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■見えない敵と見えない刃
地べたに銃が転がっている。
これを拾えば何が起きるかなど、似たような罠を仕掛けていた
椎井 莉鳥
にはわかりきったことだった。
一応、ゲーム終盤になって武器がダブったプレイヤーが荷物のかさばりを嫌がって捨てていった可能性もあるが、それよりも拾った瞬間何かの罠が発動すると考えた方が妥当だろう。
椎井 莉鳥
は息を潜め、罠の見える位置にスタンバイした。
そして。
「あら手頃な銃、いただきね」
わざと愚かな声を出して銃器に飛びついて見せた。
普通はものが落ちていれば慎重に近づく。その慎重さが大きな隙となり、敵の攻撃に晒されるのだ。逆に勢いよく飛びついて見せれば相手はその速さに合わせて急がざるを得ない。罠にかけたつもりが逆につり出されてしまうのだ。
さあ出てこい。小銃の弾をしこたま浴びせてやる。
と思った莉鳥の背後に、突如として
サキリ・デイジーカッター
が出現した。
「――!?」
振り返る。
赤く輝く刃が莉鳥の首へ迫る。
咄嗟に立てた指から電撃が走り、サキリの手首をつよくけいれんさせた。
空振りするナイフ。
否、莉鳥の後ろ髪をすっぱりと切り落としていった。
サキリは小さく舌打ちしてその場から消えた。
瞬間移動だ。空間転移(テレポーテーション)ではないようで、激しい空気の流動が地面の塵を舞い上げていく。
「…………」
莉鳥は口を強く引き結んだ。
そして見通しの良く広い場所へと出る。
サキリを相手にした場合、障害物はかえって自分を不利にするからだ。
しかしこれだけ銃器が豊富な状況にナイフで攻撃してくると言うことは、その攻撃方法に絞らねばならない、ないしは絞りたい理由があるはずだ。
この手の相手が物陰から急に撃ってくることはない、と思う。
小銃をしっかりと構え、どこに相手が出てきても銃か電撃のどちらかを撃てるように意識を集中した。
「――来る」
背後に出現。
振り向いてバースト射撃。何も無い虚空を弾が抜けていく。移動直後に再び移動したのだ。が、それも予測済みだ。莉鳥は自らの背後へ散るように電撃を放った。
大きく飛び退くサキリ。
追撃にと身を反転させた途端、サキリはバックステップで稼いだ距離を瞬間移動で再び詰め直してきた。そして、ナイフでもって小銃を切断した。
通常ではあり得ない現象である。ろっこん能力による強化に違いない。莉鳥は意を決して電撃を最大出力で放射。
瞬間移動する前に電撃を浴びせてしまおうという考えだ。
対してサキリは。
「もらった」
グローブの中に握っていた大量の何かを、莉鳥に向けて投げつけてきたのだ。
それはナイフのように鋭いガラス片や金属片だ。
飛距離こそ稼げないが、ろっこん能力で強化された刃は凄まじい破壊力をもつ。それも、小さなナイフが小銃を切断するほどの破壊力だ。
防御、は間に合わない。
莉鳥はクールな表情にほんの少しだけ悔しさの色を浮かべた。
莉鳥、リタイア。
ついにサキリが最後の一人となった……かに見えたが。
「おかしいな。まだ終わっていないのかな?」
手首を振って周囲を見回した。
降下時に見かけた厄介なろっこん能力者は大体把握していたつもりだったし、彼らがリタイアしたことは確認した筈だ。
サキリと相性が抜群に悪い梢は莉鳥に倒されたし、次に相性の悪い莉鳥も今し方倒した所だ。
この二人は能力的な相性もさることながら、相手を翻弄するサキリのスタイルを無視できるような精神力を兼ね備えているのだ。
さておき。
厄介な相手がみな倒れたと言うことは、あとはサキリの消化試合である。すぐに見つけて瞬間移動で翻弄し、即座に決着をつけてやろう。
そう考えた所で、背後の銃声を聞いた。
この段階までしぶとく生き残ったプレイヤー。
それは、
三条 神無
である。
彼女はゲーム中に自覚した『ある能力』によってここまで生き延び、今ゲーム中最強とも言うべきサキリに不意打ちの一発を撃ち込んだのだ。
惜しむべきはサキリが銃の作動音だけで反射的に瞬間移動を発動させ、遠くへ逃げてしまったことである。
具体的な距離にして20m。
おそらくはどこかの屋内。
「…………」
神無は耳を澄ませて、相手の場所を探った。
「なんだったんだ、今のは……」
焦ったのはサキリである。
何の前触れも無く急に背後に敵が現われた。サキリと同じ瞬間移動だろうか。ならそれなりに空気が激しく動くはずだ。空間転移という線もないではないが、わざわざ広い場所で狙う意味が無い。
第一、見通しの良い場所でサキリが敵の接近を見逃すはずがないのだ。
「もしかして……」
ざん、という小さな足音がした。
振り向く――と同時に掴んでいた砂を放った。
ほんの一瞬。小柄な少女の輪郭が浮かび上がった。
「透明化か!」
拳銃がサキリに向いている。どうやら衣服までを透明化するもののようで、銃はそのままだった。
瞬間移動で軸をずらして射撃をかわす。すぐさま飛びかかってナイフで切りつけようとしたが、神無は即座に手榴弾のピンを抜いて自分の足下に放った。
防御しせいのまま瞬間移動で後退。
同じく神無も後退したが、どこかに再び身を潜めたらしい。
今度は足音がしない。
三条 神無
という少女。彼女は自覚したろっこん能力を、なんとその日の内に使いこなし始めていた。
姿の無い暗殺者。
こちらはナイフのみ。
相手は銃を持ち、射程圏外から攻撃が可能。
いっそこの一帯に黄色いペンキが雨になって降ってくれないものかと思ったが、どうやらサキリの神はいつもより厳しい試練を与えるスタイルのようだ。
「いいよ、勝負しよう」
直立し、耳を澄ます。
発砲音――がした途端に横っ飛びになり、音のした方向にナイフを放つ。
ナイフは明後日の方向へ飛び、壁に当たって落ちた。
一方でよけきれなかった銃弾がサキリの腕に直撃し、身体が強制的にねじれる。
チャンスだ。
神無はより確実な追撃のために大きく踏み込み、銃の狙いをしっかりと定める。倒れた時がチャンスだ。そこへ近づき、何発も打ち込む。これで勝てる。
と、思ったその時。
サキリが背後に現われた。
「――!?」
空振りもダメージもブラフだ。念を入れて強く地面を踏むタイミングを待っていたのだ。
サキリの手にはガラス片。サキリの手すら傷付ける文字通り諸刃の剣だ。それはろっこんの光を帯び凶悪な破壊力をもって、神無へと襲いかかった。
どさり、と地面に倒れるサキリ。
無理な姿勢で瞬間移動し、無理な姿勢でナイフを振ったせいで肩が思い切り外れたのだ。
痛みに耐えながら仰向けに転がる。
神無の能力や性格は恐るべきものだった。もし彼女が能力の使い方に慣れ、熟達していたなら……。
「本当、経験に事欠かないね。この世界は」
サキリはやっと、声を出して笑った。
最終生存者――
サキリ・デイジーカッター
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
ゲームセット! 皆さん、お疲れ様でした!
相性問題やペース配分がからみにからんで、誰が優勝してもおかしくない展開になっていきましたね。
それでは、次の夢でお会いしましょう。ごきげんよう!
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担当ゲームマスター
青空綿飴
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
スポーツ
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月01日
参加申し込みの期限
2017年08月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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