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let's go ハワイニャンランド!
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■レッツゴートゥーカナニニャーン!
「わー、日本の中のハワイ、カナニねー」
ミミ・アハユル
はばんざいしながらハワイニャンランドの空気を吸い込んだ。
自然のハワイとはまるで違うが、そこかしこがキラキラしていてハワイアンな古典音楽が流れていて、細々した装飾が日本を忘れさせてくれる……割にはちょこちょこ日本語の案内板があるという、綺麗だけどどこか丁寧な場所だった。
「ハワイに帰ってきたとは思えないけど、なんだか不思議な感じ」
海外のスシバーみたいなもので、日本人の想像する漠然としたハワイ感が、ハワイニャンランドには詰まっていた。
いわば、大人が莫大な資金をかけて繰り出すハワイごっこである。
「ほんとのハワイはもっと……もっと……うーん……」
そりゃあ本場の美しい海や壮大なパノラマはないが、タトゥーを入れた屈強なサングラス男たちが歯を見せてこちらを取り囲むみたいなこともないし、そこかしこにファーストフード店のゴミが落ちていることもない。
本場は本場で、日本観光客の多さからか蕎麦や牛丼やが立ち並んだり治安が変に悪かったりと自らハワイの綺麗さを壊していくので、こういう理想感バリバリのハワイもどきもそれはそれで良いのである。いや、ハワイに来てるぜ感は全く無いけれども。
「んー、まったりー……」
ミミは早速プールに飛び込んでぷーかぷーかしてみた。こうしている分にはハワイ関係なく普通にプール施設である。
しかしこれだけの施設である。折角だから美味しいものも食べたい。
ミミはプールからあがると、カフェへと足を運んだ。
一方その頃。
「ひとあし先の、夏気分なのです!」
椿 美咲紀
がていやっとばかりに見返りポーズをとった。
ダブルピースで腰をひねり、首を捻って身体ごと強引に振り返るという……普通に結構無理のあるポーズである。けど写真映えする。
「シュー君……はやく、はやくカメラ撮ってください」
「ああ、撮られるのを待っていたのか」
八神 修
は美咲紀から預かったスマホを翳すと、ぷるぷるしてる美咲紀を画角に納めた。
「うん……このままだと光の当たり方が悪いな。反射板があれば調節できるんだが」
「シュー君、はやく」
「フラッシュをたいても意味は無いか。では撮影角度を変えることで調節して……」
「しゅー……く……う……」
バランスを崩してくたっとなった所を撮影する修。
「ひどい!」
「維持しづらい姿勢をとるからだ」
修はスマホを美咲紀に返すと、椅子に腰掛けて流体力学の本を開いた。
「レジャーに来たんだから楽しい写真の一つもとりたいじゃないでソーイ!」
素早く身を乗り出し、修から本を奪う美咲紀。
「あっ、こら、何をするんだ!」
「この本はなんですか!」
「流体力学だ!」
「そういうことじゃないです!」
ぱったんと本を閉じると美咲紀は腰に手を当てた。
「いいですかシュー君。ここはどこですか」
「日本」
「ハワイニャンランド!」
「日本のハワイニャンランドだ。大丈夫だよ、ハワイと混同なんてしてない。本当のハワイは恐いんだ。寝そべっているとすぐに詐欺が寄ってきて……」
「そこじゃないです。シュー君、そこじゃない」
目を覆うと、美咲紀はやれやれと首を振った。
「ハワイニャンランドはプールなのです。プールでお勉強はしないのです」
「そんな。お風呂で勉強をすることはあるだろう」
「ないです! あったとしても今はだめなのです。こんな本はぽぽいのぽいなのです!」
ソーイと言いながら鞄に本をスローイング。
「俺の本! くっ、さっきの仕返しのつもりか……」
「むしろシュー君のためなのです。さ、お勉強のかわりに泳ぐのです。泳ぎ勝負なのです!」
「勝負か」
修。勝負事には本気で勝ちに行く男。
スッと立ち上がると、軽くストレッチをしてから美咲紀に振り返った。
