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キミ ガ ダイスキ
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■求める温もり
それは、いつものことだった。
夜の街でタイミング良く
朝鳥 さゆる
に声をかけてきただけの男。
きっとさゆるのことを高校生だなんて微塵も思っていないだろう。
さゆるの大人びた美貌を褒め称えるも、その視線はさゆるの全身を舐めるような下世話なものにしか感じられなかった。
早々に目的を察したさゆるは、その美しく、そして妖しい輝きを持つ切れ長の眼で相手を流し見た。
(回りくどい手順なんて必要ない)
さゆると男はお互いの快楽のためだけに身体を重ねた。
聞いたかもしれない名前すら思い出せない見知らぬ男と。
名を知る知人にも見せたことのない身体と声を、さゆるは今日も開放する。
何度も激しく快楽を求め合った後、さゆるは夢の世界へと誘われた。
不意に不思議な香りを感じ、さゆるは瞳を開いた。
身体を起こせば、全力疾走した清涼感とは程遠い、身体中に水分を含んだかのような全身の気怠さを感じる。
隣では、先程知り合ったばかりの男が寝息を立てているが、その男の様子を伺うこともなく、さゆるは己のスマホをそっと手に取り時間を確認する。
(4時、か……)
チェックアウトまでは時間がある。しかし、もうひと眠りするには難しいことにさゆるは気づいていた。
(別に、彼の香りではないのに)
先程からさゆるの鼻腔をくすぐる花の香り。そして、さゆるの頭に浮かび上がって止まないのは、彼女の最愛の人であり、実の兄でもある――片篠藍人。
いつも以上に、頭から離れないその姿。
普段から、一時でも意識を離れさせるために、自傷とも言われそうな事柄に身を投じているのに。
(すればするほど、思い出してしまう)
身を起こし、さゆるはゆらりと立ち上がった。
プロのモデルすら憧れを抱く程の、スラリとしたさゆるの美しい肢体。その夜の行いの湿り気を帯びた身体を洗い流すため、さゆるはバスルームへと向かった。
熱い湯はさゆるの身体を洗い流しても、彼女の闇まで流すことは出来ない。
したたり落ちて行く湯は、さゆるの鎖骨を滑り、先程まで人の手に扱われていた豊かな胸元や腰、下腹部に零れ伝い落ちる。
先程までの行為に余韻を感じることなく、さゆるの瞳は現実を映してはいなかった。
ただひたすらに浮かぶ実の兄の姿。
そして、彼との狂気の愛の行為の数々。
12歳のさゆるが抱えた深い闇。
優しい父と母。
純粋な愛に包まれていた日々。
そして、それを一度に二人を失った日。
受け継いだ莫大な財産と、
悪夢のような時間。
救い出してくれたのは、片篠藍人だった。
否、それは救い出したのではない。
さゆると共に堕ちてくれたのだ。
引き裂かれたさゆるの心を繋ぎとめるのは、片篠藍人の言葉。そして温もり。
だがそれは他人から見たら
優しく柔らかなものでは決してない。
今夜、肌を重ねた男とは比べ物にならない程、荒々しく、お互いを傷つけ合いながら行為に没頭する時間。
しかし、さゆると片篠藍人にとってそれは愛と呼べるものだったのだ。
シャワーの熱い湯ではない、一筋の雫がさゆるの頬を伝った。
いつの間にか、さゆるの茶色い瞳から見える視界は滲んでいた。
鏡に映る自分の姿には、無表情な表情と……瞳から伝う、涙。
(泣きたくなんてないのに……)
意識した瞬間に、その筋は幾重にもなって彼女の頬を伝った。
どんなことをしても、何をされても、さゆるの心を満たす事はできないのに。
今は逢うことの叶わない片篠藍人だけが、彼との思い出だけが、彼の幻想だけが、さゆるの心を熱く満たす。
堰を切ったように溢れだす涙。そしてそれを止めることも出来ず、声を殺すさゆる。
それは、特別なことだった。
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あとがき
担当マスター:
金原りく
ファンレターはマスターページから!
この度はご参加いただき誠にありがとうございました!
金原りくですっ。
皆様の濃いぃ大好き! な気持ちがグイグイ伝わり、とても楽しく書かせていただきましたっ!
甘酸っぱかったり、切なかったり。
らっかみタイムでは一年だとしても、リアル五年の積み重なりは
めちゃめちゃ重みを感じました。
まだまだ新米マスターですが、これからもほんのりと皆様の大切ならっかみでの時間や
想いを紡ぐお手伝いが出来たらいいな、と改めて思いました。
そして皆様の更なる『ダイスキ』の進化を楽しみにしておりますっ!
誠にありがとうございました!
またお会いできますことを心より楽しみにしております!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
金原りく
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月21日
参加申し込みの期限
2017年09月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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