【第８ゲーム】

【親猫決定ダイス！】８回目



親猫：水守 流（うどん職人）

（ファンブルするのはこれからだ！）
　しょっぱな一発目の命令が、今日の彼の運命を変えてしまいました。
　ＵＤＯＮ！　その奥深き極意を究めんと、流は一心にうどんをこねこねするのです。
「よっ、ほっ……ああ、さすがにうどん打ちにも慣れてきたぜ。それにしても、なんで俺がこんなことを……」
　まったくだ！
「おー、１００人前までもーすこしじゃないか！　ナマケモノより役に立たないゴクツブシでもやればできるじゃないかー、見直したぞーブサイク！　ブサイクだけどなー！」
「事あるごとに罵倒されるし、命令はいちいちキツイし、気付いたら本居がスゲーかっこになってて目のやり場に困るし……ああ、なんて俺は不幸なんだ」
　一部幸運のような気もしますけれど、そこはそれ。神魂に影響されておりますもので、万事が不幸で不憫なのが本日の彼なのです。
「はぁ……で、俺が親猫？　しかも体力系命令かよ。苦手なことを考えるのも苦手ってわけで、さてどうしたもんかねぇ。単純な筋トレとかじゃあ盛り上がらないだろうし……」
「おーなんだ、お前の番だぞーヒキコモブサイクー？　はやくしろなー。っつーかゲームとかいんたーねっつとかなー、そんなのばっかやってるから人生ゴミためなんだぞーお前たちは、そこんとこ分かってんのかー？　たまには太陽の光をぶわーっと浴びてだなー、グズグズに腐れ切って汚れた身体を浄化してやらんことにはだなー……」
　命令ひとつ考えるのにも逐一罵声が飛んできて、流は頭を抱えて嘆くのでした。
「ああ……俺ってばやっぱ、不幸！」

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親猫：水守 流の命令

『ダンスゲームの難しい曲をクリアする』！

流（うどん職人）「にゃんれぼ（にゃんこにゃんこれぼりゅーしょん＝人気ダンスゲーム）の難関曲をクリアするまでやってもらおうか」



【マッチングダイス！】８回目

子猫Ａ：花厳 望春「うわぁ、これすっごい難しいやつだよね？　頑張らなきゃ……！」
子猫Ｂ：酒浸 朱蘭（カジュアルスタイル）「なあ、もーちょっとカンタンな命令にしてもらうとかは……ムリだよな、分かってたぜ！」



　今日はやたらにカラオケボックス『ＢＵＳＡＮＥＫＯ』を飛び出すアウトドア命令が多くて、何度目かの外出です。
　やってきましたのは、ゲームセンター『BooM』さん！　寝子高生にもたぶんおなじみ、３階建てのわりかし大きなゲーセンです。
　１階にあるリズムゲームコーナーにて、望春と朱蘭がにゃんれぼに挑戦します！
「しかし、服変えてちょうど良かったんだぜ。いつもの和服だと踊りづらいもんなー」
「そうだね、うん。踊りづらいっていうか、ゆるゆるでいろいろマズかったよねきっと……」
　こぼれ落ちそうですもんね、いろいろと！
　ともかく気配り望春は、相方となった朱蘭を鼓舞しつつ、ゲームクリアに前向きです。
「難しそうだけど、いっしょにがんばろうね！　酒浸さん！」
「おーし、いっちょやってやるかー望春ー！　うい～、ひっく！」
　ろっこん水がぶん！　酔いの力も手伝って、なんだかんだ朱蘭もやる気十分！
　並んでゲーム筐体のステップに乗っかると、流が慣れた手つきで曲を選びます。
「んじゃ曲はこれ、『ぱにゃのいあ』な。初代にゃんれぼのいわゆるボス曲ってやつだけど、クリアするだけなら初めてでもいけるだろ。今はもっと難しい曲もあるしな」
「ボス！？　なんか難しそう！」
「うわっもう始まったんだぜ、踊るぞー踊るんだぜー！」
　ドコドコ低いドラム音が流れ出して、レッツダンシン！



