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突撃!あなたのお弁当タイム
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とある休日、
壬生 由貴奈
宅の玄関にて。
「今日はよろしくお願いします!」
がばっ! と直角に頭を下げたのは
卯木 衛
だ。
扉を開けた由貴奈が、「こっちこそよろしくねぇ」と楽しげに口元を綻ばせる。
「うーちゃん、ほら、上がって上がってー」
「じゃああの、お邪魔します!」
由貴奈に促されて家へと上がる衛の胸は、元気な子兎のように弾んでいた。
(だって、今日は由貴奈さんと三夜湖デートだし!)
しかも、お弁当を作るところから一緒なのだ。
衛曰く「すっげー贅沢!」なこのデート、うきうきしない方がおかしいくらいだ。
一方の由貴奈も、部屋もしっかり掃除して、準備はばっちり。
「おべんとおべんとー、なにつっくろー。デートのおべんとなーにつっくろー」
なんて、即興の歌も、のびのびとして響く。
「「おべんとおべんとー、なにつっくろー」」
声を重ねて、2人は顔を見合わせて笑い合った。
キッチンにてエプロンを身に付ければ、デートのお供たるお弁当作りの時間だ。
「さて、早速作っていこうかぁ。材料の準備もおっけーだし」
「はい! 俺も頑張りますね」
持参した材料を広げながら、元気いっぱいに応じる衛。
その様子にそっと微笑んで、由貴奈は今日のメニューを指折り数え始めた。
「えーと、先ずはチーズ入りのコロッケでしょ? それから、五目卵焼きと……」
ひじきの煮物、魚介のマリネ、ピーマンの肉詰め……と由貴奈の声が続く。
(どれも聞いてるだけで美味しそうだ。由貴奈さんすげーなー)
なんて、黄色の瞳を煌めかせながらふんふんと頷いていた衛へと、
「あっ、うーちゃん嫌いなものあったっけ? あるなら、適宜レシピ変えるからねぇ」
と、由貴奈が柔らかく声を向けた。
その言葉に、衛はぐっと両の拳を握ってみせる。
「特に苦手なのは無いです! 牛乳以外なら何でも!」
「ふふ、りょーかいだよぉ。じゃあ、始めよっか」
由貴奈が手際良く下拵えを終え、調理に入るその横で、
「……宇宙人って斬新だねぇ」
「た、タコさんですってば!」
という具合で、衛がウインナーで作り出したのは、謎の異星人だ。
由貴奈を喜ばせたいと料理の練習をしている衛だが、まだ初心者マークは外れない様子。
(り、林檎は頑張ってウサギの形にするぞ! あとは……卵焼きなら俺にもできっかな?)
見れば、由貴奈はちょうど五目卵焼きを焼き始める手前まで準備を終えたところで。
衛は勢い込んで、由貴奈へと声を投げた。
「ねえ由貴奈さん、それ、俺がやってみてもいいですか?」
「これ? うん、いいよぉ」
由貴奈と場所を変わって、衛は「よし!」と気合十分。
(ええと、焦がさないように、くるくる巻いていけばいいんだよな……?)
