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生地の状態が整えば、各々の創意工夫が映える成形の時間というわけで。
水上 桜
の手元を見て、「まぁ、素敵ですわぁ♪」と
四十九院 鸞
先生が目を輝かせた。
近くで3種の生地の型抜きに励んでいた
御巫 時子
も、表情を華やがせる。
「デザイン画も素敵でしたが、実物も素敵ですね。ステンドグラスクッキーでしょうか?」
「はい、以前にも作ったことがあって」
型を抜いた生地に、更に小さな型抜きでセンス良く穴を開けていく桜。
クッキングシートを敷いた天板の上のそれに、砕いた飴を入れれば準備OKだ。
「とっても綺麗ですけど……これ、焼いたらどうなりますの?」
「名前の通り、ステンドグラスみたいになるんです。今よりもっと綺麗ですよ」
四十九院先生の問いに、桜が笑顔で答える。
それは楽しみですわねぇと、四十九院先生はおっとりと破顔した。
「時子ちゃんのそれは……鳥さん、でしたわよねぇ?」
「ええ、焼き上がったらデコレーションをと。鸞先生、ご一緒にいかがでしょう……?」
「あらぁ、いいんですの?」
時子の丁寧な指導の下、ぎこちなくも型抜きに挑戦する四十九院先生。
「そう、そんな感じです……」
「ふふ、面白いですわねぇ。可愛い鳥さんになりましたかしらぁ?」
「ええ、とても。……そういえば、先生のお名前、鳥さんの名前ですよね」
鸞と言えば、中国の霊鳥だ。
素敵なお名前ですね、との時子の言葉に、四十九院先生は嬉しげに笑んだ。
「名前を褒められるというのは、何だかくすぐったいですわねぇ」
「珍しいお名前ですが、何か所以が? 出身地と関係があったりするのでしょうか?」
「うふふ、さあ、どうですかしらぁ」
秘密めいて微笑する四十九院先生の姿に、
(今のは……何か、出自を明かせない理由でもあるのか?)
と、時子達の斜め前で作業をしながら、
新田 亮
は手と一緒に頭も働かせる。そんな亮へと、
「ほら、亮君も見てくださいな。初めてにしては上出来でしょう?」
なんて、当の四十九院先生がはしゃいだ声を出してクッキーを自慢してきたものだから、
「いい感じですね」
と、亮はにこりと笑った。
「そうだ、翼の部分を抜いて、ステンドグラスクッキーにするのはどうでしょう?」
「あらあらあら! 亮君、それってとっても素敵ですわぁ。桜ちゃん、教えていただける?」
「はい、勿論です」
元より、可能な範囲で四十九院先生の手伝いをしようと思っていた桜である。
この頼みに快く頷いて、飴を砕くところから手際良くサポートする桜。
そんな桜達の様子をちらと見遣りながら、
花厳 望春
はほっと息を吐く。
(手伝えることがあればと思ってたけど、今のところ大丈夫そうかな)
なんて安堵しかけた、その瞬間。
――どばあ。
聞き捨てならないような音が隣から聞こえて、望春は恐る恐るそちらへと顔を遣った。
ボウルの中へと大量の抹茶を投入した
谷咲 苺喜
が、
「春でもうすぐ新茶のシーズンだし、お茶風味もいいわよね」
と微塵の後悔も滲ませない清々しい表情で、生地を再び捏ね回そうとしている。
呆気に取られ、ボウルの中が目が痛いほどの緑に染まるまで声を失っていた望春だったが、
「……あれ? なんかすごい色になったけど……まあ、緑っぽい方がお茶らしい感じがするし、いいかしら」
という具合の苺喜の言葉に、ハッと我に返った。
(これは、放っておいたら拙いタイプのやつだ……)
そう。苺喜、自覚のない料理音痴なのである。
しかも、謎のアレンジとか勝手に加えちゃうタイプの。
(どうしよう。あの生地は、もう取り返しがつかない気がする……)
後輩の助けになりたいけれど一体どうしたものだろうか、と内心に唸る望春。
そんな望春の心境など露知らず、苺喜はてきぱきと作業を進めていく。
(あ、形は自力で作りたいわ。猫ちゃん!)
だがしかし、苺喜は型抜きを持っていない。
(手で、こう……形を! 作る!)
苺喜のやり遂げた顔と歪な何か――苺喜的には可愛い猫ちゃんだ――を目に、
(――よし、別の方向からフォローしよう)
と、望春は胸の内に頷いた。目の前の謎の物体のことは横に置いておこう、うん。
「あの、谷咲さん?」
望春に名前を呼ばれて、ゼリーの素を猫の目に当たる部分に乗せていた苺喜が顔を上げる。
「はい、何でしょうか」
「ええっと……そのクッキーは、もう完成かな?」
「ええ。あとは焼くだけ、完璧です!」
またも言葉を失う望春。苺喜的にはこのクッキーは『完璧』らしい。
「そ、そっか。じゃあ折角だし、よかったら絞り出しもやってみない?」
「絞り出し、ですか?」
「そう。これを使うんだ」
望春が取り出したるは、既に生地を詰めてある絞り袋が2つ。
中身は、基本のプレーン生地とココア生地だ。
材料がシンプルだから見た目にこだわろう、という発想である。
「見ててね。これを、こういうふうに……」
言って、慣れた手つきでクッキー生地を絞り出していく望春。
あっという間に、シートの上に数多の薔薇の花が咲き乱れた。
「わ、すごく綺麗ですね。それに、面白そう」
「じゃあ、やってみよう。『の』の字を書くようにクルッと回すといいよ」
「クルッと……こ、こうかしら……?」
「うん、いい感じ」
望春の物と比べるとやや歪だが、苺喜のクッキーも薔薇に見えなくもない。
「材料混ぜて袋に入れて絞り出すだけだから、簡単にオシャレなクッキーができるんだ」
望春の声を耳に、苺喜は次々と薔薇の花を咲かせていく。
その真剣かつ生き生きとした表情に、望春は口元をふっと緩ませた。
「谷咲さん、楽しい?」
「はい、すごく!」
元気のいいお返事に、望春の表情も益々以って和らぐ。
「やっぱり、お菓子作るのって楽しいよね。甘いものが特別好きってわけでもないんだけど」
「甘党じゃないけど、楽しいんですか?」
「うん、なんていうか……みんなが笑顔になるから、かな。なんてね」
面映ゆげに笑み零す望春の言葉に、苺喜のかんばせにも笑顔の花が明るく咲いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月02日
参加申し込みの期限
2017年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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