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Case3.
仙藤 蒼
と
仙藤 紫
の場合
仙藤 蒼
は授業が終わると制服姿のままシーサイドアウトレットにでも行こうと足を向けた。
駅を抜けて海のほうへ出る。
白いラインの入った紺のセーラー襟は、寝子中の冬服。
サイドをカラフルでポップなヘアピンで留めた髪が春風にそよぐ。
「くしゅん」
可愛らしいくしゃみをひとつ。
「なんだろ……花粉症?」
と、首を傾げたそのとき、木天蓼大学寝子島キャンパスの姿が見えてきた。
(そう言えば今日、お姉ちゃん大学に行ってるよね……)
――よし、驚かせてやろう。
蒼の足は、自然と大学のほうへと向いた。
一方、蒼の姉であり木天蓼大学の1年生である
仙藤 紫
は、校門を出たところで見慣れた寝子島中学の制服姿に瞳をしばたたかせた。
「蒼? どうしてこんなところにいるの?」
尋ねると、蒼は悪戯っぽく笑って見せて、
「寄り道ついでにお姉ちゃんの迎えに来た」
としれっと言う。
姉を驚かせようという目論見は大成功したといえよう。
「やれやれ……。せっかく来たんだし、キャンパス見学していく? お茶くらいご馳走するわよ」
「やった!」
そのまま二人はキャンパス内にあるカフェテリアへ歩を向けた。
木天蓼大学にはたくさんの学科があり、たくさんの学生が学んでいる。
カフェテリアは、授業の空き時間に時間をつぶしたり勉強をしたりする学生で賑わっていた。
木天蓼大学自体は本土にある歴史ある学校だが、このシーサイドタウン駅前の寝子島キャンパス自体は、昨年オープンしたばかりなので、建物はどれも新しい。カフェテリアも同様で、椅子やテーブルが洒落ている。
「かなり広々としていていい雰囲気だね」
「そうね」
景色が良く見える窓際のカウンター席につく。
窓の外に広がる緑。
美人姉妹が高めのスツールに座ると、ふたりの後ろ姿はまるで一幅の絵のように映える。
蒼は紫の方に、紫は蒼の方に、すらりとした脚を傾けた。
「私は紅茶を。蒼は?」
「うーん、私はケーキセット」
「遠慮ないわね」
「しないよ、そんなもの」
やがて、紅茶とケーキセットが運ばれてくる。
苺の乗ったショートケーキ、モンブラン、チョコレートなどたくさんのケーキが乗っている。
「全部食べるの?」
紫の質問に蒼は晴れやかに笑って見せた。
「もちろん!」
それから蒼は姉を相手にマシンガントークを開始した。
学校であった出来事、学校で噂になっている恋の話、などなど。
紅茶を片手に頬杖をついて聞き役に徹していた紫が、おもむろに尋ねる。
「蒼には好きな人いないの?」
「もう、お姉ちゃんってば」
そう言って顔を赤らめる蒼に謎のウィルスがそっと悪戯をした。刹那、蒼の胸の奥が突然ズキっとする。胸の奥が焦がれるような熱くなるような妙な感情に陥る。それは奔流のようにあふれ出した。
(どうしよう……この気持ち止められない……)
紫を見ているうちに瞳が潤んで胸が締め付けられる。
姉なのに。
今感じている姉への感情は、姉妹としての情愛ではない。
これは――恋だ。
ややあって、紫のほうも、妹の異変に気付いた。
どうしたの? と口にしかけて、過去のある出来事を思いだす。
(そういえば
前にもこんなこと
……あったような……)
戸惑う紫に構わず、蒼は恥ずかしそうに言葉を紡いだ。
「お姉ちゃん……好きなの……」
「蒼……」
完全にデジャブだ。
(え? この子……私に……?)
そう思った途端に自分の中で、妹への気持ちが変わるのを感じる。
いったいどうしてしまったというのだろう。
どうして……妹に対して、こんなに切なくなってしまうのだろう。
考えを整理する間もなく、蒼は紫の肩にことんと頭を乗せ、潤んだ熱っぽい声で囁いてきた。
「お願い……キスして」
「……ここで?」
「ん」
蒼は頷き、目を閉じる。
妹を押しのけることもできた。
しかし紫はそうしなかった。
代わりに、妹の額にちいさなちいさなキスを落とす。
妹へのキスなのか、恋しい人へのキスなのか、自分でもよくわからないキスを。
カフェテリアにいるたくさんの学生たちは、誰も自分たちのキスには気づいていない。
姉妹が悩み相談をしているのかと思う人はいたかもしれないけれど。
これはしばらく苦労するな……と紫はそっと苦笑を零さざるを得なかった。
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担当ゲームマスター
笈地 行
禰琉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月15日
参加申し込みの期限
2017年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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