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【星幽塔】最終決戦! すべての希望に火を灯せ!
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【白亜の円形広場】エノルメ・ルーチェ
深縹 露草
が最終階層に戻ると、白亜の円形広場は歓喜の渦に包まれていた。祭りめいた熱狂の中で交わされる声から、すべての扉は攻略され、四つに分かれたゴンザレスも倒されたのだと知る。
「ケガした人は順番ジュンバン。Heal するマス!」
広場に残っていた
トワ・E・ライトフェロゥ
も無事で、真珠石の宝石箱を手に怪我人を回復している。
どうやらまだ、何も起こっていないようだ。
いや、――『まだ』、だ。
露草は緩みかける気持ちを引き締める。
「欠片は無事デースか?」
無事救出されたステラを中心に人の輪ができており、いましも四つの欠片が組み合わされようとしているところだった。高く上げたステラの手の中で、四つの欠片はゆっくりと融合して宙に浮いた。
やがてそれは、バレーボールほどの大きさの薄黄色の球体となる。
「これが塔を照らすオーブ、
エノルメ・ルーチェ
なのーっ! このオーブに火を灯せばいいの!」
ステラの声に応え、星の力を宿そうと、エノルメ・ルーチェに向かってたくさんの手が伸ばされる。
露草は咄嗟に、伸ばされた手とエノルメ・ルーチェの間に割り込むように躍り出た。
炎の紋章を描いたメモを手に『我が紋章は、光り輝く道標』を発動させる。
「エノルメ・ルーチェを狙う存在よ……光れ!」
すると、伸ばした手の主のひとり、黒ローブの男――
骨削 瓢
の胸元に、赤々と輝く紋章が浮かびあがった。
「やはりっ……!」
はは、と瓢は嗤ったように見えた。露草がボウガンを構えるより早く、瓢は二度、三度、と独楽回しの素振りをし、『悋気の独楽』を大盤振る舞いする。
「ははっ、各々激戦の後で疲れ切っているだろう? 一息に吹き飛ばしてやるよぃ!」
局所的な竜巻が二つ、三つと起こり、エノルメ・ルーチェのまわりに集まっていた人々をなぎ倒してゆく。
わああ、ぎゃああ、という阿鼻叫喚の中、瓢は宙に浮かぶ球体に、余裕綽々近づいてゆく。
手を伸ばす仕草は魔物めいていて、ぬちゃりと音がしそうだった。
「皆、ご苦労さん。エノルメ・ルーチェはいただくよ」
「そうは問屋が卸しませんよ!」
竜巻を穿つようにして放たれた突風の一筋が、かまいたちのように瓢の指を裂く。
指先の赤い血を見遣り、瓢はゆるりと視線を水平に動かした。
そこには、先端が白い翼のついた片手杖を、まっすぐ瓢に向ける、
椿 美咲紀
の姿があった。
第一階層から戻ったのだ。
第一階層の魔物騒ぎは、瓢が営んでいる
雑貨屋「アテルラナ」
近辺から広がっていた。この、表向きは塔の住人向けの寝子島のガラクタを取り扱った雑貨屋には特殊なペットショップという裏の顔があり、魔物を手懐けたり奴隷を扱ったりしているらしい、という噂があった。美咲紀は「アテルラナ」の主の姿が見えないのは怪しい、というところまで調査すると、後の解決を住民に任せて最終階層に戻ってきた。
「犯人はやっぱりあなたでしたか! 第一階層で、手懐けた魔物をわざと暴れさせましたね?」
「ふん。邪魔する気かい?」
瓢が『悋気の独楽』を発動させる。だが美咲紀も負けてはいない。
「風魔法ならこちらも得意ですよ」
緑の光が蔦のように伸びて、片手杖に巻き付く。先端まで伸びた緑光は、杖先の翼に走査線模様を描きながら煌いたかと思うと、『悋気の独楽』と同じような局所的竜巻を生み出した。
ぶつかり合う『悋気の独楽』と緑の竜巻。
威力は互角、いや、『悋気の独楽』が緑の竜巻を押しやっている!