【猫様ダイス！】18

○ダンスはお上手？

※本来の得手不得手に関わらず、今回のゲーム中は以下に準拠

１：隣も巻き込みスッ転ぶレベル
２：超ギクシャク
３：転ばないだけマシ
４：なんとか合格ライン
５：華麗なステップ！
６：にゃんれぼを極めし者

望春：４　朱蘭：１



望春「よっ、ほっ！　はっ！」
ヨエコ「おーうまいじゃないかーブス顔ー！　もちろん底辺ゴミクズレベルの中ではって意味だがー、見苦しいなりにいちおーダンスにはなってるんじゃないか？」
望春「うわなにこの譜面、足が追い付かないー！？　やっ、とおっ、えいっ！」
流（うどん職人）「とか言いながらもついていってるじゃん、やるじゃねーか花厳！　あっ」
望春「えっ？」
朱蘭（カジュアルスタイル）「うわーーーっどけどけどいてーーーどいてくれなんだぜーーー！？（どががが、どがっしゃーーーん！！）」



【猫様ダイス！】19

○もみくちゃになって転んだ

１：特になにもなかった
２：特になにもなかった
３：特になにもなかった
４：特になにもなかった
５：特になにもなかった
６：ラッキースケベ発生！

（チッ……）



「おー、派手にやったなー。まーそーだよな、モテないサエないイケテないお前たちにダンスなんてハナから無理なんだよなー」
「ちょっ、酒浸さん大丈夫ー！？　ケガしてない？」
　足がもつれた朱蘭は望春を巻き込み、もみくちゃになりつつ筐体から転げ落ちました。まー酔っぱらって踊ってたらそうなりますよね！
　とはいえどうやらケガもエッチなハプニングも無かったようで、なによりです。くそっ、ダイスの左右が逆だったなら……くそっ！（←が１で→が６でした）
「いててて。いやー、わりわり！　転んじゃったんだぜー。でも次はらいじょうぶらいじょうぶ、いけるって！　あたしたちならやれるんらぜ～。うい～、ひっく！」
「うーん、俺はちょっと無理かなって気がしてきたよ！　けど、命令はこなさなきゃ……よーし、もう一度頑張ろう酒浸さん！」
「おーっ、あたしにまかせろー！　あははははー」
　けらけら笑う朱蘭をどーにか抱き起こしたら、もっぺん筐体の上へ。再チャレンジ！
　偏執的な不安をあおる楽曲が再び流れ出すのを聞きながら、親猫・流はと言いますと、早くもちょっとげっそりしてたりしました。
「クリアするまで、とか言っちまったぞ俺。どんだけかかるんだこれ……？　それまでこのふたりのなんだ、もつれあったり抱き着いたり、イチャつくところ（偏見）を延々と見せつけられ続けるのか……？　やっちまったんじゃねーのか、これ？」
　もちろん命令が終わるまで、彼らは２４時間踊り続けなければならず、親猫もまたゲームから解放されることはないのです。
「……うどんでも打つか。ああ、なんて俺は不幸なんだ……」



【猫様ダイス！】20

○クリアまでどのくらいかかった？

１：コツをつかんだ！　１時間でパーフェクトクリア
２：へろへろになりながらも、３時間でどうにかクリア
３：なんでこんなことしてるんだっけ……？　自分を見失いながらも５時間でクリア
４：うどん吐きそう。１０時間を突破
５：ダメなやつは何をやってもダメ！　２４時間がっつり
６：クリアできない！　できるまで特訓だ！

（ここで６ぅぅぅ！）

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花厳 望春と酒浸 朱蘭は、
水守 流の命令『にゃんれぼクリア！』
を達成しまし……達成できてない！


朱蘭（カジュアルスタイル）「ちょっといい？　吐きそうなんだぜ、うおおおおっぷ」
望春「うん、まずはソレ飲むのやめようか！　まだまだ先は長そうだ、よーし頑張るぞ、俺……！」