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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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氷の板が落ちて砕けるような感覚とともに、朝鳥さゆるは夢から醒めた。
逆かもしれない。夢の世界に引き戻されたような頼りなさげな気持ちも、ある。
誰もいない部屋で、鈍い陽光のさしこむ窓を閉じる。
――!
ひっ、と声を上げそうになった。実際は上げたかもしれないが、どちらでもいい。
ひとつ確実に言えるのは、さゆるが口に手を当てたまま、力なくその場に座り込んでしまったということだ。
彼がいない。
片篠藍人が、いなくなっている。
自分のそばにいないのだ。
出て行ったのか? いや、
最初からいなかったのだ!
その事実を認識したにとどまらない。さゆるを恐怖させたのは、何重にも鍵掛けた分厚い鉄の扉の向こうに封じたはずの、おぞましいまでの記憶が蘇ったことだった。
気味の悪イメージが踊る。
あの名画、『シャロットの女』が首を巡らす。
こちらを見つめ返してくる。
絵の中から見つめ返してくる……!
ローズマリーのような芳香――。
さゆるを見つめ返しているのは、過去の自分だ。
12歳当時のさゆるが喪服を着て、暗い川に浮かんだボートの中から現在のさゆるを見つめている。
両親の死は悲劇だった。
心通わせているように見えて、どこまでもすれ違ったまま、ついに軌を一にすることはなかった。
しかしそれがさゆるの精神の荒廃……夜を極度に恐れて破滅的な自虐行為を行わせる理由にはならない。
ゆったりと、漕がぬボートが流されていくようにして時間が進んでいく。
両親の死がもたらしたもの、それは、12歳の少女には重すぎるほどの莫大な遺産だった。いくら年齢不相応な大人びた美貌の主とはいえ、子どもは子どもだ。さゆるはそれを扱いかねた。
やがて、聞いたこともないような『親類』が、磔にされた生け贄の頭上を巡る烏のように彼女を幾重にも取り囲むようになっていった。
もっとも、ほとんどの烏は法律の壁に阻まれ、さゆるに近づくことはできなかった。
だがわずかな例外がいた。
最も狡猾で最も質が悪く最も執拗だったのは、父の弟を自称する男だった。名は
片篠由樹弥
。
具体的な描写は避けるが、この男が彼女に人間存在の狂気と醜悪さを骨の髄まで教えることになる。
悪夢のような数週間があった。
魂そのものを穢され、ズタズタに引き裂かれた日々だった。
その時の記憶は歪みきり、時系列も正常ではない。
さゆるの記憶の宮殿は、そこだけ永遠の暗渠に沈んでいる。
やがて明らかになったのは、由樹弥は父の弟ではなく、さゆるの実の父だったということである。
出生後間もなく、彼女は朝鳥家に養子に出されたのだった。
時のボートは突然、決定的な瞬間に飛んだ。
由樹弥が、逆手に握ったサバイバルナイフを振り上げていた。
その下には、まだ幼いさゆるの白いうなじがある。
さゆるは本能的に、その刃がいつもの脅しではなく、本気で振り下ろされようとしているのを知っていた。
知っていて、彼女はどうする気もなかった。待ちかねていた便りのように、受け入れる気持ちだった。
肉を刃が突き刺さる音がしたが、それは、さゆるに刺さったのではなかった。
ナイフは、由樹弥の左胸に突き立っていたのだった。
すんでのところで由樹弥に体当たりした者があり、ナイフを奪おうとして彼と揉み合った。
勢いで凶刃は、由樹弥をその収まりどころに選んだのだった。
さゆるは嗚咽を漏らした。
両の手で拳を作って、窓の下に叩きつけた。
思い出したくなかった。
死んでも思い出したくなかった。
さゆるを救ったのは、由樹弥の息子だった。
名を片篠藍人という。当時、22歳だ。
血の気が引いていたが、藍人に取り乱した様子はなかった。
刺すような瞳(め)で父、つまり由樹弥の動かなくなった体を調べ、事切れたことを入念に確認していた。
その間、さゆるには一瞥もくれなかった。
さゆるは知っている。
自分の出生時の名前が、
片篠さゆる
であったことを。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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