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キミ ガ ダイスキ
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■青春猛ダッシュ
陸上部の部活中、
志波 拓郎
は上の空だった。
クラスメイトからしたら、いつもと変わりなく眠たそうな拓郎の表情と思えるだろう。
だが、部活中はそんな拓郎の眼差しが真剣味を帯びることは陸上部員にとっては周知の事実。
そんな拓郎が部活中も上の空なことに、今はまだ誰も気付いてはいない。
(……彩葉さん、今何してるかな……)
拓郎の頭に浮かぶのは、大事な人である
高梨 彩葉
の姿。
(今、部活中かな? それとも今日は帰ったかな?)
部活中にふと掠めた花の香り。その香りを認識した途端、拓郎の頭から彩葉の姿が頭から離れなくなり。
「おい、拓郎? どうした?」
グラウンドで考え込む拓郎に、部員から声がかかる。
今は走り幅跳びの練習中。
拓郎の番になっても全く動きを見せないことに、不思議そうな仲間の声。
「……あ、ごめん……」
頭を下げる拓郎に仲間は笑みを返すが。
(って、部活中だろ集中しろ自分……!!)
大きな両の掌で、己の頬をパシンッと叩く。
ヒリヒリする感触、そして拓郎は大きく息を吸い込んだ。
(……よし)
まっすぐに前を見据え、腰を落とす。
そしてスタートの合図と共に拓郎は思い切り足を踏み出した。
しかし。
(寮の食堂で、夕飯の時間会わせて会えるかな?)
ふと、
大晦日に寮で食事をした思い出
がよぎる。
重めの前髪で瞳を隠す彩葉。
拓郎の姿を見つけると、大きく暖かな笑顔で迎えてくれる彩葉。
(一緒に甘いものを食べに行くのもいいな)
甘味好きな拓郎に、お菓子作りの好きな彩葉。お似合いのカップルと言えるだろう。
(そういえば、ネットで見たあのオススメのケーキ屋……)
「あ」
彩葉の姿を考えている内に、跳躍のラインを大きく踏み出していることに気付く。
(しまっ……)
いつもならばあり得ないミス。拓郎自身が驚きを隠せなかった。
急ブレーキをかけようとするも、足がわちゃわちゃともつれてしまい……ズシャァッ!! と、拓郎はずっこける。
「どうした、志波。大丈夫か?」
陸上部の顧問であり、また拓郎の担任教師でもある
浅井 幸太
が拓郎に駆け寄った。
ぺっぺ、と盛大に砂を吐き出す拓郎の姿に
「よかった、怪我はなさそうだな」
安堵の笑みを見せる。
「さっきからどうした? 心ここにあらず、みたいだが」
(い、言えない……好きな人のことを考えて上の空だったなんて……!)
拓郎の頬が思わず赤らんだ。
「……浅井先生、あの……また、こけたら……危ないし……」
拓郎の紡ぐ言葉を、急かすことなく真剣な表情で待つ幸太。
「すみません……頭冷やす為に、今日は……走り込み、してき……ます」
「あぁ、そういう時もあるだろう」
無理すんなよ、と幸太は笑みを浮かべながら拓郎の肩をパン! と叩いた。
そして幸太に向かって大きく頭を下げると、拓郎は走り込みを開始した。
しかし、それでも彩葉への想いは止められない。
走っている間も、浮かんでは消える彩葉の姿、思い出。
『拓郎』
優しく、そして楽しそうに呼ぶ声。
『しばっち』
と呼ばれていたのも、とても懐かしく思える。
潤んだ瞳で見上げてくる彩葉の姿。
二人で美味しいものを食べた時の、至福の表情。
学校での制服姿は勿論のこと、この一年の間で見た様々な姿はどれも印象深い。
(どんな服装も、似合うんだよな)
浴衣にドレスに、露わになった肌……の兄。いやそれは今関係ない。
彩葉の誕生日に出掛けた水族館、そして観覧車。
ハロウィンのシスター姿。クリスマスデート。
彩葉との思い出は、まったくもって尽きることがない。
「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!」
大きな声に、陸上部の部員たちが拓郎を見れば、必死の形相で大声を上げながら全力疾走をする拓郎の姿。
(部活が終わったら、速攻でメールしよう。会いたい、声が聞きたい、彩葉さんの笑顔が見たいっ)
更に上がる、拓郎の足の速度。
(彩葉さん……。彩葉さん…っっ。彩葉さぁぁぁぁぁああああんっっっ!!!!!)
「……志波はどうしたんだ?」
幸太をはじめ、拓郎を見守る視線を知ってか知らずか尚も拓郎は走り続ける。そのままどこか異次元に入り込んでしまうのではないか、と思う程の気迫を持って。
猛ダッシュの末……拓郎は電池が切れたかの如くポテリと倒れるのだった。
「ありゃあ、きっと青春病だわ」
拓郎の姿を見守っていた幸太が、笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月21日
参加申し込みの期限
2017年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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