「くっ」
美咲紀は真っすぐ瓢へ向けた片手杖を、両手で硬く握りしめる。
ありったけの星の力を杖に込めて。目の前の風と風の戦いに集中する。
「絶対……負けられない、ですからっ!」
緑の竜巻が『悋気の独楽』を押し返す。
「んんんーっ!!」
美咲紀が星の力を絞り出すように唸る。
刹那、拮抗した二つの竜巻は、ぱあん、と弾けて消滅した!
「はぁ、はぁ」
美咲紀は杖を向けたまま、肩で息をしていた。
瓢も同様だったが、それでも、くいと顎をあげた。
「は、もう一撃は撃てんだろう? エノルメ・ルーチェはいただくよぃ」
瓢は宙に浮いていた薄黄色の球体を掴むや、
「星幽塔よ落ちろ!」
叫び、地面に叩きつけ、踏みつける。
――ぐしゃり。
それは水っぽい音をたて潰れた。
分厚い皮が割れて、白っぽい中身が飛び出す。
さわやかな柑橘系の香りが、あたりに漂う……。
「これは……夏みかん?」誰かが言った。
「いいや」と別の誰かが答える。
「これは晩白柚(ばんぺいゆ)。グレープフルーツを巨大にしたような柑橘類で直径25センチほどに育つ場合もある。果肉は白っぽくさくさくしており、日本では主に熊本で栽培されている」
蘊蓄を述べながら瓢の前に歩み出たのは、
八神 修
! その手には本物のエノルメ・ルーチェがある。
「お前が踏みつぶしたのはただの晩白柚だ! 途中ですり替えて、美咲紀の魔風の力で浮かせていたのさ」
「悪いな。騙しあいは俺も得意なのでね」
言うなり修は腰に帯びた日本刀の太刀を抜き、居合い切りで切りかかる。
瓢は身を反らして太刀を避けようとした。が、剣士の光を宿した修の太刀が速い。
道化者の身体と魂は断ち切られ、この世と別れを告げるのか――。
見守る者たちは息を呑んだが、太刀は瓢の頭蓋骨を唐竹割りする寸前で止まっていた。
一拍遅れて金の額飾りが割れ、額から血が噴き出す。修の後方から、美咲紀が最後の力を振り絞って太刀にかけた魔風の力が、かまいたちとなって、瓢の額飾りと額を皮一枚分裂いたのだ。
力尽きて気を失い、美咲紀はその場に倒れ込む。
(美咲紀……援護、感謝するよ)
友人のくずおれる衣擦れを聞くも、修は振り向かず、血まみれの瓢の眉間に凛と切先を突きつけた。
「骨削。お前がやったことはすべてお見通しだ。第五階層で元反法王派と接触し、煽り立てて騒ぎを起こさせたな。第一階層、第五階層、第六階層での騒ぎ、すべてお前の仕業だったとは」
「悪事には下ごしらえがつきものよぃ」
瓢の顔が歪む。顎まで伝った血が、ぽとり、ぽとりと白い地面に落ちる。
「骨削。お前の負けだ。大人しく去れ!」
「八神はん。あっしは勝ち負けより喜劇を好む。知ってるだろうさぁ?」
くくく、と笑いながら血にまみれた身体を引きずって後ずさりする。
「ああ、つまらんつまらん。ここで星幽塔が落ちたらどんなに楽しかっただろうねぇ」
右眼を白く光らせる。瓢は竜巻ひとつ起こして追っ手を撒くと、いずこかへ退散した。
どこかに潜んで、癒しの光で血まみれの身体を癒すのだろうが、今は深追いする必要はなさそうだ。
修は太刀を収めると、倒れていたステラを抱き起し、エノルメ・ルーチェを握らせた。
「さあ、もう一度やろう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
星のサーカス団
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
73人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月20日
参加申し込みの期限
2017年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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