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今夜、寝子ヶ浜海岸で。~猫の目シーグラス~
【寝子島と俺と…】今夜、寝子ヶ浜海岸で。
【寝子島と俺と…】今夜、寝子ヶ浜海岸で。
<拡大版>今夜、寝子ヶ浜海岸で。
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「夜の海ってゾクゾクするなー。この緊張感がたまらん!」
海からの風に髪先をそよがせ、堤防から身を乗り出す勢いで、
新田 樹
は言った。
「ねっ! 早く行こうよ!」
わくわくが止まらないといった顔で振り返る樹を、みんなほほ笑ましく見る。
「そうだな。全員そろったようだし、下へ下りるか」
この企画の発起人の
鴻上 彰尋
が、ぐるっと全体を見渡して人数確認をして言った。それを聞いて、樹は飛び出すように堤防の階段へ駆け寄る。
頭にはライト付きのヘルメットをかぶり、ライフジャケットを着て、スマホも濡れないようにとビニール袋に入れてあって、準備万端だ。シーグラス探しには少し大げさな気もしたが、万全を期しての用意だろう。
樹は中学2年生の13歳。夜の外を家族の者なしで歩くのはそれだけでスリルだろうし、夜の海岸などはスリルに満ちた場所に思えて当然だ。
そして樹はスリルが大好きだった。
先頭切って階段を駆け下り、そのまままっすぐ砂浜までダッシュすると、いつの間には装着していた軍手の手で砂を払い始める。
「さーて私のお宝はどこかなっ?」
ちょうどそのころ、後ろの者たちが階段を下りきったところで、砂浜に足をつけたところで、眼前の海を指さして
小山内 海
がスケッチブックを見せた。
『夜の海ってなんだかちょっと不気味だけど、神秘的でもあるよね。
なんだか吸い込まれそうっていうか』
「本当ね」
スケッチブックに書かれた文字を読み、あおいが応える。
海はにっこり笑って、さらに文字を書いた。
『向こうのほう、満月に照らされて、海面が黄色く光ってる。あれって、例の階段に見えない? 月猫の王さまがかけたっていう』
「ああそうか、ここの海岸は東向きだから。なるほどな」
とは彰尋。ちょうど東から昇り立ての月は水平線に近くて、海面の光は月と海岸を結んでいるように見えなくもない。
「月猫は、あれを歩いて昇って月に帰れたのかもしれないな」
「きっとそうね」
とうなずいて、あおいは彰尋を見上げた。
「彰尋くん、ありがとう」
「え? 何が?」
「ここへ探しに来れたのは、彰尋くんがいろいろ手配してくれたからだから。そのお礼」
今夜、あおいがすんなりと外出許可を取れるように、桜花寮の寮母に働きかけたことを言っているのだとすぐに分かった。寮母から聞かされたのだろう。
「いや、べつに……ここへ来ようって提案したのは俺だし。それであおいさんが困ることになるのは避けたいと思ったからで」
「おかげで何も言われなかったし、「行ってらっしゃい」って言ってもらえたの。だから、ありがとう」
面と向かってあらためて言われて、気恥ずかしくて。彰尋は「いいから行こう」と浜辺へ促した。
行こうと誘っておきながらあおいが行けなくて、ただのぬか喜びに終わって悲しむことになったら今度の企画には意味がないと思ったからで、礼がほしくてしたわけじゃなかったけれど、やっぱりそうしてあおいから感謝されるとうれしい。
「寮母さんね、「しっかりした少年」って彰尋くんのこと褒めてたの。何を言ったの?」
「特には。当たり前のことを言っただけで」
帰りはきちんと寮まで送り届けます、とか。
「ふーん。――あ、貝殻!」
あおいは足元にあった小さな貝殻を拾ってふたりに見せた。
「きれいな桃色。幸先いいと思わない? なんだかたくさん見つかるような気がしてきちゃった」
『頑張って、たくさん見つけよう』
「うんっ」
外出時間は延長されたとはいえ、やはり門限はあるし、それまでに目当てのシーグラスを掘り当てたい。さっそく掘ろうとしゃがみ込んだふたりに、
「ふたりとも、これ使って」
彰尋は持ってきた軍手を取り出して手渡す。持ってきていない人にも分けて、そして礼を言うふたりのそばで、自分も掘り始めた。
