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パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
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翼獣カイと共に曲芸さながらの動きを披露して、魔物の気を引くのは
卯木 衛
。
その爪や牙の先を一向に衛の血で潤せないのに苛立った魔物が、再び、息を吸い込む。
「くそっ」
魔物を止めんと
新田 亮
が放った小石が、途中で勢いを失って地に転がった。
未だ先ほどの咆哮によるダメージは大きく、亮の翼獣もまだ上手く動けずにいる。
勿論亮の方も万全の状態ではなく、少し息を止めただけで、くらっときてしまうのだ。
(俺は、簡易ながらも耳栓をしてみたが……)
手持ちのティッシュペーパーがどれほど役に立ってくれるかはわからないが、何もないよりは余程いい。
しかし、自分以外の仲間は二撃目に耐えられるだろうか?
手負いとはいえ、今の勢いの魔物に、自分ひとりで渡り合うのは無謀としか思えなかった。
唇を噛み締めた、その時だ。
――ぱん、ぱん!
手のひらを打ち鳴らす音が、大きく二回。
続いて、
華城 尊
は身体中の力を振り絞るような大音声の雄叫びを上げた。
途端――魔物の青白い目に、畏怖の色が乗る。
尊のろっこんが、一時的に魔物の感情を書き換えたのだ。
「今だ! 皆、行ってくれ!」
「声が枯れるまで、俺があの咆哮を抑えてみせる」
後から合流した衛と
椿 美咲紀
、翼獣カイとルーク以外は、ダメージが著しい。
しかし――仕留めるなら今しかないと、その場に居た全員が悟った。
「辛いだろうけど……ねえ、ミケはどうしたい?」
壬生 由貴奈
の問いに応じる代わり、翼獣ミケは再び飛翔する。
凛々しいその姿に、由貴奈は少しだけ笑って、すぐに表情を引き締めた。
「わかった。但し、回避に専念するくらいの気持ちでね」
「答えはわかってる気もするケド……リブ」
楢木 春彦
が名を呼べば、翼獣リブはオオウと鳴いてまた宙へと舞い上がる。
やっぱそうだよな、と、春彦は瞳に新しい光を灯した。
「やれるだけやってやる! 呉井、何か作戦ないか!?」
「何か作戦って……すごい無茶ぶりだねぃ」
翼獣ムクを撫でながら苦笑して、けれど
呉井 陽太
はぴっと人差し指を立てる。
「だけど――ひとつ、やってみたいことならある、かも」
「うっし! やれることがあるならさ、何でもやってみようぜ!」
魔物を翻弄せんと跳び、或いはカイと共に飛びながら、衛が眩しいような声で言い、
「ああ、とにかくこの状況から抜け出そう!」
「うん! 皆で勝利を掴み取りましょう!」
と、
八神 修
と美咲紀も力強く頷いた。
一旦耳栓を外した亮も、眼差しで諾と応える。
「皆、ありがとう。なら――」
陽太の作戦が、全員に共有された。
「よーし。その賭け、乗ってみるしかないよねぇ」
ミケの身を慮って敵の死角に入りながら、由貴奈は工具を魔物へと飛ばす。
痛みに声を上げ、憎き敵を振り返らんとした魔物を、
「ほらほら、こっちなのですよ!」
なんて明るい声で言って、ルークに騎乗した美咲紀が手にした枝で鋭く突き、
「と、見せ掛けてこっちだったり?」
「いや、案外こっちかもな」
と、衛や修も、カイやヨクと協力して魔物を惑わせた。
焦れた魔物が、再びあの咆哮を上げようとする。
「やらせるか!」
ぱんぱん、と2回手を打つ音。それから雄叫び。
「おっと、そっちじゃなくてこっちだ、こっち!」
春彦が生む見えない足場が、尊のろっこんで錯乱する魔物の進路をそれとは気付かせずに操れば、
「ほら、次はこっちだ」
言うや、やっと整ってきた息を止めて、亮も小石を用いて魔物の気を引いた。
少しずつ移動『させられて』いく魔物の姿を目に、尊は地上で己の喉を押さえる。
ろっこんを発動させる為に必要な雄叫びは、尊の喉を容赦なく枯れさせていっていた。
(……このろっこんが乱発できないものであろう事は理解した)
それでも、一時的にとはいえ、都度に精神に別の感情を注ぎ込まれるとは、相手もさぞ不快なことだろう。
そうして、仲間達の動きや表情を見るに、尊の行動は、作戦に大きく資しているようだった。
(ならば……必要とあれば、俺は限界まで、この声を張り続けよう)
そんなふうに改めて心を決め、尊が胸中に頷く中、
「皆、あとちょっとだよぅ!」
と、辺りに響いたのは陽太の声だ。そして、それと殆ど同時に、
――ずしゃあ。
魔物の足元が音を立てて崩れて、右前足が枯れた大地に填まり込んだ。
「やった!」
「ああ、見事に狙い通りだな」
衛がカイの上で黄色の瞳を煌めかせ、亮が口元に薄く笑みを乗せる。
「やったな、呉井!」
「上手く行ってよかったよぅ。近くに亀裂があったのを、ニャッタ君が見つけてくれてたからねぃ」
亀裂が入った箇所は、魔物の体重に耐え切れないかもしれないとの判断だ。
大きな穴や崖こそなかったが、それでも、この結果は上々だった。
春彦の言葉に陽太が応じる中、ルークに乗った美咲紀が未だ抜け出せずにいる魔物へと迫る。
「私達は、自分達の勝利を信じる! 揺るがぬ意志の力が武器なのです!」
硬い木の枝での突きに、魔物が怯む、その隙を狙って、
「シュー君、ヨロシクなのです!」
「ああ!」
ヨクの背に跨った修が、魔物の心臓部を太く丈夫な木の枝で突いた。
痛みに、魔物が仰け反る。
追い討ちとばかりに、修は魔物の顎を突き上げた。
そうして、頭部へと渾身の一撃を振り下ろす!
枝は折れ――しかしその代わりのように、魔物の頭がぐらと揺れた。
「今が好機だ! トドメを!」
「じゃあ、決めちゃうよぉ」
由貴奈の操る工具が、魔物の眉間へと真っ直ぐに差し込まれる。
最早叫び声を上げることすらなく、魔物は横様に倒れていきながら、どろりと溶けて消え失せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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