絶海のホテル『ネコジマ館』。
それぞれの理由で滞在していた宿泊者たちがホールへと集められた。
その理由は……。
「皆も知っての通り、今日の朝――ホテルの食堂でホテル管理人の
雨宮 草太郎の遺体が発見された。死因は失血。凶器はキッチンの包丁だ。
電話線も切られ、携帯も通じない。迎えの船も三日後まで来ないようだ。
極めつけに、島にあるのはこのホテルだけ。外は暴風雨に晒されている。
つまり、
犯人はこのなかにいるのだ」
そうして、居合わせた宿泊客たちによる形ばかりの事情聴取が始まった。
御剣 刀
「この島へ来たのは観光だ。なんだ、俺が観光をしたら悪いのか?
刀はただのお守りだ。もし俺が殺すなら、この刀を使っただろうな。むろん、使用していないことは調べればわかる」
上下 左右
「あぁら皆様ったらしらじらしい。この館に隠された財宝が目当てで宿泊したのでしょう? 盗みだそうとしたのがバレて殺してしまった……のだったりして」
骨削 瓢
「はっはー、嫌ですよぃそんな言い掛かりをしちゃあ。そんなホラ話のために人まで殺しゃあしないでしょうや。警察を呼んだんですから、とりあえず三日、おとなしく待ちましょうよぃ」
こうして始まった三日間。
誰もが被害者の顔をして、誰もがたがいの身を案じていた。
だがしかし。
三日後に地元警察が訪れたときには……。
ようこそネコジマ館へ。
ここはあるかもしれなかったIFの世界。正史にあるはずのないサスペンスワールドです。
皆さんは館に招かれた客となり、三日間のサスペンスホラーの登場人物となります。
それも『誰が何になっているか』は分からない、参加者全員が謎を共有しあう特別なサスペンスホラーなのです!
きまり
このシナリオには三つのきまりがあります。
1.参加が確定してからできるだけ早く(遅くとも48時間以内に)コメントページで自己紹介をしてください。
紹介内容は、『名前、職業、どうしてこの館にやってきたか』です。
ですがこれはこの世界におけるIFのお話。しかもここで語っていることが本当なのか、それとも何かを偽って館に侵入しているのかは、本人にしか分からないのです。
ろっこん能力は使えてもいいですし、使えなくても構いません。ですが正史世界でもっていない方は、そのままもっていない設定でいてください。
2.アクション冒頭に【役割】をひとつだけコピペしてください。
(複数選択はできればナシでお願いします)
以下の内からひとつ選び、それに応じたアクションが必要になります。
【殺人者】あなたは殺人を犯すためにこの館へやってきました。その理由は復讐のためか、それとも狂気の至った先か、それとも偶然の運命に導かれてしまったのか……。
【探偵】あなたは事件に巻き込まれてしまった探偵役です。普段から探偵事務所を開いているのか、休暇中の警察官なのか、それとも探偵の素質をもったトクベツな一般人なのか……。
【一般人】あなたは不幸にも事件に巻き込まれてしまった一般人です。殺人の被害者か、それとも悪運強くも生き延びた目撃者なのか……。
3.三日間をどうすごすか
紹介を済ませ、役割を決めたあなたは警察が来るまでの三日間をどう過ごすか決めてください。
館には一人一部屋ずつ宿泊する場所が整っており、電気ガス水道をはじめ生活設備は充分に整っています。また食材も充分にあるため、ごく最低限の生活は可能です。
ですが携帯の電波は届かず、外部との行き来はできないようになっているはずです。
館の中にはビリーヤード台やダーツセットのある遊戯室。広いキッチン。食堂。ちょっとした図書室が用意されています。
眺めのいい庭がありますが、あいにくの暴風雨で外に出るのは難しそうです。
きまりは以上です。
最後に、御剣 刀さん、上下 左右さん、骨削 瓢さん、ご出演ありがとうございました。
勿論これは例のひとつですので、設定をそのまま利用して頂いても、まったく別のアクションをかけて頂いてもOKです。
では、三日間のドキドキをお楽しみください。