはいえわざわざ三日間も自分に疑いがかかり続ける環境に身を置きますかね?」
「確かに、それは疑問だ」
三日間このテンションに付き合うくらいなら、捜査ごっこに付き合っていたほうが退屈も紛れるだろうか。
「交友関係を洗うのです! メイドさんとかあの小学生とか、他の宿泊客にも隠れたつながりがあるかも!」
「おもしろそうなお話ですねー」
声がした方向へ同時に振り向くと、壁によりかかって手帳を開いた梢が立っていた。
「雑誌記者と言っていたけれど、ルポライターだったのかい」
「まさかまさか。トラベルライターですよ。隠し事を暴くのも趣味じゃありませんが……今から記事を書くためのホテルが『未解決の殺人ホテル』になってもらっては困るのですよ」
オーナーが殺害されたというのに、もう営業再開を想定して動いているとは……。修は左右非対称に笑って、座っていたソファから立ち上がった。
「わかった。付き合うよ。一人で行動したくないんだろう?」
「察しが良くて助かりますー。まずはメイドさんから話を聞いてみるのはどうでしょう?」
三人は早速メイドのアイオを呼び止めた。
キッチンにいたアイオはひたすらに忙しそうだった。
「なにかご用でしょうか?」
「ええ、事件のことを聞きたくってですね」
梢がそう切り出すと、アイオは露骨に嫌そうな顔をした。
視線で食材の山を指し示す。
オーナーの手伝いとして臨時アルバイトをしていたはずが今や一人でホテルの面倒を見なければならないらしく、とにかく忙しいようだ。
「水守というお客様が随分と沢山食べる方のようで、食事時でなくてもずっと何かしら食べ物を欲するのです」
「ずっと食堂にいると言っていましたけど……ずっと何かを食べ続けるって意味だったんですかねえ」
「それだけならいいんですが、他のお客様までつられるように一緒に食べたがりまして……」
大型の冷蔵庫を開くと食材がぎっしりと入っていた。
残り三日。それを過ぎれば用なしとなってしまう食材たちである。全部使い切ることができれば結構なことだが、負担がかかっているアイオにとっては喜べない話なのかもしれない。
第一、雇い主が死亡しているので今回の報酬が出るのかどうかもあやしいところだ。
「あまりお話できそうにありませんけれど……殺害に使われた包丁はここから持ち出されたもののようですわ。元からあった本数から減っておりますから」
「その包丁って……」
美咲紀が今まさにさばいている魚をチラ見したが、アイオは苦笑して首を振った。
「あのまま使ったりしませんわ。第一、現場の保存は鉄則なのでしょう?」
「誰がそんなことを?」
「誰って……ええと、誰でしたかしら。たしか食堂にいる高校生の一人だったと思います」
「そうか。ありがとう」
修はきびすを返してキッチンを出て行ってしまった。
まだなにか聞こうと思っていた梢と美咲紀は慌てて彼の後を追っていく。
アイオは彼らの去った方向を見つめ、どこか表情を険しくした。
「うめー! 無限に喰ってられるぜ」
ハンバーガーにかじりつき、フライドポテトをつまむ流。
その隣では、図書館から持ち出した本を開いて星志郎がお行儀良く座っていた。
「雨宮のおじさま、あのままだと可哀想です……」
「そうはいっても、なんだ? なんとかの鉄則」
「現場保存の鉄則だ」
如月 庚
がコーヒーに口をつけつつ本のページをめくった。
「現代の科学捜査は昔とは比べものにならないほど高度だ。指紋や血液はおろか大気中の成分まで計測して情報を集めるらしい。たとえ三日経ったとしても、現場がそのまま残されていれば犯人を突き止めてくれるだろう」
「なんだ、詳しいな?」
片眉を上げる流。その横で碧南がテンションを上げた。
「前にやったゲームで見たことあるわ。高校生探偵ってやつよね!」
「そんなんじゃない。テレビで見ただけだ」
興味はない、といった風に庚は本から視線を外さない
「なあんだ。折角当事者になれると思ったのに」
碧南は椅子に寄りかかり、だらんと頭を背もたれに預けた。
「これから探偵と一緒に事件を捜査して犯人を崖に追い詰めたりできると思ったのに」
「テレビドラマの見過ぎだ。そんな崖はない」
「嘘よ、ゲームには出てきたもの。モデルにしたこの島にあるはずよ」
「ならゲームのやり過ぎだ」
二人のやりとりを暫く見ていた星志郎が、流に小声で話しかけた。
「水守さんは事件の捜査をしないんですか?」
「興味はねえな。殺人鬼がいるホテルで生き延びるのが俺のミッション。生きてりゃ勝ちだ。犯人捜しはそれこそ高校生探偵に任せりゃいいだろ」
「高校生探偵!」
目をキラキラして振り返る碧南に、庚はうんざりだという風に手を翳した。
「何度も言うが、俺はただの高校生だ。そんなものに興味はねえよ」
そう言いながら、庚の目は鋭く走っていた。
本を読むふりをして星志郎、流、碧南の動きを観察していた。
指の震えや手の位置を、じっと。
■第二の殺人
雨宮氏の遺体が発見されてから一日目の夜。
部屋から一歩も出ずに過ごしていた
白 真白
は窓から外を眺めていた。
小さな島にできたホテルは眺めが良く、朝から夜までその風景を楽しむことが出来た。
部屋の様子もよく、ふかふかのベッドに寝転べばぐっすりと眠れそう……ではあるのだが。
「流石に人が死んでるもんね。寝ろと言われても寝られそうにないなあ」
別途に転がってみるとお腹が鳴った。
時計を見る。
「そういえば、そろそろご飯を届けてくれる時間だよね。まだかな、遅いな……」
何も無い三日は退屈だ。こんなことなら図書室から何冊か本を持ってくればよかっただろうか。そんな風に考えて鞄をあさってみた。
携帯ゲーム機が一台。ソフトが数本。ほとんどやり飽きたゲームだが、そのなかに一本やったことのないゲームが混じっていた。
人から貰ったがやらずに積んでいたゲームだ。なぜ鞄に入れたのかはよく覚えていないが、少なくとも自分で入れたものだろう。
「まいっか」
真白はゲームをセットし、暫くプレイしていた。
退屈さからか、それとも特殊な環境のせいか、真白は夢中になってゲームをプレイし、そのうち……。
「あれ? なんか変だな……」
何かに、気づいたように顔を上げる。
その時。
コンコンとノックの音がした。
「あっ、やっと来た! 遅いよもうお腹ぺこぺこ!」
真白はゲーム機をベッドに投げだし、扉の鍵を解いて開けた。
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3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月30日
参加申し込みの期限
2019年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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