綾花とおそろいの熊手で砂を引っ掻くように掘っているあおいからは、ふんふんと楽しそうな鼻歌が聞こえる。あおいが掘り出したシーグラスや貝殻、色石などを傍らに避けているのを見て、彰尋は邪魔にならない位置に、持ってきた子ども用バケツを置いた。
「これに入れていいよ」
「え? いいの?」
「うん」
「ありがとう」
ざららと音をたてて、あおいは見つけた物をバケツのなかへ入れた。
「いっぱい取れたね」
「うん。思ってた以上にあったけど、でもやっぱり、猫の目のはないかなぁ」
指で転がして確認したけれど、やっぱり猫の目っぽいシーグラスはない。ため息をつくあおいに、彰尋は言った。
「気を落とさないで。まだ始めたばかりだし、そう簡単には見つからないそうだから」
「そうね」
身を起こし、周囲を見渡して、彰尋は少し遠くにある岩場を指さした。
「向こうを探してみない? シーグラスがよくあるのは波打ち際より岸の内側だそうだから」
「そうなの? じゃあ海ちゃんも――」
『私はもう少しここで探してみるよ。これも見つかったし』
スケッチブックを持つ手と反対の手で、きれいな藍色のシーグラスをつまんで見せた。
「わぁ、きれい。
そう。じゃあまたあとでね」
人なつっこい笑顔で手を振る海と分かれて、あおいは彰尋の案内する岩へ向かった。
「波届いてないけど、あるのはどうして?」
「満潮だとここまで届くんだ。それに、砂浜はさらさらだから、打ち上げられても引く波でまた海へ引き戻されやすい。でもこういう小石とか流木とかが打ち上げられている場所は、引っかかる所が多いから――」
「あー、そっか。もの知りね、彰尋くん」
「や。あんまり買いかぶらないで。ネットの受け売りだから」
「でも、そうやっていろいろ調べてきてるんでしょ。軍手やバケツも用意してたし。こういう気配りが自然にできて、やっぱり彰尋くんはすごいと思う」
「全然。そんなことないよ」
なんだかくすぐったくなってきて、彰尋は軽く笑って否定した。
「さあ、探そう。
あ、それから。いろいろ見る角度を変えて、光る所を探すといいってあったよ」
「分かった。そうするね」
言われたように、角度を変えて月の光を反射する物を探しながら拾って歩いた。
「あ。あおいさん、ちょっとこれ見て」
「なになに? ――あ、これって猫の目シーグラス?」
「じゃないかと思うんだけど」
あおいにも見えるようにあおいの後ろに立ち位置を変えて、薄緑色のシーグラスを持つ手をふたりの前にかざし、月の光に透かせてみた。
「どう? 見える?」
「うん。青く入った線が猫の目みたい」
月の光でこれだけ見えるのだから、太陽の光だとかなりはっきり見えるだろう。
「じゃあこれ、あげる」
あおいの手のひらにそれを落とした。
「え? でも――」
「俺には一緒に見つけたもう1個があるから」
ほらこれ、ともう1つのシーグラスを見せた。先のより小さいが、こちらにも同じような猫の目模様が入っている。
たぶん、同じ材料なのだろう。1つの物が2つに割れたのだと思う。
(もし本当に月猫の両目からこぼれた涙だったら、一緒にこぼれた片方ずつかも)
確証はない。違うかもしれないが、そう思いたかった。
「ほんとにいいの?」
見上げてくるあおいに、うん、とうなずく。
「じゃあ、もらうね。ありがとう」
きょうはもう遅いから明日になるけど、ペンダントか何か、アクセサリーにしてみないか、提案してみようとしたときだった。
「すみませーん、これって何の集まりっすか?」
上から声が降ってきた。
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今夜、寝子ヶ浜海岸で。~猫の目シーグラス~
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
寺岡志乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月26日
参加申し込みの期限
2017年09月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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