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人形の墓場・青空工場跡
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虚がオブジェを完成させてから、青空工場跡の恐ろしい噂に磨きがかかっていった。実際に訪れた人たちが「あそこにはおぞましいものが棲んでいる」と口にするのだ。おかしなもので、危険な場所、呪われる場所と噂が立つほどに一部の人たちの好奇心を刺激するらしい。
今晩訪れたのは
紗雪 幽
だ。
「夜の廃墟、やっぱり超雰囲気いいなー」
そう言って人形のパーツを拾い上げる。子供の足だ。ふとももがカエルの足に似ているな、と思った。
「俺もあのゴスロリみたいなエグいやつ作りたいなー。どーしよかね。独創性ってやつが欲しいよな」
使えそうな材料を探すと細いワイヤーとリボン、工具セットが見つかった。
(ホラーゲームの探索パートみたいじゃん。ウケる)
幽は工具セットで人形のパーツに穴を開け細いワイヤーを通す。ネックレスのようにつなげた。ほかにも女の頭に男の体を付けたり、ちぐはぐな気味の悪い人形を作成する。
(完成-。あーーー。この人形でだれか驚かせたいな-。だれか来ないかな-)
幽は入り口が見える物陰に身を潜ませて、携帯ゲーム機で遊びながら人を待つことにした。ゲーム内で連続ヘッドショットが華麗に決まる。かすかに聞こえる音楽と効果音だけが工場内に響いていた。
ギィィィ。
(お)
ドアのきしむ音と同時にゲームのスイッチを切った幽は、背中を壁からはがして前屈みの姿勢になる。
「あーーー。怖いよ怖いよ怖いよ怖いよ。早く写メとって帰りたい」
(おー? 桜ちゃんじゃん。意外すぎる)
現れた
水上 桜
は幽と同じクラスの女の子。確か桜花寮暮らしのはずだ。幽が時刻を確認する。日付が変わるタイミングだった。
桜は左手には懐中電灯、背にはリュックサックという出で立ちだ。
(……もしかして、桜ちゃん家出? でもさっき、帰りたいって言ってたしなー)
「ぎゃああああああああ。ゴスロリおばけええええええ」
(おお。これこれ、こういう悲鳴待ってた。よっしゃー。浮け! 俺の人形ども!)
幽がろっこんで自作の人形を桜の周囲に浮かび上がらせる。
「手、手手、う、うきうきうき……!」
(あっはは。たーのしー♪)
腰が抜けた桜はへたり込んだあと、人形達を指さしてわなわなと震えている。いいリアクションである。
そして、桜は限界まで息を吐ききるとノーモーションでぱたりと倒れ込んでしまった。
「やべ。やりすぎた」
小走りで幽が桜に駆け寄り、彼女の上体を支えて起こす。桜は目を渦潮のようにして気絶していた。
「はらほろひれはれ~」
「おーい。桜ちゃーん。
水上 桜
ちゃーん」
ぺしぺし、と軽く桜の頬を叩く幽。やがてうめき声と共に桜がゆっくりと目を開けた。事態が飲み込めないようでにぶい動作で首を左右に振る。
「……ここは。あれ? 紗雪君? 私、どうして」
「さっきまで気絶していたんだ。頭打ったりしてない?」
「ううん。痛いところは全ぜ……あー!!!!! そうだ、悪霊がさっきまでたくさんいたの!! 逃げなきゃ!! 私たち、きっと生きたまま人形にされちゃうよ!!!」
「そりゃ困るね。寮まで送るから帰ろーー」
「はっ! もしかして私、悪い霊に取り憑かれているかも。寮に帰る前に塩を振った方がいいのかな!? お葬式の帰りってそういうことするんだよね!?」
(うーん。からかっちゃいけない子に手を出しちゃったかなー。……よし)
脳内で対策を練り終えた幽は、整った眉をきりっと寄せて桜の両肩をつかんだ。
「だいじょーぶ、桜ちゃん!
……ごまかそうかと思っていたけど、あの悪霊はもうどこにもいないんだよ」
「えっ!?」
立てた親指を自分に向ける幽。
「なんでかっつーと、俺が退治したからさー(ばばーん)」
「ええっ!? ……どうやって?」
さくら は コンラン している!
「俺って寺の息子だから、悪を退けるお経を唱えられちゃうんだよね。さっき偶然、ちょい悪な気配を感じて工場を覗いたら桜ちゃんがいたって訳。もう霊はいないし、取り憑かれてもいないよ。心配ならこの除霊グッズあげるから。はいどーぞ」
「あ、ありがとう」
「よし帰ろー。さー帰ろー」
話がややこしくならないうちにと、幽が桜の背中を押す。
「待って、紗雪君。私、ここに罰ゲームの写真撮りに来たの。人形と一緒に『廃工場なう』ってやらせてっ……うわー。改めて見ると、このドレスのお人形、綺麗だなあ。どうして血みどろなんだろう」
(立ち直りはえーな)
「ね、紗雪君。ここにあるパーツって、持って帰っても怒られないかな」
「んー? どー見ても捨てられてるし、いーんじゃない?」
さっき、パーツに穴を開けてオブジェを作っていた少年は飄々と答えた。
「そ、そうだよね。
私、おばけは怖いけどお人形は好きだから。綺麗なパーツがあれば貰っていきたいの。少し待っててくれるかな。……あっ、可愛いお洋服発見! 捨てられてるのが勿体ないなぁ」
(悪霊より、廃工場の人形パーツの方が不気味じゃね?)
楽しそうにウィッグや腕のパーツを集め出した桜。
幽はあきれながらも、ま、暗いよりいっか! と適当に考え、桜のパーツ集めを手伝い始めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
ホラー
冒険
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月13日
参加申し込みの期限
2017年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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