作り方は頭に入っている……のだが、実際に作るとなると、これが中々に難しい。
「え? あれ? ……わ、わっ!?」
慎重に慎重にと心掛けているのに、フライパンの中はどんどんぐちゃぐちゃになっていく。
「うーちゃん、大丈夫?」
困ったぞ、な顔になっている衛に尋ねながら、少し火を弱めてやる由貴奈。
衛が、ちょっぴりしゅんとして、段々小さくなる声で零した。
「す、すいません。せっかく由貴奈さんが、美味しく下拵えしてくれたのに……」
「諦めるのはまだ早いよぉ。こういう時はねぇ、えい、こうしちゃえー」
菜箸を握る衛の手に自分の手を重ねて、由貴奈はフライパンの中をかき混ぜる。
具合のいい所で火を止めれば、完成したのは、
「こ、これは……スクランブルエッグ!!」
「ね? これはこれで美味しそうでしょ? だからだいじょーぶ」
「……」
「うーちゃん?」
「! な、何でもないです! ありがとうございます、由貴奈さん!」
あわあわと衛が頭を下げるのに、由貴奈は不思議そうに首を傾けた。
お姉さんらしい笑顔があんまり綺麗で見惚れてしまった、というのは衛だけの秘密だ。
その後も、衛が本当に困った時には由貴奈がフォローを入れながら、お弁当作りは続いていく。やがて。
「お弁当かんせーい」
「やったー!」
2人で作ったお弁当は、拙いところもあるけれど、ぴっかぴかの出来だ。
「いい匂いですね。何だか、腹減ってきちゃったな……」
お腹をさする衛の横で、由貴奈はお弁当を綺麗に包みながらのびやかに笑った。
「うーちゃん、気が早いよぉ。お弁当は、三夜湖に着いてから」
「わ、わかってますって! うし、そうと決まれば、早くいきましょう!」
「うん、れっつごー」
衛にぎゅっと手を握られて、由貴奈はふわりと目元を和らげる。
料理をしている時は、何だか小さい子の面倒を見ているような感じもあったのに、
(この手は、あったかくて頼もしいねぇ。ちゃんと紳士の手をしてるんだなぁ、みたいな?)
なんて思ったら、胸がくすぐったくて、同時にふくふくとあたたかくなったのだ。
そうして、2人は手に互いの温もりを携えて三夜湖へと。
衛が図書室から借りてきた絵本をお弁当と一緒に広げれば、
「ミケたちの世界に繋がってるかも、なんだよねぇここ」
と、絵本と湖を見比べた由貴奈の口からしみじみとして音が漏れる。
「この前再会できたのは嬉しかったけど、慌ただしく帰っちゃったもんねぇ」
また会うときはゆっくりもふもふしたいなぁ、との言葉に、衛も頷いた。
「俺もカイくんともっとゆっくり話してーなー」
「カイくんとかミケがもしこっちに来たら、いろんなとこを案内してあげたいねぇ」
「わ、それ、すっごくいいですね!」
「でしょ? それに、こうしてお弁当を一緒に食べたらもっと楽しいよぉ、きっと」
遠く遠くにいる友達のことを思って、2人は会話を弾ませる。
由貴奈が、衛作のミニトマトとチーズをピックに刺したものを手に取った。
「ほら、おかずあげるから、うーちゃん口開けてー」
はい、あーん、と促されて、嬉しさを噛み締めながら口を大きく開ける衛。
(由貴奈さんがいて、カイくんやミケくんたちがいて……)
目の前の幸せを胸いっぱいに抱き締めるのと同時に、衛は一つの夢を思い描く。
(そんでゆっくりできたら、幸せが2倍どころじゃねえんじゃねえかなー!)
自然と、口元が緩んだ。目の前で、由貴奈もにっこりとしている。
「どう? うーちゃんの一番の大作の味は?」
「美味しいです……って、大作ってこれ、ピックに刺しただけのやつじゃないですか!」
「あはは、冗談だよぉ。スクランブルエッグも宇宙人もうちは好きだし、それに、ほら」
由貴奈が眼差しで示したのは、こちらも衛作の、ちょっぴり歪な林檎の兎だ。
全部自分がしてしまっては意味がないと、由貴奈が殆ど手伝わなかったもの。
「一生懸命、って感じがして、すごくうーちゃんらしい、可愛いうさぎだと思うなぁ」
「っ……由貴奈さんの作ってくれたおかずも、どれも最高ですからね!」
面映ゆさに頬を染めながらも、衛が力いっぱい訴える。
「じゃあこれは、最強のお弁当だねぇ」
と、由貴奈の声が歌って、2人はまた顔を見合わせて、どちらからともなく破顔した。
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担当ゲームマスター
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シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月10日
参加申し込みの期限
2017年10月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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