「受けて立つよ。今学んだ知識は水泳にも多いに活かせるんだ。潜水艦のスピードを画期的に変えた技術でね、それを取り入れた泳法はオリンピックにも通用している。そんな知識を取り込んだ俺が負けるようなことがあれば……うん、この後カフェでごちそうしよう」
で。
「タピオカドリンクのミルクティー! マンゴープリンとロコモコくださいなのです!」
美咲紀はカフェでごちそうされていた。
「おかしい。フォームは完璧だったはず」
「シュー君は根性勝負に弱いのです。私は知ってます」
「そんなばかな」
精神面の鍛錬も怠っていないはず、と頭を抱える修。
本当のところは美咲紀が身体で覚える天才だからなのだが、負けた直後の理由探しに夢中になっている修は、まだそこに気づいていなかった。
イルカの泳法をいくら本で読んだとて、イルカの動きを身体で覚えた人間には負けるものである。
「まあ、勉強になったよ。あとそんなに食べると豚さんになるぞ。まてよ? たしかイルカは海の豚と書くんだったな」
「ソーイ!」
美咲紀チョップが炸裂した。
一方、カフェに訪れたミミは。
「うわあすごい。みんなマカダミアナッツチョコ買ってる。すごく日本のものなのに……」
チョコを買って食べる修を見て、ミミが困惑していた。
ハワイ感を出したいからってそこまでしなくても、と思った次第である。
それに気づいて修は……。
「おや。君は確か、うちの学校の生徒だったな。一年生の」
急に学校を特定されてびっくりしたが、修はどうやら目立つ新入生の一人としてミミを記憶していたらしい。
「えっと……です」
どう返したものか迷ったが、一応ぺこりと頭を下げておく。
入学式だったかなんだったかで挨拶していた修をふと思い出したがゆえである。生徒会の人だった、かな? くらいの記憶だが。
「チョコが気になるのかい? そうだな、ひとつあげるよ。国内メーカーのもので、美味しいんだ」
国内メーカーだと知って買っているのか、と思いつつお言葉に甘えておひとついただくミミ。
食べてみると、ミミの想像からかなり違うチョコ感にびっくりした。
ハワイのチョコはもう糖分で顔を殴ってくるようなインパクトがあるのだが、一方こちらは包み込むように柔らかい味わいと舌の上で急にとろける食感に驚かされる。アメリカ牛と和牛の違いみたいなもので、思い切りがりっと噛もうとするとあまりの抵抗のなさにつんのめりそうになるくらいだ。
「おいしい……」
暫くチョコの優しさに浸っていると、ロコモコセット山盛りにしてきた美咲紀が帰ってきた。
「折角だし、一緒にどうかな」
修に誘われる形で、ミミは一緒にカフェを楽しんだ。
売店にはハワイまんじゅうやハイビスカスせんべいといった、ハワイを完全に忘れたかのような食べ物が売られていたが、これもまた食べてみると不思議と美味しい国産和菓子だったりした。ハワイまるで関係ないけど。
暫くすると、ステージでフラダンスショーが始まる。
薄暗く、夜をイメージして照明をおとした中で、炎のあかりがゆらゆらとあがっている。
「いいなあ、ミミも踊りたい」
うっとりとフラダンスをながめながら、フシギなハワイ感に浸るミミであった。
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あとがき
担当マスター:
青空綿飴
ファンレターはマスターページから!
こちらは日差しの凶悪な季節となってまいりました。
今すぐにでもプールに飛び込みたい昼。庭の雑草もにょきにょきと生え、庭木にとまったセミの声が否応にも夏を思わせてくれるものでございます。
らっかみ世界はようやく新春。新しいクラスや新しい先生になじみ始める頃合いでしょうか。
この一年が、よりよいものになりますように。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月17日
参加申し込みの期限
2017年07月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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