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アナタの中のコドモの自分
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◆眠る思い
大学へと向かう
河島 澪
の目に留まったのは、突如現れた子供だった。子供の近くに保護者らしき存在は見えず、異様な雰囲気を纏っている。澪はその子供にどこか見覚えがあって、声を掛けずにはいられなかった。
「迷子?」
しかし子供は首を振るだけで何も答えない。近付いて、よくよくその子供を見てみると、子供の頃の自分によく似ていることが分かる。いや……。澪は考えた。
押し付けられる女の子らしさに違和感を覚えつつ、反抗することもできないまま空想の世界に逃れていた、あの頃の自分。そんな自分に似ていると、澪は改めて思った。
なんだか他人の気がしないと、澪は子供を捨て置くことも出来ず、更に離れれば頭痛もするというのだから、ますます子供の側を離れるわけにはいかなくなる。本当は警察に届け出るべきなのだろうが、何はともあれ保護者の場所が分からなければ。
「どこから来たんだ」
「えっと……わからない」
「あっちの方……とか」
「わからない」
具体的に方角を指差すなどして深く話を聞こうとするものの、要領を得ない返事が返ってくるばかりだ。
仕方がない。大学に慣れるまでは出来るだけ真面目に通おうと思っていた澪だが、今日ばかりは休むことにして、子供の相手をすることにした。偶然にも澪は教育学部である。実際の子供と触れ合うことは、これからのためにもなると思う。実習も兼ねて、澪は子供と向き合った。
「君は何がしたいんだ?」
聞けば、
「高いところに行きたい」
という。ここからすぐに行けるところで高いところと言えば、キャンパスの近くに在る大観覧車だ。澪は子供の手を引いて、大観覧車に向かって歩いた。
大観覧車が近付くにつれて、澪はあることに気付いた。男装姿では、不審に思われるのではないか? しかし周囲の目は好意的だった。
「あらまあ、お父さんと一緒に観覧車? いいわねえ」
「……うん」
通りかかった中年女性が、子供の方に声をかける。
――……どうやら親子だと思ってもらえるようだな。
澪はほっとしながら料金を支払った。
頂点に達した観覧車からは、寝子島の景色がよく見える。子供は目を輝かせながら外を眺めていた。澪はその姿を見て、自分の子供の頃もそうだったと懐かしく思う。
「綺麗だな。町も人も、あんなに小さく見える」
「……ほしい」
「……何?」
外を眺めていた子供が呟いた言葉に、澪はぴくりと眉を動かした。何が欲しいのだろう。そうして子供時代の自分と重ね合わせる。
……世界だろうか。澪は一つの結論に至る。子供時代の澪は、世界を手に入れたかった。その途方もない野望は、大人になるにつれ現実を知り、仕方なく手放していたものでもある。
――だがそれでいいのか。何もしないまま諦めてしまっていいのだろうか?
外に広がる景色を眺めながら、澪は考えた。思考の波を止めたのは、子供の言葉だ。
「アイス、ほしい」
「あ、そうか。アイスが欲しいのか」
そういえば大観覧車の近くでジェラートの屋台があったのだったか。ちらりと見たときに、降りたら食べてみるかと考えたのを澪は思い出した。しかしそれによって、子供と、子供時代の自分との断絶を自覚する。
――この子は、私ではない。だが私の中で眠っていた思いを、呼び覚ましてくれたようだ。
回る観覧車の中で、澪は自分の本当の願望に気付かされたのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
六原紀伊
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月21日
参加申し込みの期限
2017年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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