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こねこのふしぎなひみつきち ~愛と葛藤の脱出劇~
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【それぞれの気持ち】
全員が一通り平屋造の秘密基地を見て回った結果、外へ繋がる扉や窓は全て開かないことが判明した。
電気もガスも水道も使え、冷蔵庫には食材もたっぷりあり、調理器具も日用品も一通りそろっているので、餓死や脱水症状の心配をしなくてもよかったのは救いだ。
再び元の大広間に集まった中、真っ先に発言したのは年長者の真境名だった。
「とりあえずさ、慌てることなくない? 日常生活に困ることはないんだし、月に虹がかかるまでって期限もあるんだからさ」
なら子猫ちゃんと遊んでたほうがいいに決まってるって! と続けながら、真境名は側で自分の尻尾を追いかけてくるくる回っていたブチ柄の子猫を可愛がり始めた。
「ですよね。にゃんこが可愛くて幸せです!」
力いっぱい賛同した綾辻も、子猫を抱えて優しくなでている。
同じように子猫を抱き上げた動物好きの鈴木は、野良猫と遊ぶために常時携帯している猫じゃらしを手にして、すでに遊ぶ気満々だった。
「こんなパラダイス、楽しまなくちゃ損だぜ! それに仲良くなったらいろいろ教えてくれるかもしんねぇし」
そんなのんびりした意見に、すんなり頷いたのは八神だ。
「とりあえず、俺も賛成かな。今日は休日だし。スマホで調べたけれど今夜は満月だ。うまくいけば夜には解放されるかもしれない」
「そうなんですね! だったら私も子猫ちゃんと遊びたいです!」
椿はさっそく茶トラと黒い子猫を相手にし始めた。八神は苦笑しつつ、カバンにしまってある猫じゃらしを取り出して手渡す。
そんな2人と友人である恵御納は、小声で尋ねた。
「……八神君、月に虹がかかる可能性ってどのくらいあるの?」
「普通は日本じゃほとんど観測されない。でも、あの子猫の言い分だと確実に起こるみたいだ。神魂の影響か、それとも何かの比喩なのか……」
「……いったい何が起こるんだろう」
スマホで調べた限りでは、月に虹がかかる現象は条件が複雑で、ハワイあたりでは有名だが日本ではほぼ見られないと言われているらしい。
しかし、先程の子猫の発言は自分たちを帰さないための偽りというよりは、当然の期限を示したように思えた。
そもそも「月に虹がかかる」という言葉が、そのままの自然現象を意味している保証はどこにもない。何かのたとえ話かもしれないのだ。
恵御納と八神がひそかに意見を交わしている横では、谷咲が1人葛藤していた。
「今夜までなら大丈夫かな。でももし長引いたら? ここじゃ(ダイエット)器具も(ダイエット)食品もないし、ジョギングもできないし……」
長い間過ごしたら、間違いなく肥える! 絶対太っちゃう!
あたし、ちょっと食べると太るし、ちょっとでも運動欠かすとやっぱり太るのよおぉぉ!
「こねこは可愛いし、好きだけど。でも、だけど……。あー。やっぱり可愛いなー」
スタイルが良く読者モデルもこなせそうな谷咲だったが、実は中学時代は少々、いやかなり太っていた。
今だって、油断すればすぐについてはいけないところにお肉が安住してしまう。
猫はとっても好きだけれど、このまま長く秘密基地に留まったら、中学時代に逆戻りするかもしれない。
それだけは心の底から遠慮したかった。
茶色の毛並みが可愛い子猫に懐かれて、にじみ出る苦悩を押し隠す谷咲をよそに、八十八旗はしっかりきっぱり思いの丈を吐き出した。
「『今日は帰さない』なんて、ニャンコじゃなくてレディの口から聞きたかっ……、げふんげふんっ。もとい、それは困るよ!」
何を隠そう、デートである。
八十八旗は、本日、可愛い彼女とディナーの約束をしていた。
他人の目にどう映っていようが「女性には常に紳士であれ」を信念にしている八十八旗である。レディとの約束を破るなんて言語道断。
まして世界数多の女性の中で、最愛の彼女とのデートだ。待ち合わせに1分、いや1秒でも遅れたら、その時点でアウト。八十八旗的に士道不覚悟も同然といえる。
これでせめて事前に連絡できるのであれば誠意を尽くせるが、電話もメールもSNSも発信できない。
何が何でも脱出するしかない!
八十八旗がそう決心するのは、彼的に完全無欠のジャスティスだった。
「いやー、予定がなけりゃのんびり子猫に囲まれてすごすってのもいいんだけどな。ちょいと約束あるんだよねー、夜に」
八十八旗に同意した水守も、破れない約束を抱えていた。
今はまっているオンラインゲームで、ギルドの連中と一緒にイベントボスの討伐をする予定なのだ。
期間限定のイベントで、ドロップする装備や素材も今後手に入れる事ができない超レア品。逃す手はない。
しかも、最近リアルの用事でログインできなかったギルドメンバーが、今夜は参加するという。
イベント的にも、ギルド仲間としても、今夜はすっぽかす訳にはいかなかった。
「子猫に罪はないけれど、拉致監禁は困りますよね。私も脱出に協力します」
新田は年に似合わない落ち着いた声で、男子二人にそう告げる。
しかし、瞳はどこか楽しげな光が瞬いていた。
根は真面目だし、言動も落ち着いた優等生っぽい新田だったが、実際は三度の飯よりスリルや冒険が好きな性分だ。
拉致監禁と言いつつも、この状況を密かに楽しんでいる。
「なんとかニャンコを説得しないと!」
「とはいっても、さっきの様子だとただ説得するだけじゃ難しそうだよなぁ……」
「まずは質問したいですね。秘密にしたい理由とか。それが分かれば説得しやすいかも」
「なんにしても、仲良くならないと無理っぽくないかな?」
「そこだなー。八十八旗も用事は夕方以降だろ? まだ時間があるから、まずは子猫たちと遊んでみるか」
「そうですね。遊びながら情報収集します」
脱出希望組の3人は早々に意見をまとめて行動に移った。
今のところ、居残り組も脱出組も皆そろって子猫と戯れている。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿都
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月05日
参加申し込みの期限
2017年08月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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