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パラダイスキーパー ~翼ある護り手達と絶望凍る湖~
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恵御納 夏朝
の眼前に広がるのは、完膚なきまでに崩壊した寝子島だった。
原形すら留めていない瓦礫の山の中で、夏朝は悟る。
これは、《夏朝の失敗が引き起こした光景》を見せつけられているのだ、と。
関係の有無を問わず、他の人や存在まで巻き込んで。
その結果、皆が、寝子島が、世界が、取り返しのつかない状態になる――。
(これが……きっと、僕の絶望だ)
呆然としていたところに、ふわり、温もりが寄り添った。
「御夜ちゃん……」
こちらを見遣る翼獣御夜の目が、夏朝の心を案じている。
夏朝は、御夜の頭をふわふわと撫でた。
「大丈夫だよ、御夜ちゃん。これは幻だもの」
「翼獣さん達を助ける為にも、立ち向かわないと」
自身に言い聞かせるように声を零した、その時だ。
『幻? 本当に?』
声がした。同時に、殺気のようなものが辺りに満ち、夏朝の肌を粟立たせる。
「君は……」
そこに立っていたのは、夏朝だった。傍らには、ふわふわの翼獣。
鏡映しのような光景だ。
けれど、本物の夏朝が驚きに僅か目を瞠る中、偽夏朝は蔑むような目をしてこちらを見ている。
『これが幻だって、言い切れるの?』
言葉が、夏朝の胸を抉った。
胸を押さえながら、夏朝は再び理解する。
彼女こそが、自分が倒すべき相手、翼獣の世界を侵すケガレの産物なのだということを。
だから――夏朝は一つ息を吐いて、小さな声で傍らの御夜へと言った。
「御夜ちゃん、君の偽者を足止めしてもらえないかな」
応じる代わりに、御夜は風のように自身の偽者へととびかかる。
『1対1だね』
偽夏朝がどこか楽しげな声音で零しながら、ねこシールを近くの瓦礫に貼った。
夏朝の手も、全く同じ手順を踏んでいる。
その瓦礫を、どうこうするのが目的ではない。
2人共が、ろっこんの進化能力の使用が、己との戦いに不可欠だと知っているのだ。
『行くよ!』
偽者のねこシールが、夏朝に向かって勢いよく宙を走る。
夏朝はそれを、近くの瓦礫の山の陰に転がり込むようにして何とか避けた。
(先ずは正面から……だけど、不意打ちがないとは限らない)
居場所は、既に割れている。
出来得る限り警戒して瓦礫の山の陰からとび出さなければ、と思ったその刹那。
間近に、2頭の翼獣が揉み合うようにして転がってきた。
2頭の実力は拮抗しているようで、既にして、互いにボロボロに傷ついている。
「御夜ちゃん!」
御夜には、湖に潜る前に自身のろっこんについて説明してある。
だから夏朝は、偽者とは違う温かな目をしている御夜へと、迷うことなくねこシールを飛ばすことができた。
本物の御夜に、ねこシールがぺたりと貼りつく。
(軽くなれ!)
瞬間、御夜の動きが、通常の状態に輪を掛けて俊敏なものになった。
急に押され始めた偽御夜にも、夏朝は駄目押しとばかりにねこシールを飛ばす。
突如重くなった身体を扱いかねて、偽御夜がバランスを崩した。
オオウと咆哮して、御夜が、偽者の首筋へと立派な牙を立てる。
『っ、くそ!』
偽御夜の姿が、幻のように消えていく。
自分の偽者がそちらに気を取られた一瞬の隙を突いて、夏朝は走り出した。
先ほど確保した瓦礫の欠片を、えいとばかりに投げつける。
相手が怯むその間に、夏朝は偽者の傍まで一気に駆けた。
『っ……!』
ねこシールが、再びびゅんと音を立てる。
しかしそれは、夏朝には当たらなかった。
夏朝は駆けながら、携帯していた折り畳み傘を偽夏朝へと突き出さんとしていたのだ。
夏朝が傘を偽者に向けボタンを押したのと、ずん、と傘が重くなったのは殆ど同時。
夏朝はあまりの重さに傘を取り落としたが、突如鼻先で開いた傘の花に、偽夏朝は尻もちをつく。
傘のことは捨て置いて、夏朝は自身の偽者へとねこシールを射出した。
ずん、と偽夏朝の身体が、荒れた大地に沈み込む。
(解除の隙は与えない……!)
近くの瓦礫にねこシールを貼るや、それで偽夏朝の頭を勢いよく殴りつける夏朝。
一瞬目を見開いた偽夏朝の身体が、ぐらりと傾ぐその間に、空気に溶けて消えた。
「やった……」
息を整えて、夏朝はこちらへと歩み寄ってきた御夜の頭を、またふわふわと撫でる。
「怪我、しちゃったね。戻れたら手当てをしなくちゃ……」
眉を下げる夏朝へと、これくらい平気だとばかりに御夜は優しく身体を寄せた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年09月17日
参加申し込みの期限
2017年09月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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