【第９ゲーム】

【親猫決定ダイス！】９回目



親猫：酒浸 朱蘭（カジュアルスタイル）（まあなんてカジュアル！）
　にゃんれぼにおける初心者脱却の登竜門とも言われる名曲『ぱにゃのいあ』。
　でもメーカーのKONYAMIさんもさすがに、酔っぱらった状態でクリアするの前提で作ってたりはしないと思うんです。
「どわ～～～っ！？」
　どががががしゃん！　と再びすっ転ぶ朱蘭さん。もちろん相方の望春くんも巻き込みながら。
「いやーまたやっちゃったんだぜ、いててて。でも今のは惜しかったんじゃないかー？　よーしもっかいいくぜー！　うい～、ひっく」
「全然惜しくなかったぞこのヘッポコがー！　クリアする頃にはみんなじーさんばーさんになってんじゃないかー？　つーかお前が親猫だぞーヨッパライ！　その生ゴミにも出せないヒドイ踊りは後にして、早くしろなー」
「おっ、なんだあたしの番かー？　よーし、あたしが盛り上げてやるんだぜー！」
　ほろ酔いどころか完全なる酩酊状態ですけれど、出番は回ってくるのです。むーんっと腕組み、酒乱は……じゃない朱蘭は考えます。
「このゲームって、あれだろ？　恋人募集中の人がやるゲームだって聞いたことあるぜ……よし！　決めた！」
　ぺかーっと輝くような笑顔は微笑ましいものの、いかんせんそこにはどうも、酔っ払いがなにをしでかすか分からない不安がじわじわと漂っておりました……！
「あたしがそのきっかけを作ってやるんだぜ！」

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親猫：酒浸 朱蘭の命令

『抱き合いながらキス』するんだぜー！

朱蘭（カジュアルスタイル）「これぐらい強引なほーが、お互いの距離も縮むって聞いたことあるんだぜ？」



【マッチングダイス！】９回目

子猫Ａ：高杉 かよう（ブーメラン）「キスか、問題ない！　男高杉、ノーヒットノーランでおさえてみせよう」

子猫Ｂ：仙藤 蒼（野球ユニフォーム）「ちょまーーーーーーっ！！」

　蒼、戦慄！
「ちょっ、待って……待って！！　えっ？　キス？　私？　あなたと？」
　ぴ、ぴっと自分とお相手を差した蒼の指はぷるぷると震えております。
「ああ、お前にとっちゃ逆転サヨナラのチャンスってとこか？　ラッキーだな！」

「ちょ待ーーーーーーっ！？」

　誤解なきようきちんと説明しておきますと、かよう氏は野球部のホープとなるべき強肩を誇るピッチャーですし、引き締まった筋肉質な身体はスタイル抜群で、おまけに顔も整ったなかなかのイケメンという将来有望な好ましい少年です。それは間違いありません。
　ただひとつ、今の彼に問題があるとするならば、
「じゃあするか？　キス！　俺はいつでもいけるぜ（ムキッ）」
「い、いやああああああ！！」
　彼はキワどいブーメランパンツいっちょのままでした。命令が絡まなければ服を着替えることもままならない、それが猫様ゲーム！
　いつでもウェルカム、カマーンッ！！　状態なかようを前に、蒼はがっくりと膝を突きました。いかに彼が優良物件であろうとも、中学生の蒼にムキムキの半裸はいささか刺激が強すぎたのかもしれません。
「な、なんで私がこんなこと……助けて！　助けてお姉ちゃあああん……っ！」
　頼りになるお姉さまも今日はおりませんもので、彼女に残された道はただひとつ、せめて毅然として命令に臨むことのみなのです。
「おーしキス命令だ、でかした酔っ払い！　今度こそぶちゅーっとやれーっ！！」
「命令でもキスすりゃきっと距離が縮まって、リアじゅーまっしぐらなんだぜ！　たぶん？　まぁいっちょやってみようぜー、うい～！　ひっくっ。あはははは♪」
「お互い軽い命令で良かったな！　んじゃ、さっさと済ませちまうか」
　がんばれ……がんばれ蒼ちゃん！！



かよう（ブーメラン）「んじゃいくぞー（むぎゅっ）」
蒼（野球ユニフォーム）「あああああブーメラン！！　ブーメランが！！」



【猫様ダイス！】21

○Re:キス！　どこに？

１：子猫Ａが子猫Ｂのおでこに
２：子猫Ｂが子猫Ａのおでこに
３：子猫Ａが子猫Ｂのほっぺに
４：子猫Ｂが子猫Ａのほっぺに
５：唇ちょんっ
６：ズギュウウウン



かよう（ブーメラン）「ま、今はこんなところだろ（ほっぺにちゅっ）」
蒼（野球ユニフォーム）「……へっ？　え、あ、えっ？　終わり？」
ヨエコ「ヘタレーーーーーーッ！！　ちっくしょー猫様ゲームをなんだと思ってんだー！　これはなー、お前たち消しカスどもに与えられた唯一のチャンスなんだ、ラッキーなんだぞーお前たちはー！　どーしてそれが分からないんだー、こーのゴミクズどもがようー！！」
朱蘭（カジュアルスタイル）「いやいや、でもこれで距離は縮まっただろー！　きっとこれでリアじゅーまっしぐらなんだぜ！　たぶん？　うい～、ひっく。あはははは！」



【猫様ダイス！】22

○キス。響いた？（不憫補正アリ）

１：泣いた
２：泣いた
３：泣いた
４：真っ白になって燃え尽きた
５：真っ白になって燃え尽きた
６：惚れた



「……うええええええん！！　なんで私がこんなメに合うのよおおお……！！　うわわ～～～んっ、おねえちゃあああ～～～んっ！！」
　泣いた！　泣いちゃいました。
　いつもの魅せるプレイがかっこいいゲーマー蒼は本日不在のようでして、神魂の影響をがっつり受けた彼女はすっかりヨワっていて、ついに限界を越えてしまったのでした。
　ブーメランかようは困ったように眉を寄せて、
「おっと、こいつは参ったな！　泣くほど嬉しかったのか、そんなに惚れられちまったかな？　俺は野球一筋なんだが……まっ、幸せにしろというならやぶさかじゃないぜ。男としちゃあ、当然な！」
「おーっカッコイイんだぜ♪　まったく罪な男だぜー、あはははは！」
「温度差がすごい！！」
　酔っぱらい朱蘭がそのたくましい腹筋をつんつん。ヨエコさんも思わずツッコミに回らざるを得ませんでした。
「うええええええん！！　うわああああああん、ぬわああああああん！！」

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高杉 かようと仙藤 蒼は、
酒浸 朱蘭の命令『抱き合ってキス！』
を達成しました。


かよう（ブーメラン）「おいおい、いい加減泣くのはよしな。いくら嬉しいからって、可愛い顔が台無しだぜ（ムキムキ）」
蒼（野球ユニフォーム）「うるさああああああい！！　猫様ゲームなんてキライだああああああ！！　うわああああああんっ！！（泣）」