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牡丹畑でつかまえて
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椿 美咲紀
と
八神 修
はそれぞれデジカメを手に牡丹畑に来ていた。
「寝子島に牡丹畑……まだまだ知らない場所が色々あるな」
修は広さを確かめるため、遠景を一枚撮ってみた。
「わぁい」
美咲紀は修――通称シュー君と一緒に来れたこと、そして花が大好きなこともあって思わず足取りが軽くなる。修が「美咲紀の目がキラキラした方向へ行くか。美咲紀は結構顔に出るぞ」とひそかにほくそ笑んでいることなど知る由もない。二人は牡丹の豪奢さに見惚れながら次々と写真を撮ってゆく。
「寝子高新聞にも季節記事で載せるです」
「そうだな。きっと映えるぞ」
「綺麗に咲いてて、手をかけてるってよく判る子達ですね~」
美咲紀の頬が自然と緩む。綺麗な花を見ると自然と笑顔になるのは人間の摂理らしい。
修も牡丹を眺めながら感動のあまりため息を零した。
「流石は百花の王……王様の風格だな。存在感が強くて他を食う。主役にするしかない花だ」
「シュー君はどんなの撮れたです?」
修は焦ったが、美咲紀は返事を聞くのを待たず無理矢理修のカメラを奪った。
「あっちょっと待……」
「七夜あおいちゃんの姿発見です~」
にやりと唇の端をつりあげる美咲紀。途端に修の顔が朱に染まる。
「返せ!」
美咲紀の手からカメラをひったくると、
「想い人の画像は宝物♪」
うふふふ、と美咲紀は悪戯っぽく笑った。
「あっ想い人といえばカップルですよね」
「なんだ?」
だいぶダメージを受けたらしい修が美咲紀にいぶかし気な視線を向ける。その美咲紀はあるカップルのほうに視線をとめていた。カップルのほうも二人に気づいたらしく急いで近寄ってきた。女性のほうが話しかけてくる。
「あなた達、八神さんと椿さんじゃない?」
「そうです! でもなんで知ってるですか?」
「記事になりそうならデジカメ片手にどこへでも行く。本物の記者顔負けって有名よ!」
それってどうなんだろ、と修は内心ツッコんだ。美咲紀は何故か誇らしげに胸を張っている。……いや、新聞部冥利に尽きると言えば聞こえはいいが。
「あの、あなたたちは……?」
修が尋ねると、男性と女性は笑った。
「自己紹介がまだだったわね。私は佐野 杏子」
「俺は嶺 新太。よろしくな」
四人で親し気に握手を交わすと、美咲紀が不意に思ったことを口にした。
「お二人はカップルなんです?」
すると杏子も新太もみるみるうちに顔を引きつらせた。
「え、いや、その……」
言い淀む杏子。
「あ! 俺たち用事があるんだった! じゃあな!!」
新太はそう言うと杏子の手を引っ張ってどこかへと素早く走り去っていった。
「? 何だったんです?」
「あはは……」
美咲紀は首を傾げたが、なんとなく事情がわかった修は苦笑を零した。
「ま、有名で良かったじゃないか」
途端に顔を輝かせる美咲紀。
「これからもっと有名になれるよう頑張るですよ。もちろん、有名になるだけじゃなくて良い情報を提供できるよう頑張るです」
修はにっこりと笑みを刻んだ。これが美咲紀のいいところなのだ。
「……そういえば牡丹、生花としてはそろそろ旬か。季語では夏のものだが」
「え? 夏ですか?」
「そ。今は春だけど季語は夏なんだ。ああでも牡丹の芽だと春、寒牡丹だと冬……季語、細かすぎかよって感じだな」
修はそう言って小さく笑ってみせる。美咲紀はパチパチと手を叩いた。
「牡丹の蘊蓄がすぐ出るあたりさすがシュー君なのです」
「色も多彩だね。俺は白が好き。ちなみに牡丹の花言葉は『富貴』。nyakipediaによれば、牡丹は別名『富貴草』と言うらしい」
「凄いですシュー君! 牡丹のこともっと知りたくなりました」
「じゃあ、牡丹育ててみれば? 牡丹のことをもっとよく知りたいなら育てるのが一番だと思う」
修が明るくそう勧めると、美咲紀は少し寂しそうに微笑んでみせた。
「牡丹を庭で育ててみたい気持ちはあるですけど、星が丘寮にあと二年しかいられないから駄目なのです。育てるなら数年かけてじっくり育てたいもん」
「そっか……じゃあ牡丹に似てる芍薬は? 牡丹は樹木で芍薬は草っていう違いがあるけど」
「宿根草の芍薬を鉢で仕立てるのも同じく時間的制約が……でも鉢なら持って行けるかな。秋に株分けお願いしてみようかしら。お花育てるのとても楽しいですからね」
二人は牡丹畑を一通り見て回ると、最後にお土産屋にやってきた。
「お土産は牡丹のレターセット買ってくですよ。お手紙はいいものなのです」
修は何も買わないが、美咲紀が購入したレターセットを興味深く眺めた。
「へえ。牡丹柄の便箋なんてなかなか無いもんな。貴重なんじゃないか。誰に手紙書くんだ?」
「それは秘密です」
人差し指を唇にあてて、美咲紀は片目を閉じて見せる。
「……そうだ。牡丹は冬になったら鍋で食べようか」
「ふえ? 牡丹食べられましたか?」
「うん。牡丹鍋と言ってだな……花の牡丹とは言ってないぞ」
修はそう言って愉快そうに笑う。美咲紀もにっこり笑った。
「ああ、牡丹鍋。冬の風物詩ですねー。冬になったら食べに行きましょう!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
禰琉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月02日
参加申し込みの期限
2017年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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