春野菜収穫！｜リアクション

春野菜収穫！

「ありがとうございました」
　無事解放されたそふとが頭を下げ。
「ありがとう皆さん。お礼に野菜を食べていっておくれ」
　美咲紀がろっこんを使い腰の痛みが取れたらしい耕作老人の言葉に、歓声が上がります。
「では、台所をお借りしたい」
　修が言います。
「料理には出荷できない形や大きさの物だけ使おう。残りは畑さんの収入源だからね」
　修は米を取り出しとぎ始めました。
　耕作さんの奥さんもお茶を出してくれました。
「他の野菜も使ってもらっていいですよ」

「他人様にご迷惑をかけないレベルで、私専属の触手野菜あれば嬉しいものですね、ふふ……！」
　半分土に引き込まれかけても懲りないアケーチは、うっとりと言うのでした。
「たまねぎとジャガイモといえば……カレーでしょうか。お腹が空いてきましたね、ふふ」

　みんなで巨大な玉ねぎやジャガイモを料理できるサイズに切って洗い、準備はＯＫ。
「沢山動いて腹も減っているし、料理して食べるぞー！」
　と刀が言い。
「簡単ですがシンプルにじゃがバターとか美味しそうですよね」
　璃亜の言葉に、
「ああ、採れたての野菜はそのままふかして食べるだけで美味い！　バターを塗ったらもっとうまい！」
　刀も同意し、じゃがいもをふかし始めます。
「ふふ……では私はカレーを作ります」
　アケーチが言うと、
「手伝いましょうか」
　と璃亜がじゃがいもの皮をむき始めました。
「んー玉葱と馬鈴薯があるならウインナーを足してジャーマンポテトにするか」
　月詠がじゃがいもを一口大に切り、レンジへ。玉ねぎをスライスします。
「もう玉ねぎはしばらく見たくないけど……」
　目をそらしつつ、スパイスが気になるらしいアルレッテに、
「あーもう、座ってろ。料理は俺がやっておくから」
　レイリーは包丁を手に、得意の料理の腕を振るうのでした。

「これの出番だな」
　修がドン！　とベーコン塊を取り出し、ニヤリと笑いました。
「ジャガイモと玉葱と言えばこれだろ」
「美味しそうなのです！」
　美咲紀が目を輝かせます。
「ご飯も炊いておいた」
　修はベーコンを薄切りし、野菜と合わせ香ばしく炒め始めました。
　フライパンに残ったベーコン油に、御飯と大蒜を投入。
　醤油を少々、手早く炒めます。
　その間に月詠は、フライパンにオリーブオイルとニンニクのペーストを入れ、玉葱とウインナーを炒めました。
「玉葱がしんなりしたら馬鈴薯を入れる。塩胡椒コンソメで味付け、っと」
　月詠は手早くジャーマンポテトを皿に盛りつけました。
「はいどうぞおあがり。味は保証しよう」
「美味しく頂きます！」
　刀がさっそく食べ始めました。
「おいしい！」
　蒼も満足そうです。
「こちらもできた。どうぞ召し上がれ」
　修の料理からはベーコンの美味しそうな香りが漂っています。
「いただきますなのです」
　一口食べて、美咲紀がうっとりした表情になりました。
「うん、これは絶品なのです。やっぱりお野菜は美味しく食べてナンボなのです」
「あたしもいただきます！　あー、すごく美味しい♪」
　樹も野菜との戦いを思い起こしながら、料理を味わうのでした。

「おいしい……！」
　璃亜が嬉しそうに微笑みました。
「ふふ……美味しいです。皆さんの美味しそうな表情を見ていると、二度美味しいですね」　
　じゃがバターもカレーも美味しく出来上がり、璃亜もアケーチも満足そうに舌鼓を打ちました。
「これも美味い！　美味しく頂きます！」　
　刀も食欲旺盛に食べ続けるのでした。　
「やっぱりレイの料理は美味しいね」
「……採りたての野菜だしな」
　アルレッテの笑顔に、レイリーの野菜への怒りは消え失せていたのでした。

　どの皿も、とても好評でした。
「余った分の野菜は持って帰ってもいいぞ」
　耕作老人は快く言ってくれたので、夕食にも楽しめることでしょう。

このページにイラストを設定する

あとがき

担当マスター：茄子りんこ
ファンレターはマスターページから！

触手野菜は以前メシータマスターが考案したものです。
メシータマスターと当時の参加キャラさんに、リスペクトと感謝を。

ご参加ありがとうございました。
皆さんの活躍で、無事収穫ができ、美味しい野菜料理が食べられることとなりました。

それでは、また寝子島のどこかでお会いしましょう♪

↑ページトップに戻る

春野菜収穫！

あとがき

シナリオ

シナリオデータ

シナリオスケジュール

参加キャラクター一覧