フシギな眠猫島にて
最後の一人になるまで生き残れ!
それは不思議な夢だった。
飛行機のハッチから放り出されるように、島の上空へと落ちる
矢萩 咲。
パラシュートが自動で開き、落下速度をゆるめていく。
眼下に見えるは……。
「寝子島? いや、地形は似ているけど……明らかに別物だ」
近づくにつれてわかる。
建物の配置や構造がいくつか異なり、見える限りその全てが無人の廃墟であった。
「最後の一人になるまで、か」
咲は分かっていた。
この夢を自覚したその時から、頭の中に必要な全ての情報が流れ込んできたからだ。
内容はこうである。
――廃墟だらけの島に参加者全員が降下すること。
――一定時間ごとに滞在可能なエリアが狭まっていくこと。
――島には何も持ち込めないが、島の各屋内に銃器や乗り物が使用可能な状態で落ちていること。
――最後に生き残ったひとりが勝者となること。
「いいだろう。黙ってやられても終わる夢なら――勝って終わる方が寝覚めがいい」
島に降下するパラシュートは数えて10前後。
八神 修は軽やかに着地してから、状況を素早く分析していた。
「家が沢山あるが、どこも鍵がかかっていないな。それに、どこも無人だ。足音がすれば他の参加者だとみて間違いない」
武器は落ちているが、ほかに使えそうなものは何も無い。
「屋内に落ちている武器は拳銃やライフルか。何が手に入るかは運次第、だな」
色々試したり考えたりしてみたが、自身が傷ついても痛みを感じず、出血も起こらない。そのかわり一定以上のダメージを受けるとゲームオーバーのようだ。
本来の寝子島と似ているが自宅らしきものはない。自分の家にあるものを利用することも不可能とみていい。銃器がごろっと落ちている以上その辺のアイテムを利用するのはかえって無駄になるだろう。
「純粋な読み合いと、能力のぶつけ合いになる……ってわけか。おもしろいね」
バトルロワイヤルが幕を開ける
あなたは生き残ることができるか
ごきげんよう、こちらはちょっぴりリアルな夢ゲーム。眠猫島で最後の一人になるまで戦うバトルロワイヤルゲームです。
おおまかなルールはガイドにもあります通り
――廃墟だらけの島に参加者全員が降下すること。
――一定時間ごとに滞在可能なエリアが狭まっていくこと。
――島には何も持ち込めないが、島の各屋内に銃器や乗り物が使用可能な状態で落ちていること。
――最後に生き残ったひとりが勝者となること。
でございます。
それでは早速、気になるルールの詳細を解説していきましょう。
■降下地点の決定
皆さんはパラシュートで島に降下します。
全体マップの座標(9B星ヶ丘東部)で指定してもいいですし、ざっくりと九夜山のどこか、という指定でも構いません。
後述する滞在可能エリアの都合で星ヶ丘に近いほど激戦区となり、遠いほどゲーム中の移動が多くなります。
■発見武器の決定
皆さんにはコメントページで一回ずつ発言をして頂きます。
意気込みなんかを語ってみましょう。
その際右上の所に出るサイコロ。
これを使って、発見できる武器が決定します。
1:フライパン(硬くて痛い打撃武器。がんばれば銃弾もはじけるかも!)
2:拳銃(一発ずつ撃つ小さい銃。遠いと狙いが定まらないかも)
3:手榴弾(10個)
4:アサルトライフル(両手で持って連発できる銃。安定性は最強)
5:スナイパーライフル(ずっと遠くから撃つための銃。けど音がすごくうるさいから撃つと場所がバレちゃうかも)
6:マウンテンバイク(ラッキー! 素早く島を移動できるぞ!)
サイコロは二個ありますよね。
なので『2・3』と出た場合は『拳銃と手榴弾』が手に入ります。
■滞在可能エリア
ゲーム開始から一分ごとに滞在可能エリアがぐんぐん狭まっていきます。
星ヶ丘を中心として、旧市街の眠猫駅から順に円が狭まっていくとお考えください。
エリア外にいると徐々に体力が低下していき、最後にはパタンと倒れてゲームオーバーになってしまいます。
そんなわけで、必然的に星ヶ丘周辺が激戦区になります。
安全を考えて旧市街で暫くネバり、エリア外に取り残されないように徐々に移動していくというスタイルもアリですね。
■舞台は廃墟だらけのフシギ島
寝子島に似ては居ますが色々違う島。眠猫島がゲームの舞台となります。
旧市街やシーサイドタウン、星ヶ丘といった建物のおおまかな配置はそのままですが、すべて廃墟の廃墟島となっています。
なので電車もバスも動きません。自分の足がモノを言うのです。
■ひと&ほしびとボーナス(+ろっこん能力について)
このシナリオに参加したもれいびさんはろっこん能力が使えます。勿論戦闘に有利な能力も沢山ございますので、不利になりすぎないようにひと&ほしびとには以下のボーナス装備が支給されます。
・防護服or鎧(受けるダメージ量を軽減してくれるすごい防具)
・デリンジャー(手のひらサイズの小さい銃。最低限の銃だ!)
中にはろっこんがこういう状況に対して無力という方もいると思いますので、ゲーム中ろっこん能力を使わないという制限と引き替えにボーナス装備の支給を受けることも可能です。アクション内で申請して下さいませ。
また特定の道具を必要とする(粘土をこねたりシールを貼ったり)ろっこん能力の場合は、それらのアイテムを最初から携帯していてもOKとします。
■協力プレイ
最後の一人になるまで、とはいえその寸前までは協力したってOKなはず!
もしそんな死線をくぐり抜ける相棒がいるなら、協力プレイをして頂いてもOKです。もちろん、最後は生き残りを賭けての勝負です!