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牡丹畑でつかまえて
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ことの発端は、
鳴神 師呉
が
夢呼・ステイシー
に声をかけたことに始まる。
「夢呼ちゃーん、夢呼ちゃん、牡丹畑なんていうのがあるんだって、ここいってみようぜー!」
休み時間の教室の中、突然叫びだす師呉に夢呼は眉根を寄せた。
「なんでそんなところに……」
「いいだろー。なー、いこーぜいこーぜ」
師呉は夢呼の机に近寄ってくると、ずいと顔を鼻先まで近づけた。
「なー、なー」
「仕方ないな……」
夢呼はため息をつきつつ、ずっと付きまとわれても困るのでしぶしぶ了承した。
……そんなこんなで、二人は急遽牡丹畑に出かけることになったのだった。
一面に広がる牡丹畑に、夢呼は思わず息を呑んだ。そして師呉がしつこく牡丹畑に誘った意味がなんとなくわかったような気がした。
なんだかんだでちょっとロマンチストなところがある師呉だから、おそらくこういうところが好きなのだろう。
(ひとりじゃ来にくいから誰か誘いたかったんだろうな)
それはわかる。わかるのだ。
――しかし。
夢呼は顔をしかめて叫んだ。
「めっちゃデートスポットじゃねーかここ!」
あっち見てもこっち見てもカップルばかり。男二人で来ている自分たちはかなり浮いているに違いない。周りからどう見られているんだろう、と夢呼は一人蒼白になる。
「何が楽しくて、デートスポットに野郎二人で来なきゃならんのだ!」
「気にするなーっ」
隣で呑気に笑っている師呉を夢呼は心底恨めしく思った。
これでは寂しさ倍増ではないか。
(うう彼女ほしい……! カップル羨ましい……バカっぷるは撲滅しろ!!)
心の中で思わずすれ違うカップルたちを呪ってしまう。
……とはいえ、夢呼が牡丹の麗しさに感嘆したのは本当だった。
牡丹畑の写真を見せたら両親は多分喜んでくれるだろう。
(『誰と行ったの?彼女?』『彼女か!?』って感じで大騒ぎになると思うけども)
その様を想像しながら野郎とだよ、と鋭くツッコむ。
「なんで野郎と牡丹畑に……」
やっぱりため息が零れ落ちる。
「いいなー、楽しいなー!」
……当の「野郎」は相変わらず呑気に楽しんでいるが。
とりあえず夢呼は両親に送る用に、何枚かスマホで写真を撮った。数枚撮り終えたところで師呉が夢呼の服を引っ張った。
「なあなあ夢呼ちゃん、ソフトクリーム食べよーぜ」
「ソフトクリーム!? 野郎二人で!?」
顔をひきつらせる夢呼に構わず、師呉は嬉しそうに一人でソフトクリーム売り場に歩を進めていった。その背を見送りながら夢呼は呆れ混じりのため息をついた。
(……まあ、鳴神が楽しそうならいいか)
はるばるデートスポットに付き合った甲斐があったというものである。
なんだかんだいって夢呼自身も「野郎デート」を楽しんでいた。もしかしたら一緒に来たのが師呉だから、ここまで楽しめたのかもしれない。
(彼女をつくるのはもう少し先でいいかな……)
そこまで考えて夢呼は苦笑した。
彼女と師呉を比べるのは一般的にみればそもそもおかしいわけだが。
なぜだろう、彼女がいなくても師呉がいれば十分なのでは、と思ってしまう自分がいる。
そこまで思考を巡らせて夢呼は慌てて頭を振った。
(なに考えてるんだ俺!)
「なに百面相してんの? 夢呼ちゃん」
いつのまにかソフトクリームを買って戻ってきていた師呉の声で、夢呼ははっと我に返った。
まさかさっきの思考が駄々洩れになっていたわけではないだろうが、なんとなく気恥ずかしい気分になる。
「鳴神のせいだよ!」
照れ隠しに思わず叫んでしまう。きょとんとしている師呉をよそに、ソフトクリームをひったくって勢いよく口に放り込んだ。……やけ食いである。
師呉は呑気にソフトクリームを食べながら、「おいしいなー夢呼ちゃんといるからかな」などと心臓に悪いことを言う。
夢呼は腹が立ったが、怒りのやり場がないのでとりあえず気を抜いているらしい師呉の横顔をこっそり写真に収めたのであった。
二人は観光の締めとしてお土産売り場にやってきた。ずらりと並ぶお土産のなかに、珍しいお菓子や食べ物もある。
(食べ物もいいけど、この状況なら確実にろっこん発動してるから何食べても甘くなってそう……まあいいんだけども)
夢呼がそんなことを考えているとはいざ知らず、師呉は友達へのお土産としてお菓子を選んでいた。
「何がいいかな……。……あっ」
あるものを視界にとらえた時、師呉はにやりと唇の端をつり上げた。
「楽しかったな。じゃ帰ろうか」
そう言ってきびすを返そうとする夢呼。その腕を師呉がガシッと掴んだ。
「俺から夢呼ちゃんにもプレゼントかったぜー!!」
「はあ?」
師呉はにこにこと満面の笑みを浮かべながら、ひとつの包みを差し出した。
(絶対怪しい……)
しかし開けないのもおかしいのでいぶかしみつつそれを開けてみる。すると。
「……ぼ、牡丹柄の髭剃り……」
――なんだこの謎のセンス。
内心鋭くツッコむ夢呼のひきつった表情に、師呉がとどめの破顔一笑を向ける。
「楽しかったなー! また遊びにいこうな」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
禰琉
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月02日
参加申し込みの期限
2017年09月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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