おいしい休日♪｜リアクション

おいしい休日♪

　売り切れた店も目立ちだしたころ、終了時間がやってきました。

　お店の片づけをしながら夏朝は思います。
（今年のフェスタも、楽しかった。来年もまた参加してみたいな……）

「今日はありがとうございました。とても楽しかったです」　
　綾花は珪先生にお礼を言いました。
「どういたしまして。僕もいろいろ食べられてよかったよ」
「食べられなかったものはお持ち帰りしましょう。名物って意外と食べる機会がないものもあって美味しい魅力再発見できました」
「そうだね」
　珪先生も満足そうでした。
「あの、先生。これを」
　綾花はバッグから小袋を取り出しました。
「なんだい？」
「『サンマさん飴』です。美味しいですよ」
　それはサンマさんの形の飴で、綾花は去年フェスティバルで食べて気に入ったのでした。
「ありがとう」
　珪先生は嬉しそうにそれを受け取りました。

「はー、堪能したなー。財布は軽くなったが満足だぜ。来年のフェスもまた食べにこようぜー」
　結局おごらされた流が言います。
「うん、美味しかった！　ごちそうさま☆」
　陽毬も満足そうです。
「今度はちゃんと自腹の用意頼むぜ？」　
　と釘をさしつつ、来年も十分軍資金を準備しておいたほうがよさそうだと流は思うのでした。

　様々なお客さんが、美味しいものの思い出を胸に、あるいは手土産を持って帰っていきます。
　今年も美味しいものフェスティバルは盛況のうちに幕を閉じたのでした。

このページにイラストを設定する