寝子島の旧市街に、その牡丹畑はあった。
嶺 新太(みね あらた)と佐野 杏子(さの きょうこ)はその光景を眺めながら感嘆の溜め息をもらした。
紅牡丹に白牡丹……百花の王が一面に咲き誇る光景は圧巻というほかない。
新太と杏子は木天蓼大学文学部の二年生。今日は幼馴染みということで、二人で仲良く観光に来たのである。
この牡丹畑は観光地だけではなくデートスポットにもなっているらしく、見渡すと、客の四割くらいはカップルである。
すぐそこにも、牡丹を背に二人で自撮りして嬉しそうに写メを確認するカップルがいた。
「俺たちも写メ撮ろっか?」
「うん!」
新太の言葉に花のような笑みを浮かべて答える杏子。
「あっち行ってみようよ!」
写メを撮り終えると、杏子が力強く新太の手を引っ張った。
新太は転びそうになりながらもなんとか踏ん張り、必死に杏子の後を追った。その頬が緩んでいることに新太自身気づいているかどうか。
杏子の歩の先にあったのはお土産屋であった。牡丹柄の便箋、牡丹の写真、牡丹のポプリなど、様々な牡丹グッズが並んでいる。
牡丹の香りが柔らかな風に乗ってふんわりと新太の鼻腔をくすぐった。
「いい香りだね」
にっこり笑う杏子は新太の瞳に満開の牡丹よりも美しく映った。
牡丹畑で観光、デートを楽しめます。
小さめの牡丹畑です。
もちろんお一人様でも友だちとワイワイでも、大歓迎です。
ご縁がございましたら、どうぞおいでください。
アクションについて
キャラの口調で書いてくださるとありがたいです。
状況
・晴れです。
・時間帯は9:00~17:00の間で指定できます。
NPCについて
嶺 新太(みね あらた)、佐野 杏子(さの きょうこ)
木天蓼大学文学部二年生の二人。幼馴染み。両思いですが、本人たちは片想いだと思い込んでいます。
・もし絡みの希望があれば、リアクションにも登場します。
・大学生のPCさんは、既に知り合いや友だちという設定でもOKです。