朝がやってくる。俺は憂鬱な気分を抑えて布団から身を起こした。スマホの画面に浮かんだのは(月)。月曜日がやってきた。仕事も、やってきた……。行きたくなくても行かなければならないのが社会人の宿命だ。俺は身支度を整え、朝食を口に放り込む。
やっぱ行きたくないな……憂鬱だなぁ……。
そう思いながらも鞄を持ってドアノブに手をかけた、その時だった。
「やだやだー!!」
子供の声が部屋いっぱいに響いた。耳をつんざくような、鋭い声だ。
「仕事行きたくなーいー! ゲーム! ゲームするのぉー!!」
音の源泉には子供の頃の俺にそっくりな子供がいた。子供は布団の上で携帯ゲーム機を抱え、バタバタと駄々をこねている。ツッコミたいことは山ほどあったが、俺は仕事に行かなければならない。
俺は子供の泣き声を無視して外に出る。ドアを閉めればもう子供の声は聞こえてこなかった。ホッとするが、胸が喪失感で痛い。
可哀想だけど、帰るまで待ってもらうか、知り合いに頼んで……。そう考えてると、視界がぐるぐると歪んで、そこに立っていられなくなった。なぜだ、意識が、遠のいていく……。
「やだ! 仕事やだ!」
自宅のベッドで改めて目を覚ました俺は、渋々会社に電話して休むことにした。
気絶してしまうならもう仕方がないと子供と遊んでいると、普段は忙殺されて忘れてしまう純粋な気持ちが湧き上がる。これはこれでいいかもしれない。
それにしても、この子供はどこからきたのだろう……?
お世話になっております、六原紀伊です。
大人になるにつれて出来なくなることは多いですよね。
今回は我慢して抑えてきたコドモの自分が暴れ出す、そんな神魂のようです。
概要
この神魂の影響を受けると、PCさんの周囲に、PCさんの子供時代にそっくりな外見をした子供が現れます。
しかし、出現した子供はPCさんご自身の子供時代とは何も関係がありません。ただ姿を借りているだけのようです。
なお、PCさんの外見に変化は起こりません。
子供はPCさんが普段は言いたいけど言えないことを言い、またやりたいけどやれないことをやり、といった感じで自分勝手に動き出します。
子供の感情と願望はPCさんの心情と連動しますが、とにかく子どもっぽく動くこともあります。
子供とPCさんの距離が離れすぎるとPCさんは気絶し、不思議な力で子供の近くに戻されます。
望んでいることが破壊活動や他人に危害を加えるような行動や、寝子島の環境では難しいことの場合、どこかから黒服の集団が現れてPC様の願望に相応しい条件の揃った異空間に招待します。
この神魂現象は一日が終わると収束します。
寝子島及び星幽塔の街は普通に機能しています。
子供の口調はプロフィール上の設定をもとに六原の判断で子どもっぽくアレンジされます。
以上の条件のもと、自由に行動してください。
それでは、ご参加お待ちしております。